NEW YORK 2001
Travels
我が「マンハッタン旅行記」
Sat 26 May
Time | Something | Area | |
Am 5:00 | 起床⇒シャワー インターネットをチェックすると、Tommy氏の掲示板に『ミイラにダンスを躍らせて』の解説。 う〜ん、これを読んでからメトを見たかった!と、思いつつも、もー時間が無い。
⇒愛車で札幌へ。 札幌にて、旅行同伴者の中神氏の車に乗り換えて、千歳へ。 |
Japan | |
Am10:50 ↓ Pm12:20 |
千歳 ↓NH040 成田 なんと、飛行機の中で中神氏がカバンから取り出したのが、『ミイラにダンスを躍らせて』。 数時間前に、読みたかった本が目の前にあり、その偶然に飛びつく。 メトの名館長のクロイスターズへの溺愛や、ウオーホルへの蔑視などが面白い。 飛行機の中で俳人の能村登四郎が5月24日に死んだのを新聞で知る。 飛行機の中で右耳が痛くなる。「キーン」と耳鳴りがして、異常に激痛。 旅行中、悩まされることになる。とりあえず、「ケロリン」、頓服。 |
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Pm 1:00 | 成田空港内の「東京三菱銀行」で、ドルに換金。 出発のフロアーより上の階にあるので、意外と閑散。 「外貨自動販売機」にて換金。書類を書かなくていいので、楽。 $500を、為替レート@\123.45で、¥61,720と交換。 10年前の$1=¥80時代を、なつかしく&ウラヤマシク思い出す。 |
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Pm 3:15 ↓ Pm 3:20 |
成田 ↓デルタ航空 DL026 JFK 機内の隣は、海外旅行慣れした日本人OL2人組。 右耳の激痛で、会話もできない。着陸30分前に話し掛け、なぜか盛り上がる。 私の席の前の中神氏の隣は、ニューヨークに住むために退職してきた元OL。 とりあえず彼女は日本食レストランで働く予定だそうだ。 デルタ航空のサービスや機内食は、平均点。 ドランブュイがメニューにあったので、頼むと、かわいいミニ・ボトル。
マップツアーによる「格安チケット」で、帰りの便が固定されているので、 「リコンファーム」の必要は無かった。 |
Queens | |
Pm 3:50 ↓ Pm 6:00 |
当初、タクシーでホテルに行く予定を変えて、地下鉄にて。 タクシーであれば$40はかかるのに、地下鉄では$1.5ですむから。 まず、空港ターミナルと地下鉄を結ぶ「無料のシャトルバス」に乗る。 が、この乗り場が分かりにくい。 しかも、プエルトルコ人がさ迷う、暗い地下道。 これじゃあ、日本人旅行者は利用しないハズだ。 と、思っていたら、日本人どころか、ほとんど誰も利用していなかった。 安いのにネ。 地下鉄駅「Howard Beach/JFK Airport」で、自動販売機で、 $17で1週間使いホーダイの「メトロカード」を買う。 これが、旅行中、大活躍。 ところが、さっそく、失敗。 ★地下鉄を乗り換えようとして、「西4丁目」駅でA線からE線のホームへ。 しかし、30分待ってもこない! 30分後に、B5ほどのモノクロ印刷の小さな張り紙を見つけた。 「E線 週末は運転しません」だって、ガ〜ン。 この張り紙はけっこう多くの地下鉄駅に張ってあるので、旅行者は注意。 常に「Rebuild=改築」中の老都市ニューヨークでは、地下鉄の運休や迂回も多いのだ。 |
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Pm 6:10 | ホテルへチェック・イン Sheraton Hotel & Towers (811 7th Ave. 53rd St.) 部屋は45階。北向き。 窓からは、セントラル・パークと、ハドソン・リヴァーが見える。 なんと、その中央に広がるアッパー・ウエスト・サイドに、ダコタ・アパートが見える! 気分は、レノン・ウオッチングのチャップマン? ただ、ホテル側のミスでベッドが一つだけ。 今夜は、男同士だ。 |
Midtown North |
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Pm 7:00 ↓ Pm 8:00 |
と
りあえず、ミュージカル『プロデューサーズ』の窓口へ、と、中神氏と二人で外出。 ホテルはブロードウエイのミュージカル街のスグそば。 一歩外へ出ると、巨大なミュージカル看板が個性を競い合っている。 その中に混じって、日本のフジテレビ『料理の鉄人/アイアン・シェフ』の リターン・マッチの巨大看板を中神氏が発見。あれって、やっぱ優れた「ショー」なんだ。 するとスグに当日券半額販売所「TKTS」があった。 電光掲示板で券の情況を見ていたら、自然に列に並んでしまっていた。 すぐ前のアジア系のオバサンに、リコマンドしてもらったら、 とにかく『ベルズ・アー・リンギング』がイイ。次が『ジェーン・エア』。 ふ〜ん。と、思いつつもスゴイ列。これって8時の開演に間に合うの? さらに、そのオバサン「君たち、日本人?今、映画『パール・ハーバー』をやってるよね。 問題も色々あるでしょう?」と、真剣な顔で聞いてくる。 確かに私の滞在中、『パールハーバー』は入場ランキングが常に1位だった。 「デリケートな問題を多く含んでいますが、政治的ではない形でなら、 何度も考えるべき歴史です」と、答えておいた。 どんどん8時に近づいていくと、電光掲示板のラインナップが消えていく。 私は『ロッキー・ホラー・ショー』が見たかったが、中神氏に拒否され、 ついには中神氏は「俺、ホテルに帰って寝るわ。久保さん一人で行きな」と言い出す。 そう、彼は飛行機の中で元OLのオシャベリに13時間付き合っていて寝不足なのだ。 しかし、券が残っていた『ジェーン・エア』に、無理やり連れて行った。 チケットは、半額で$45。 あとで、劇場で拾ったチケットはVISAで$139。 |
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Pm 8:00 | 開演ギリギリに、Brooks Atkinson Theatreに着く。 ★JANE EYRE/ジェーン・エア シャーロット・ブロンテの小説を舞台化した新作。 1996年にカナダで初演。 地味で暗めの題材だが、『レ・ミゼラブル』のスタッフが脚本・演出・装置に参加。 特に、同心円状に複数に分解されて回る舞台はシンプルながらも計算されて素晴らしい。 ミュージカルと言うと、歌ったり踊ったりのハデなものを想像していただけに、 文芸作品に、ちょっと拍子抜け。英語が分からないと、苦しい。 もちろん、中神氏はグッスリと寝ていた。 インターミッションの時、劇場を見渡すと、クラッシックな内装で素晴らしい! 少し離れた席から、「TKTS」で会ったアジア系オバサンが手を振っていた。 「ほらね。私がリコマンドしただけあって、素敵なお芝居でしょう」と、言っているようだ。 それにしても、いつ着替えたのか、さっきまでの白髪交じりの地味な中年から、 素敵なワンピースの女性に変わっている。大きなイヤリングまでしている。 ニューヨークで年齢の話はタブーと言うが、この魔法が、それを説得させる。 これも、ニューヨークだ! あと、特筆すべきは、この劇場のトイレだ。 インターミッションの混雑を避けるために効率よくしたためか、 男性の小用用が、チョーせまい。40cmほどに仕切られている。 これでは、デブのアメ公は入れないぞ。又は、抜けられないぞ。 それとも、長いペニスで、遠くからやるのか? |
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Pm11:00 | ミュージカル後、どっと溢れる興奮気味の多国籍人種のタイムズ・スクエアを散歩。 名所、「シューバート小路」を見るが、ただのポスター貼り場。 キレイになりすぎて、かつての「味」が無くなった例・か? ここらへんが、ジュリアーニ市長の功罪の隠れたポイントだ。 そのまま少し東に歩くと、すごい群集。 どうやら、Marquis Theatreから出てきた『ANNI GET YOUR GUN/アニーよ銃をとれ』の 主演女優が楽屋裏から出てくるところだったようだ。 その赤毛の名優は笑顔を振り撒き、ブラック・リムジンで消えていった。 ・Virgin Megastore=Pm1まで営業している世界最大のレコード店。 中は、まるで未来都市。 ロゴ入りTシャツを、お土産にするヒト、多し。 無料情報誌『ヴィレッジ・ボイス』を、ちょうだいしてくる。 徒歩でホテルに帰る。 |
Time | Something | Area |
Am 6:00 | 起床⇒シャワー | Midtown North |
Am 7:30 | 中神氏と、ホテルより西の「ロックフェラー・センター」へ向かって歩く。 「ラジオ・シティ」にスグ辿り着き、マンハッタンが意外と狭い(=歩ける)ことを体感。 当初は遠いから迂回する予定だった、 「セント・パトリック大聖堂」にも、簡単に着いちゃった。 1858年、当時は南の市街地から遠い僻地であったここで着工。1908年、完成。 1920年 スコット・フィッツジェラルドが、ここの牧師館でゼルダと結婚。 1968年 大統領候補だったロバート・ケネディの葬儀。 The Rolling Stonesが、『Sympathy for the Devil』で"Who killed the Kennedy(s)"と「s」を付ける。 |
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Am 8:00 | 「ロックフェラー・センター」内の「Christies」で、高級オークションの臭いをかぎ、 「NBCスタジオ」付近で、テレビのモーニングショーの生放送をチラ見。 Am8:30開店の、巨大本屋、 ・Barnes & Noble バーンズ&ノーブルには寄らず。外観から「権威」を感じる。 |
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Am 8:15 | 植草甚一を気取って、 「ブロックの真ん中あたりに位置するビルの入口から出口へと、 通り抜けながら、南下する。」予定だったが、早朝すぎてビルに入れない。 しかし、JJ氏が言う 「ニューヨークではタテよりもヨコの通りの方がおもしろい」理由には、スグに実感。 きらびやかな「タテ」よりも、どこか「19世紀のニューヨーク」の雰囲気が残る「ヨコ」の方が、かっこいい。 西42丁目を南へ渡ると、 ・Bryant Park ブライアント・パーク そのすぐ東が、 ・Central Research Library of the New York Public Library ニューヨーク公立図書館(Am10〜Pm6) =【AIA推薦】1911年、設計。20世紀初頭のクラッシック・ラヴァイバルの傑作。 ボザール様式建築。大理石の正面玄関に座っている人、いつも多し。 5番街を南下し、5番街沿いの西に、 ・Lord & Taylor ロード&テイラー(Am10開店だから、まだ閉まっている) =1826年創業の老舗高級デパート。保守的な雰囲気。 5番街を南下し、5番街沿いの東に、 ・New York Yankees Clubhouse Shop ニューヨーク・ヤンキース・クラブハウス・ショップ。 |
Midtown South |
Am 8:25 | ・Empire State Building エンパイア・ステート・ビル さくさくと歩き、スグに、「エンパイアー・ステイト・ビル」。 次から次へと「観光名所」がつながっている様に、脳味噌の整理能力が追いつかない。 朝もやのエンパイアーは、霧で有名な上部が見えない。 なんだか、富士山みたい。それほど、高いっーこと? これじゃあキング・コングが登っていても、誰も気付かないであろう。 |
Gramercy |
Am 8:30 | ・エンパイア・ステート・ビルのすぐ南の32丁目はコリアン・マーケット。 不思議なくらい、この通りだけ、ハングル文字で溢れている。 ■朝食=「ソムロンタン」;米飯に粗塩をふりかけて、 その上から白濁した牛のスープをかけ、キムチで食べる。(常盤新平) ・Kom Tang Soot Bul House コム・タン・スット・ブル・ハウス(24時間営業) =中でも大きい店。日本語メニューあり。『個人旅行』提示で5%割引。 ↑ と、いう予定だったが、「日曜休日」。実際、韓国店舗はほとんどが休みだった。 日曜日は、教会に行くからか?正装した韓国人が多かった。それとも、結婚式? それにしても、ガイド・ブックの「24時間営業」はなんだ!以後、ガイド・ブックには何度も裏切られる。 で、同じブロックの少し東の、 ・AHP KU JUNG RESTAURANT(10 W 32ND STREET)で、ディープな「もつ鍋」のような朝食。 中神氏は、「ビビンバ」。 韓国人ウエイターに「ソムロンタンは無いのか?」と尋ねると、「それは何ですか?」ってな感じ。 トイレに行く時、厨房をチラッと見たら、料理人はプエルトリコ人だった。さすがディープNY! 10皿ほど並んだ「前菜」のキムチが辛くて、水を頼んだら、焼酎がきた。これってサーヴィス? |
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Am 9:40 | 西に歩いて、ブロード・ウェイを渡って、スグ。 ・Macy's メイシーズ =映画『34丁目の奇跡』の舞台になった、世界最大のデパート。 |
Chelsea |
Am 9:50 | ・Madison
Square Garden マジソン・スクェア・ガーデン =Am10〜Pm2には各1時間ごとのガイド・ツアーがある。 その前で革ジャンを着た黒人ジャンキーと平行して歩く。・・・ブキミ。だが、なんだかユーモラス。 マジソンスクエア・ガーデンの屋外電光掲示板には、U2やエリック・クラプトンのライブの告知。 6月に観るakiller氏がウラヤマシイ。 そー言えば、あのレッド・ツェッペリンの映画『永遠の詩』のライブ会場もマジソンスクエアだった。 バンドのメンバーが自家用飛行機(!)を降りて、 ニューヨクの街をリムジンで走るゆっくりとしたカメラ・ワークが、 超高層ビルの下からのアングルで、まさに今、自分が見上げている風景なの・よっ! |
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Am 9:55 | そのすぐ西に、神殿のような建築物の、「General Post
Office/中央郵便局」。 ここで60¢切手の5枚セットを自動販売機で買う。 さっそく、月刊誌『氷原帯』に今月の俳句を送る。 ・短夜に翼は冷えぬJFK ・グリニッチ・ヴィレッヂの黴天までも ・エンパイア・ステート・ビルに棲む蛍 ・浮巣抱くセントラル・パークも都市に浮く ・涅槃へとハドソン・リバーに雲の峰 ・ハーレムに架かる虹にも黒は無し ・風鈴の音で振り向く五番街 なんだか絵葉書みたいな句ばっかりだが、全てに季語が入っているのがミソ。 |
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Am10:30 ↓ Am11:20 |
7番街を南
へ歩き、W.26th St.を渡ると、土日のみのフリーマーケット。 ・Chelsea Flea Market=おもちゃ、家具、レコード、食器など。 ・Moulin Rouge Galleries Flea Market=本、服、家具、ビデオテープなど。 ↑ これらも、少し東に移転していて、ガイド・ブックとは違っていた。 7番街を東に渡ると、 ・Garage Antiques & Collectibles=種類、出品数が多い。 「St.Vincent de Paul Church/セント・ヴィンセント・ドゥ・ポール教会」の横を歩き、 さらに6番街(Ave. of Americas)を東に渡ると、 ・Annex Antiques Fair & Flea Market=マンハッタン最大の規模。 W25th St.を挟んだ南北に広がる大規模。 ↑ ここだけ、入場料をとっていた。バカバカしいので、入らず。外からも見えるし。 その西裏の「セント・サヴァ・セルビア正教会」の裏の名も無いフリー・マーケットで、 モロッコとアルジェリアの打楽器を、アフリカ系黒人から買う。 その向かいのアンティークショップばかりのビルも面白かった。 ロココ調の油絵や、ネィティブの彫刻や、無名画家の前衛絵画などが 整理されていないで陳列。 実は、それほど高くも無い。 $50〜100ほどと、眼力があれば、センスのいい調度品が見つかる。 |
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Am11:24 | 5番街を南に曲がると、 ・Flatiron Building フラットアイアン・ビル=写真をパチリ。 道路をはさんだ「マディソン・スクエア・パーク」に宇宙飛行士が歩いていて、ギクリ。 実は映画の撮影中だった。B級映画であろうが、完成したら面白そうだ。 |
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Am11:29 | チェルシーには土地高騰によって、 5番街→ソーホー→チェルシーとギャラリーが移転して来ている。 しかし、あいにくの日曜日で多くのギャラリーは休み。 「フリー・マーケット」か、「ギャラリー」か、旅行者にとっては究極の選択だ。 ゲバラをモチーフにした「プロパガンダ」という展示をしているギャラリー「AIGA」も休み。残念! |
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Am11:34 | ・西21丁目149番地 =1951年、ジャック・ケラワックが、タイプライターを持ち込み、ノンストップで『路上』を書いた「路 上」。 |
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Am11:36 | 巨大チェーン書店「バーンズ&ノブル」で立ち読み&ショッピング。 情報誌『Time OUT』も、ここでようやく買う。 しかし、無料情報誌『ヴィレッジ・ボイス』がタダで手に入る今、必要か? それでもTommy氏の教えは守らなくてはならない。 さすが巨大チェーン。マーケテイングのせいか、ここチェルシー店では、 表にボブ・ディランのポスター、文藝コーナーにはジャック・ケラワック『路上』が平積み。 |
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Pm 0:31 | 7番街を渡ると、 ・McBurney YMCA マクバニーYMCA =1928年夏、19歳のウイリアム・サローヤンが、スーツケースと金を無くし、 サンフランシスコからきて泊まった。 |
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Pm 0:36 | その道路の向かいが、 ・Chelsea Hotel チェルシー・ホテル う〜ん。サスガ、独特の雰囲気。 有名な騎士のブランコは、ピンクの少女に変わっていた。謎。 今にも、O・ヘンリー、マーク・トゥエイン、アーサー・ミラー、ディラン・トマス、アーサー・C・クラーク、 そして、ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリュックス、ウオホール、シド・ヴィシャスたちが奥から出てきそうだ。 次は、ここに泊まろう。 |
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Pm 0:50 | ■昼飯=その西となり、 ・El Quijiote スペイン料理 tel212-929-1855 2品とスペインの白ワインをフル・ボトル頼んで、もちろん、食べきれず。 親切にも余りを包んでくれたが、店を出てスグのゴミ箱に、ポイ。ごめんね。 食前のスープが、超うまかった!店内の雰囲気もいいぞ。予約しなくても入れるいい店。 |
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Pm 2:00 | 西23丁目を、西に歩くと、北側に、 ・Paul Morris Gallery 3年前に、チェルシーに先駆けてできたギャラリー。 |
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Pm 2:30 | さらに、西23丁目を、西に歩き、10th Ave.を渡ると、 【AIA推薦】2000年に建設された、鉄板の建物が角に現れる。 ・一階=J.Cacciola Galleries……中庭にも彫刻作品が展 示。 ・二階=Jim Kempner Fine Art……ギャラリー、三階はオフィス。 ここも日曜日で休み。残念。 |
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Pm 2:40 | 10th Ave.を2丁南下した角に、 ・Fredericks Freiser Gallery(日曜日は休み!) 途中の映画館で『パールハーバー』を上映していた。 |
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Pm 3:10 | いったんホテルへ。 朝から歩きっぱなしで、中神氏ダウン。私とは別行動でホテルのサウナへ。 |
Midtown North |
Pm 3:30 ↓ Pm 6:30 |
リンカーン・センターに行くつもりが、地下鉄乗り場が逆の「Down
Town」であったので、 そのまま「14丁目」駅で降りて、一人でヴィレッジをブラブラ。 ・南下=Downtown ・北上=Uptown ←地下鉄のホームの表示。 すごいレベルの高い3on3バスケットを黒人がしていたり、 ワシントン・スクエアでは、パフォーマンスに群集が群がっていたり。 「バナナ・リパブリック」で、サマーセーターなどを買う。 まったく、日本に進出していないのが不思議なぐらいテイストが合う。 かつてボブ・ディランがデビュー前に出演していたコーヒーハウスを、 『レコード・コレクターズ別冊』を参考に回ってみる。 が、「The Why Not」と「The Bottom Line」以外は跡形もない。 それでも、いかれたレコード店や生ギターを弾く白人を見かけると、まぼろしを見た錯覚を感じる。 至福の3時間の散歩だった。ただ、飛行機以来の右耳の痛みが戻ってきた。 |
East Village |
Pm 6:30 | 地下鉄で、ホテルに帰る。 リフレッシュした中神氏の誕生日。 予定では、高級レストラン「グラマシー・ターヴァン」に行く予定だったが、電話すると休日。 ガイド・ブックめ! で、中神氏の大希望で、テーマ・レストラン「MARS2112」へ。 ・Mars2112 で、火星人と火星食を食べる。 ホテルから歩いて3分。だが、見つけにくく15分ほど捜す。 で、長蛇の列を待ち、宇宙船に乗って、火星へ行く。そこで、火星食を食べるとゆーレストラン。 「日本にもできるかもね」と喜ぶ中神氏に 「でも、1回行ったらアキルから、世界一の観光都市ニューヨークみたく、 客の回転のいいトコロでなきゃ、リピーター相手じゃ、ムリなんじゃない?」と言ったが、 いかん、これは中神氏の「バースデー・パーティー」なのだ。 で、ハイネケン・ビールで乾杯。「おたんじょーび、おめでとー」 中神氏はミートソースのペンネを、 「アメリカで初めて茹で過ぎていないスパゲッティを食べた」と喜ぶ。 私はドンキーもビックリの巨大ハンバーグ入りハンバーガー。 オーダーした時に「焼き方は?」と聞かれ「レアで」と答えた。ロッテリアもマネしたら? で、よく見るとオーダーをとっているのは白人で、 残飯を片付けているのは、皆、プエルトリコ人だ。 そっか。火星にはまだ人種差別があるんだ。 |
Midtown North |
Time | Something | Area |
Am 6:00 | 起床⇒シャワー。パンツと靴下を洗濯。なぜか日本でより早起き。 昨日ヴィレッジで買ったバナナ・リパブリックのサマー・セーターを着る。 |
Midtown North |
Am 7:30 ↓ Am 8:30 |
歩いて、タイムズ・スクエアの24時間インターネット・カフェ「easy
Everything」へ。 たった$1で、1時間インターネットやりホーダイ。メールをガンガン送った。 店舗も広くてキレイ。ベーグルなんかもイート・インできる。早い。オプション豊富。 写真を撮ったら、黒人店員に怒られた。 |
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Am 8:50 | セントラル・パークと平行に東へ歩く。 プラザ・ホテルの前でパチリ。 フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の舞台。 1922年3月にフィッツジェラルドと妻のゼルダは連日パーティに明け暮れていた。 ダコタ・アパートを手がけたハルデンバーグが設計。 |
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Am 9:10 | ■朝食 6th Av.を北に向かい、57St.を東に曲がると、 ・8-1/2 で、朝食をとろうと予定していたが、まだクローズ。ガイド・ブックめ! で、並びの「WOLF'S」で朝食。高級デリ。内装、椅子、どれもが唸らせる。 |
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Am 9:44 | 8-1/2を恨めしく覗くと、かっこいいバー・カウンター。夜のセレブの社交場か。 | |
Am 9:45 | その左となり、 ・Rizzoli 本屋(アート、デザイン、建築など) =ノート型ブックス・ケースが、良い。・・・が、開店前。ガイドブックめ! |
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Am 9:46 | さらに、その左となり、 ・Hackers Art Books 本屋(アート、写真、建築、古本) =どんなミュージアム・ブックストアもかなわない理想の本屋。・・・が、開店前。ガイドブックめ! |
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Am 9:49 | ティファニー、トランプ・タワーと、金ぴか見物。 | |
Am10:00 | ちょっと、かけ足だが、東へ行き、Madison Ave.を南へ曲がり、2丁、 ・Sony Plaza「パブリック・スペース」、「ソニー・ワンダー」 =ハイテク博物館。・・・が、月曜は休館。 |
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Am10:10 ↓ Pm 0:00 |
・MoMA
近代美術館 $9.5だが、改装中のため、$7.5。 2階=ゴッホ『星月夜』、ピカソ『アヴィニョン』、マチス『ダンス』 3階=ウオホール、リキテンシュタイン 次から次へと名画のシャワー。 中でも、私の足を止めたのが、バルテュス初期の傑作『街路』だ。 その謎の静寂。シュールレアリズムではないのに、よりシュール。いい意味で、気狂いの作 品。 マグリットと、ダリ、キリコ、デュシャンの4巨頭が角にひっそり陣取っていた。 なんだか、そのさりげなさがクールじゃん。 デュシャンの「遺作、大ガラス」のメモである「グリーンボックス」があった!げげっ! |
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Pm 0:05 | 53丁目の向かい側には、 ・MoMAデザインストア=センスあふれるお買物。 ジモティならば、かなり買っていたのでは?魅力のある商品ほど、重たそう。 買ってレジでサインをしたら、 チビのイレズミ男が「うわぁぉおおー、アーテスティック!」と興奮。 |
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Pm 0:30 | 予想以上にサクサク見れるので、予定外の「アメリカ自然史博物館」へ行くことにする。 地下鉄・駅「ロックフェラー・センター」で、ラインBに乗り、北上。 |
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Pm 1:00 | 地下鉄・駅「81St. -Museum of Natural History」で下車。 | Upper West Side |
Pm 1:06 | AIAお薦め ・American Museum of Natural Historyアメリカ自然史博物館 の北側の新設された入口、 ・Rose Center for Earth and Spaceプラネタリウム から入る。 |
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Pm 1:45 | 「ネイティブ・アメリカン」の展示コーナー。 なぜかクゥワキトゥルのコーナーでは落ち着く。 昨年、カナダのポート・ハーディ地区で彼らと交流したが、 全ネイティブの中の展示で、改めて彼らの美術の素晴らしさを感じた。 |
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Pm 2:20 | 「石」のコーナーでは、563カラットのスター・サファイアなど。 | |
Pm 2:50 | 南米の原住民の展示コーナーは、中でもリアルだ。 つまり、彼らは「歴史」ではなく、 未だにアマゾンの奥地で「人食い人種」的に生活しているからだ。 少女の一生の展示に「オーマイ・ガーッ!」と絶句している白人の若い女性が印象的だった。 |
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Pm 3:00 | アイマックス・シアターで、海生生物の映画。素晴らしい映像と、陳腐なナレーション。 | |
Pm 3:50 | とにかく広い博物館。ミュージアム・ショップも、各展示ごとにある。 ブック・ストアも充実していて、ネイティブの本をまとめて見たのはここが最大である。 |
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Pm 4:00 | とりあえず、ここに来たからには、「恐竜」「マンモス」の化石を見なきゃ。と、階段を昇る。 ガメラみたいな巨大な亀の化石もあって、なんだかもー、はちゃめちゃ。 |
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Pm 4:30 | 外に出て、一息。 う〜ん。スゴイ。ここは来る予定ではなかったが、圧倒的な「現物」という情報量にダウン。 『世界大博物図鑑』全百巻を、ペーパーではなくて、「現物」で提示する力技。 宇宙を含む世界をアメリカが掌握しているぞ、という自信。 アメリカが知らないものなど、何にもなぁ〜い、というオゴリ? しかし、実は、宇宙とか太古、石といった「普遍的」なモノは、「人種」を超越したものであり、 多民族国家のアイデンティティは、ここまで遠くに行かないと無いのだ。 そんな超大国の不安のコンプレックス(=かたまり)が、この施設だ。 そして、この人種の匿名性は、多人種から「寄付」をもらい易い。 だから、他の施設に比べても、ここまで巨大なのではないであろうか。 |
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Pm 4:40 | ようやく昼食。 ・Cafe Lalo 詰め過ぎのテーブルが少々、不快。しかし、アボガド・サンドウィッチ、美味。 オノ・ヨーコも通う店だが、映画『ユー・ガッタ・メール』でメグ・ライアンがトム・ハンクスと、 待ち合わせたのがここ。だからって、テーブルを増やして儲けるのもいかがなものか? ウエイトレスのユニフォームのTシャツも販売。なんだか、『すずらん』の明日萌駅? |
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Pm 5:30 | 「疲れたホテルへ帰る」と言う中神氏をなだめて、 ミステリー小説の聖地、「マーダー・インク」書店へ。 が、無い!移転?ガイド・ブックめ! |
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Pm 6:00 ↓ |
地下鉄・駅「Witehall
St.」で下車。 そのまま歩いて、「Whitehall Terminal」がフェリー乗り場。 ついに遠くに見える「自由の女神」を目にする。ピース・サインでレノンをきどり、パチリ。 |
Lower
Manhattan |
無料の船「ステタンフェリー」に乗る。通勤用のため無料になったそうだが、半分以上が観光客。 自由の女神には遠かった。又、日没にもならず、マンハッタンの夜景も見レズ。 中神氏が、黒人の女学生グループが、アカペラでゴスペルを歌うのに遭遇し、感動。 ステタン島に着いても降りずに、そのまま乗ってマンハッタンに戻る。 水平線上に棒グラフのように伸びている摩天楼群が近づいてくるのは、やはりド迫力。 ワールド・トレード・センター(世界貿易センター)を背景に写真 を撮ろうと、 近くにいたアラブ系の男に頼んでシャッターを切ってもらう。 が、帰国後に現像すると写っていなかった。 |
Staten Island |
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Pm 7:30 | フェリー乗り場すぐ前のState St.をはさんで向かいがわに、 ・Watson House(『AIA』お薦め) =イオニア様式のスタイリッシュな白い柱。 19世紀のオリジナルの建物がそのまま残されている貴重な例。 |
Lower
Manhattan |
Pm 7:50 | 久々の中神氏のリクエストで、地下鉄で北上してディスカウント・ストア「センチュリー21」
へ。 が、すでにPm6:00に閉店していた。 |
Tribeca |
気を取り直して、その向かいの世界第二位の高さの ワールド・トレード・センター(世界貿易センター)へ。 ↑ 2001年9月11日午後10時(日本時間)に飛 行機が2機突っ込み、崩壊。 チケット$10を買う時、「シティ・パス」を買わなかったことを後悔。 展望台の景色は、やはり最高。だんだん日が沈み、いつのまにか夜景に。 中央にエンパイヤ・ステイト・ビルが見える。 本当は、エンパイヤに昇る予定だったが、こちらに昇ったから、いいや。 それに、エンパイヤからは、あの美しいエンパイヤが見れず、 代わりに、この田舎臭いワールド・トレード・センターが見えるだけだし。 しかし、ここは記念写真を押し売りしたり、どことなくイナカ臭い。世界共通の「観光地」病か? |
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Pm 9:00 | Tommy氏の指示に従い、ヴィレッジに向け、地下鉄で「14丁目」へ。 | West Village |
Pm 9:30 | あこがれのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」にはすでに行列が。 よく見ると、「PM8:30 Door OPEN」と入口に張り紙。 げっ。演奏開始のPm 9:30にぶらりと来てもダメ?私達の3人前でダメだった。 女店員が何度も地下の階段を昇ってきては、席を詰めながら、少しずつ入れたのだが。 私達より後に来た、スーツをビシッとキメたイタリア人っぽい若いカップルも、 泣く泣く帰っていった。「だからアンタは、負け犬なのよっ!」との女の声を想像した。(笑) 女店員は、私達を「やれやれ、またジャズの分からないジャップ観光客ね。今ごろ来て、 中でイビキでもかかれたら、たまんないわよ」とでも言いたげに、 店のライブ・スケジュール表を私に無言で手渡して、階段を降りていった。 その穴から、彼女は二度と出てこなかった。 ▲それでも、あのネオン・サインは、 ジョン・コルトレーンの 『ヴィ レッジ・バンガード Again !』と同じだった。 それだけでも、いいや。 コルトレーンが出演するワケでもあるまし。と、強がり。 写真の下は、その時に女店員から手渡された ヴィレッジ・バンガードのライブ・スケジュール表。 |
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Pm 9:45 | そこで、その界隈を散歩して夕食をとることにした。 すると、手をつないで歩く男同士が多いことに気付く。そう。そーいう地域なの だ。 で、「ヴィレッジ・ヴァンガード」の裏手に行こうと西の横道を見ると、どこも怪しく真っ暗。 「やめよう」と言う中神氏の意見に逆らう理由は無い。 |
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Pm10:00 | で、ギリギリ明るいイタリア・レストランに入ってみた。 ・「artepasta」。入口スグで、黒人のボーイがチル・アウト中。突然の日本人に、驚き。 で、イタリア人の説明で「Pappardelle Funghi」をたのむ。メチャ美味い。 ワインも、美味い。「MASI」という赤。最初の一口に甘味を感じる。 ギャルソンに「アマローネを思わせる」と言うと、ワイン談義に花が咲く。 トイレに行くと、男用が故障で、女用の前で、広告代理店30歳ぐらいのキザ男と、 レクター博士モロ似の50歳代の男性高校教師と「ピアノ・バー」の話をしながら待つ。 お値段は、2人分の食事とエスプレッソ、ワイン1本、チップで、$60。安いよなぁ。 なんだ、ガイド・ブックより魅力的な店が沢山あるじゃんか!だってここはニューヨーク! |
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Pm11:20 | 再び、地下鉄で「14丁目」へ。「夜9時過ぎはタクシー」という出発前の注意は何だったのか? | |
Pm11:35 | 「コロンバス・サークル」駅に下車。黄金に光る女神像が闇に浮かぶ。 | Midtown North |
Pm11:45 | 歩いて4丁南にホテル。 途中、カーネギー・ホールの横を通る。そこに、フジ子ヘミングの出演予定のポスターを発見。 |
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Pm11:55 | ホテルの部屋のラジオに「SNOOZER」とか「BUZZ」とかのスイッチ。日本のロック雑誌
の名前だ。 おやすみなさい。 |
Time | Something | Area | |
Am 7:00 | 起床⇒シャワー | Midtown North |
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Am 8:10 | 徒歩で7番街を北のセントラル・パーク方面
へ。 ・Carnegie Delicatessen & Restaurant(Am6:30〜Am4:00) ■朝食。ブロードウエイの老舗。量が多いのに注意。 ↑ 注意してチキン・スープのフレッシュ・ライス入りと、オレンジ・ジュース。これが美味い! 壁にはロバート・プラントや ルー・リードの写真とサインが ミュージカル・スターに混じってある。 日本のラーメン屋と同じだが、スターのスケールが違う。 歌いながら陽気に仕事をする年配のウエイトレスが面白い。 きっとミュージカル・マニアだろう。 |
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Am 9:30 | 地下鉄・駅「59St.-Columbus
Cir」で、ラインAに乗り、北上。 の予定を変更して、意外と元気な中神氏とMadison Ave.まで歩き、バス「M4」に乗る。 風景つきのバスは、地下鉄に無い人間観察ができて面白い。特にハーレムは、あきない。 |
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Am10:15 | バスは「クロイスターズ」が終 点。 | Wasington Heights |
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Am10:20 |
The Cloisters Museum ザ・クロイスターズ・ ミュージアム ここはまるで、松浦武四郎の「一畳敷」(山口昌男『内田魯庵山脈』に詳しい)のように、 フランスなどの10〜15世紀の建築物をパッチワークして作った、ある意味、究極の美術 館。 同時に「中世」という豊な時代を持たなかったアメリカのコンプレックスも感じ取れる。 一角獣のタペストリーは、パリの「クリュニー美術館」、 そしてそれを書いたリルケの『マルテの手記』を思い出させる。 で、リルケといえば、 昨日MoMAで見たバルテュスの母の恋人にして、バルテュス13歳の処女作の仕掛け人。 聖キャサリンがシナイ山に登る書物に、1990年のパレスチナ旅行を思い出す。 |
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Am 11:30 | ⇒徒歩でFort Tryon
Parkを北上。春は駅からの歩道に花が、咲き乱れて、非常に美しい。 地下鉄駅「190丁目190St.」を北上。 |
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Am 11:50 | Aラインの終着駅「207丁目/インウッド」は、マンハッタンの北限。 ここで話されるのはほとんどがスペイン語。住民の大半はドミニカ人。高層ビルなど無い。 Dyckman House ダイクマン・ハウス ★オランダ植民者の生活を伝える木造建築。 ニューヨークの歴史の根っこって感じ。 ダイクマン・ハウスに興味の無い中神氏を置いてきた地下鉄駅に戻る途中、 ちょっとした迷子になり、路地でドミニカ人とすれ違うのに必要以上の殺気を感じた。 |
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Pm 0:10 | さて、地下鉄・駅「Inwood 207 St」で、ラインAに乗り、南下。 「疲れた」と言う中神氏の提案で予定の「ダコタ・アパート」行きを止めて、 ブロンクス回りで「メトロポリタン美術館」に行くことにする。 |
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Pm 0:30 | 中神氏のパームにより、近道ということで、 地下鉄・駅「145 St.」で、AラインからDラインへ乗り換え。 ふと、回りを見ると黒人ばかり。ここはブラック・ハーレムの一番深いところ。 |
Central Harlem or Black Harlem |
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Pm 0:47 | さらに4ラインに乗り換えるべく、「ヤンキー・スタジアム」駅で乗り換え。 駅からヤンキー・スタジアムが見える。 しかし、ノンキにしていたのはここまで。 南下する予定が地下鉄駅の修繕とかで、北上しなければ南下の地下鉄が停車しないという。 げげっ。そんなワケで、どんどん地下鉄は大陸と地続きのブロンクスを北上。 そこは、「住むのはもちろん、足を踏み入れるだけでも危険な場所」らしい。 |
Bronx | |
Pm 1:05 | ジモティも知らず、イライラしたヒスパニック系やアフロ・アメリカン系が地下鉄に満員状態。 ジャッキー・ブラウンみたいにハデな70’S黒人女や、本物のレゲエおじさんな ど、面白い。 「Burnside Ave.」駅にて、ようやく乗り換えが可能に。 しかし駅の外は、廃墟とスプレー・ペイント。危険な香りプンプン。偶然にも面白い所にこれた。 |
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Pm 1:40 Pm 4:40 |
ようやく「96丁目」駅で降りる。地上はブロンクスとは大違い。ブランドと資本主義の世界。 Metropolitan Museum of Art メ トロポリタン美術館 ・2階=ジョット『キリストの公現』、フェルメール『水差しを持つ女』 ・地階=ボッティッチェリ『受胎告知』 まずは、特集の「ジャクリーヌ・ケネディ展」へ。ここの入口で中神氏と別れる。 「ジャクリーヌ・ケネディ展」 目の離れた美人といえば、モームスのゴマキだが、 元祖ヒラメ美人といえば、ジャクリーヌ・ケネディであろう。 「かわいい」とも言えるが、どこか「アブナイ」ポップ・スター。 私は、 ジャクリーヌ・ケネディに興味があるよりも、 ジャクリーヌ・ケネディに興味を持つアメリカ人に興味を持つ。 「印象派」 モネの「The Green Wave」。ここにも「モネの黒」が、ストロークの快感と共にある。 セザンヌの秘密を「発見」しようと、彼の小品を中心に見ていた私は、 「Gardanne」(1886)という大きいが途中で製作を止めた作品に出会う。 セザンヌは、屋根のパッチワークでできている風景を幾何学的に描いた。 まるで、1916年にデュシャンがニューヨークで描いた「階段を降りる裸体」のように。 ルノワールの輝く色! 私は今まで何度、ルノワールを語る時にモーツアルトを引き合いに出す誘惑にかられたこと か。 「A Young Girl with Daisies」(1889)は特にそうだ。 しかし、少女を描いた「Marguerite Berand」(1879)にこそ、モーツアルトの輝きがある。 クールベ/Courbet(1819-1877)の闇。「The Sea」(1865)。 マネ(1832-1883)が、そのとなりに展示されている。 マネを準備したのがクールベか? そして私たちは、 ベックリーン/Arnold Bocklin(スイス、1827-1901)の 「Island of the Dead」(1880)に出会うことができる。 そこにはマネと、 ムンク(1863-1944)の間の空白を繋ぐストーリー性。 ドガ(1874-1917)が「The Norse」(1838-1902)を描いたのは、 「Bather Stepping intoatob」と同じ理由であろう。 つまり、それは「のぞき」だ。 シャガールの俗物性は説明できても、 コロー/Corot(1796-1875)の俗物性を説明できないのは何故 だ? 何の疑いも無く風景画を描くとはどういうことなんだろう? モロー/Gustave Moreau(1826-1898)「Oedipus and The Sphinx」は、 メットではまったく魅力を出していない。 あんなにパリの「ギュスターヴ・モロー美術館」では霊的な感動をしたのに。 「アジア美術」 で、私が一番ドキドキしたのは、南インドの大仏像のコーナーだ。 「ゴーッ」という空調の音がブキミさを出している。 たとえば図式的に、 ・西洋=鋭角 ・東洋=円……と、置いてみる。 地域文化はその位置関係でグラデーション的に変わってゆく。 キプロス美術は、目の細さがアルカイック・スマイルを演出することを教えてくれる。 だから、同じアジアでも、 パキスタンの2〜3世紀のブッダ像のハンサムさは、「何打だ!?」と思う。が、合点。 「アメリカ館」 つまらん。 「ヨーロッパ絵画」 レンブラント(ドイツ、1606-1668)の「黒」は、 エル・グレコ(1541-1614)の「白」と言いたい。 ブリューゲル(-1569)の遠近感。 ここで、メットに怒りを二つ。 ①ボッシュ(1550?)「Christ's Peicent into Hell」。 このスゴイ絵が展示の位置が悪くて、光ってよく見えない。 メットに行く人は見逃さないよーに。 ②フエルメールの全作品を展示していなかった。 それも、中に入ってから、警備員に聞いて初めて分かった。 一生懸命捜したのは私だけではないハズだ。ペテンだ! そんなワケで、天下のメットも完璧なんかじゃあない。 地階 ボッティッチェリ「受胎告知/Annunciation」(1485)は楽 しみにしていた一枚だが、 なんだか工業製品にみえる。クロイスターズの後遺症か? ウイリアム・ブレイクの特集もやっていた。 この5頭身、丸い顔は、無垢の象徴としての、 又は、聖地の方角へのマナザシとしての「東洋」。 1階の「デンダー寺院」の部屋で、大雨が、吹き抜けの巨大なガラスを伝って 流れている。 モネの「睡蓮」のよう。雨の日はメットに行こう と、いうワケで正面入口の「大ホール」に戻ってきた。 ここで中神氏と再会。この広い美術館で、よく再会できたものだ。 中神氏は外で大雨が降っていることを知らなかった。 まったく、なんて巨大な器だ! 「ギリシャ・ローマ美術」を見ながら、カフェテリアへ。 カフェテリアの料理はまったく「芸術的」では無かった。
外は雨が上がっていて、ラッキー。さっきの雷まじりの大雨はなんだったのか? |
Upper East Side |
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Pm 4:45 | 地下鉄・駅「96St.」で、ライン6に乗り、南下。 | ||
Pm 5:15 | さて、シェア・スタジアム(ニューヨーク・メッツ VS フィラデルフィア・
フィリーズ)へ 行く準備をしようと、一旦、ホテルに戻る。 |
Midtown North |
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Pm 5:30 | で、ホテルを出た瞬間、 中神氏が「また雨が降り出すかもしれないので、野球観戦は中止しよう」と提案。 足は「TKTS」へ向かい、中神氏はオフ・ブロードウエイの日用品を演奏する「STOMP」、 私はリンカーン・センターの「ニューヨーク・シティ・バレイ」($32)のチケットを買う。 旅行初日の「TKTS」は激コミだったが、この日は平日&雨上がりだったためか、 まったく列は短く。スムーズ。これで当日券が半額とはラクショー。 |
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Pm 6:00 | しかし、昨夜、「ヴィレッジ・ヴァンガード」に入れなかった苦い経験を生かし、 見たいライブだけは「前売り券」を定価(笑)で買っておこうと、『Time Out』をチェック。 明日はアポロ・シアターの予定なので、残るは5月31日だけ!急げ! で、 ①Bill Bruford and Earthworks Bottom Line. 7:30, 10:30pm; $22.50. ↑電話すると、「ウチは前売りや予約はしないよ。当日、おいで」とのコト。う〜っ、不安。 ②Bo Diddley B.B.King Blues Club & Grill. 8, 10pm; $35 ↑ここは「TKTS」のソバで、前回行ったインターネット・カフェの向かい。 ちなみに隣は「サンリオのキテイちゃん専門店」。 近いので直接行くと、向かいのレコード店「HMV」を指し、「あそこへ行け」とモギリの男に言われる。 |
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Pm 7:00 | 「HMV」も大きなレコード店だが、近所に「ヴァージン・メガ・ストア」があるので、ちょい静
か。 でも、大きなソファでアット・ホームしているナウなヤングのオアシスって感じっスか? 店員もリラックスしすぎで、なげやりなのかフレンドリーなのか。でも、不快感は与えない。 超ルーズな英会話をお互いにかわしつつ、4人目に黒人女がようやく出てきて、 「ticketmaster」の入力の手配。 いやぁ、恥ずかしながら私、「チケットマスター」を知らなかった。つまり、チケットの手配組織。 無事、ボ・ディドリーの券をGETしたら、黒人女は「グッド・ラック」だってさ。 さて、リンカーン・センターへ急げ! |
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Pm7:40 | 1ラインで、「66 St.-Lincoln
Center」駅に直行。 開演前のわずかな時間を利用してショップを覗く。魅力的だが、時間が無い。 |
Upper West Side |
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Pm 8:00 ↓ Pm10:20 |
■リンカーン・センター ニューヨーク・ステー
ト・シアター New York City Ballet ニューヨーク・シティ・バレエの演目 Walpurgisnacht Ballet Ancient Airs and Dances Dances at a Gathering もうこれは、超エレガントの世界。宝石箱をイメージしたという乙女チックで美しい劇場に、 アングロサクソンの細身の男女が舞う。 演目は稲垣足穂『一千一秒物語』を彷彿させる不思議なショート・ショートの無言劇の連続。 最後の短編は、踊らずに男女がただたたずむ。それもまた、「ダンス」なり。 |
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Pm10:40 | 暗い道を北東へ歩き、 Dakota Apartments ダコタ・アパート |
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Pm11:30 | ダコタ・アパートのセントラル・パーク側にある地下鉄駅「72 St.」から ホテルへ。 |
Midtown North |
Time | Something | Area |
Am 7:00 | 起床⇒シャワー | Midtown North |
Am 8:00 | ホテルに隣接している地下鉄・駅「7Av.」でラインElに乗り、 「Lexington Ave.」で乗り換え。すごい出勤ラッシュ。東京を思い出す。 |
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Am 9:00 | 南下。南下=Downtown!! 地下鉄・駅「42nd St.」で下車。 グランド・セントラル駅から東に歩き、国連へ。 国連の外で元・国連事務総長の明石康氏が談笑していた。 1999年に彼の講演を聞いていたので、再会した気分。 |
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Am10:05 | 3rd Ave.を渡って、グランド・セントラル駅に戻る途中、 左前に突然、「クライスラー・ビル」が現れる。先端のアール・デコのステンレスが美しい。 |
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Am10:15 | グランド・セントラル駅の市場でアフリカの液体調味料を買う。 昨夜のハーレムではパスポートを見せろと言われて、「さすがハーレム」と思ったが、 今度はここグランド・セントラル駅の市場でピン札の$50を出したら、 女店員がライトで念入りにスカシを確認していた。 ここは世界の交差点。 最もディープなラインと、最もトップでは他人を疑わないと生きられない。 |
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Am10:25 | グランド・セントラル駅内の「ニューヨーク交通博物館」のショップでTシャツ。 その隣からストーンズの「スィート・ヴァージニア」が流れている。 白い布をめくると、白人が3人でギャラリーの内装をしていた。 ラジカセからはアルバム通り、続いて「トーン・アンド・フレイド」。 |
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Am10:40 | 地下鉄・駅「42nd St.」で、6ラインに乗り、南下。 | |
Am10:50 | 地下鉄・駅「Canal St.」で下車。 突然、漢字の世界。中国人が上野のアメ横状態になっている。 吊るしたニワトリの丸焼きを珍しがって写真にとる黒人女性。 偏見ではないが、アフリカでは逆の光景もあるのではないのだろうか? ソーホーに向かって歩けば、バスケット・ボールをしている黒人少年たちもいる。 |
China -town |
Am11:25 | Mott St.を南下すると横に抜けるペルSt.があり、 そこから急カーブを描いて大通りのバワリーへ抜けるドイヤーズSt.は、 チャイニーズ・マフィアの秘密結社同士の抗争の際に敵を待ち伏せした場所。 確かにこんな急なカーブは、ニューヨークでも他では見かけない。 ”ブラディ(血塗られた)・アングル”と呼ばれた。 今は理髪店ばかりが目立つ通りだ。 |
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Am11:30 | ぐるりと、Mott St.に戻って、テキトーに飯屋を捜す。そう言えば、今日は朝食抜きだ。 で、表に『New York Times 』のエンブレムがある 「NEW BIG WONG RESTAURANT」に入る。 私の後ろから入ってきたニール・ヤングみたいなオヤジと向かい合わせに座る。 彼はフリー・ペーパーの『NEW YORK PRESS』を持って入ってきた。 メニューとニラメッコしていると、向こうから話し掛けてきて、 「お前は、ココ、初めてか?ここのモノはゼェ〜ンブ、ウマイ。」と恐い顔で説明。 「じゃあ、リコマンドしてくれよ」と言うと、 海鮮ドライカレー春雨(?)と、濃いソースのライス・クレープ(生春巻き?)を薦めた。 チンタオ・ビールが出てくると、「お前は昼間っから酒を飲むのか、ワッハッハッハ」。 「貴方、ニール・ヤングに似ていますね」と言うと、ゲラゲラ笑う。 彼のポーク・スープに入ったワンタンが出てくると、「一つ、食え」。 確かにウマイ。そればかりか、全てが美味い。 食べきれない2皿とビール1本で、$9.25。チップを入れても$11。 昨日の朝食$38と比べると……、! NYのニール・ヤングはワンタンの皿の横に$3をはさめて、 「ナイス・ミート・ユゥ」と私に手を差し伸べ、握手して帰った。なんてダンディなんだ。 私もマネして、皿のふくらみに$11はさめて帰った。 |
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Pm 0:15 | Canal St.を1丁、北上しただけで、あれれ、中国がイタリアになっちゃった! 何だか、「食の祭典」のパビリオン回りをしているみたいだ。 しかも、6月上旬に2週間に渡って開かれる、 「聖アンソニー祭」の準備で飾りつけもあり華やか。 |
Nolita (Little Italy) |
マルベリーSt.とグランドSt.の角にある「バンカ・スタービレ」は、 1885年にイタリア移民のために創立された銀行跡。昼休みのせいか、中に入れず残念。 |
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Pm 0:35 | ソーホーはなんだかハマトラ女子大生が歩いているみたいな街。 PARCOが無いのが不思議だ。 「オルターナティブ美術館」に行こうとしたら、カギが必要なビルだった。なんのこっちゃ? |
Soho |
Pm 0:50 | で、イースト・ハウストン・ストリートを東にむかって、 「イースト・ヴィレッジ」に入ると、なんだか居心地がイイ。 ・CBGB(Pm8〜Am4) は、もちろん空いていない。 隣のカフェ兼ギャラリーで昨日発売の『ヴィレッジ・ヴォイス』をGET。 数人の黒人がCBGBの前でたむろ。何かを待っているのか? 中で一番クールな黒人に頼んで写真パチリ。 ヤツは短くなったタバコに未練を持ちつつ、不器用にカメラを内股でパチリ。 |
East Village |
Pm 1:00 | ・Millenium Film Workshop ・La Mama E.T.C. は、チケットを売る窓口のみ開いていた。 いかにも手作りのオフ・オフ・ブロードウエイ。置いてあるフライヤーが面白い。 モギリの女性に、「私は1984年にラ・ママ創設者ののエレン・スチュワートさんと、 東京の澁谷ラ・ママで一緒に数時間お酒を飲みました。 その時、是非、ニューヨークのラ・ママに行きますと約束しました。 約束を果すのに20年近くかかりましたが。ははは・・・・・・。 しかも、もうエレンさんに会うことすらできない」と、言うと彼女は寂しそうにうなずいた。 でも心の中で彼女は「やれやれ、又、エレンの伝説の旅行者かよ」と、思っていたかも。 |
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Pm 1:15 | ・Hell's Angels
Headquarter =ヘルズ・エンジェル本部。 ずらりと無断駐車してある体育会系的バイク。ブキミ・モード炸裂。 |
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Pm 1:20 | ・Lucky Cheng's
Restaurant =ドラッグ・クィーンのショー。 昨夜、来たかったが遠出を嫌った中神氏の意見で断念したトコ。 店名は「幸運が変わる」かと思ったら、 中神氏が「スペルが違うよ。ジャッキー・チェーンのギャグなんじゃあない?」説。なるへそ。 それにしても、サイケな店構え。 中から上品な婦人が高級そうな白い犬を連れて出てきた。 もしかして、この人が夜に「ドラッグ・クィーン」に変身するのぉ? ・Des Moins =ゆるゆるカフェ。レモネード。 道路の向かいには ・Pioneer Theater =B級映画の名画座。 ・Etherea =レコード屋。Pm11閉店。 その名は日本にも届いているが、かなり狭い店。 アジア系の店員がいた。日本人っぽかったなぁ。 BGMはミニマム・ミュージック。 あんまり見ていると欲しくなるので、クラブ情報誌『FLYER』をちょうだいして、退店。 |
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Pm 1:35 | 角を曲がった所に、小さな「庭園」。 歩いていると視線に動物のヌイグルミが突然、大量に入ってきて「ギョッ」。 見上げると、巨大なジャンク鉄塔。 庭園にたむろするスミス氏が9年がかりで鉄くずを拾って作ったらしい。 地元のヒッピーの溜まり場とか。 |
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Pm 1:40 | ・Tompkins SquarePark
トンプキンズ・スクエア公園は、 かつてはドラッグ・ディーラーの超危険地帯。今は、素敵なChillout。 1987年の株式市場の大暴落。首切りは黒人やヒスパニックから。 夏、このトンプキンズ・スクエア公園を占拠したホームレスや、 そのサポーターを権力が強制的に排除した。 警官隊が公園の不法占拠者たちに襲い掛かり、 その夜はエルサルバドルに住んでいるようだった。 頭上を旋回するヘリコプターに催眠ガス、 逃げ惑うたくさんの人々と彼らを追うたくさんの警官。 全てが片付けられ、一年間閉鎖された後、 公園の入口は検問所に変貌した。 (雑誌『paperback』創刊号、大場正明の文から部分抜粋)
公園の東側の南角に見える、 ・Christdora Houseは、イギー・ポップやシェールの住む高級住宅。 |
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Pm 1:45 | その、北の向かいに、 ・7A =24時間営業のカフェ。 ・Leshko's =クールなウクライナ・カフェ。 ・alt.coffee =インターネット・カフェ。 公園の北の中央から伸びている、St.Marks Pl.通りに、お散歩。 ジャック・ケラワックが住み、アンディ・ウォーホールがイベントをしたエリア。 私がニューヨークで一番気に入ったエリア。 ・East Village Book =深夜営業の、アート本屋。 狭いが趣味の良い品揃え。英語さえ読めれば、激買いしていただろう。 フランス現代思想の英訳が多かったのも印象的。 ゼンソク持ちの店員の後ろにはボブ・ディランのポスト・カード。 |
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Pm 2:05 | ・Yaffa Cafe =アボガド・サラダ!ロック・テイスト。 雑誌『paperback』創刊号掲載の小説「ケチャップ」(AKIRA・作)にも出てくる店。 外観はフツー。が、5段ほどの入口を降りて入ると、マンダラ・サイケな内装。 さらに、BGMはインド音楽、料理人はインド人という徹底ぶり。 「おっ、中庭もあるじゃん」と、奥に入ると、そこは又、フツー。 だから中でチル・アウトをおススメ。 もっとルーズな店かと思い気や、わりとマトモなレストラン・メニューあり。 ・Simone =80’S NYのデカダンなワイン・カフェ。 |
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Pm 2:30 | ・Cinema Classics =映画カフェ。いい感じ。 客もダルそーに、開けっ放しの外を見ているだけ。 ・St. Mark's Book Shop(〜 深夜0時) スゴイ書店! 聖マルクス書店、サイコーっすね。ほしい本、だらけ。で、泣く泣く2冊。 ①Erika Lopez『Hoochie Mama』 =サイケな山田詠美? ②Jimmy Corrigan『The Smartest Kid on Earth』=美しくて、未来的ノスタルジック、マンガ。 「CRITICAL THEORY」というコーナーの棚の本に集中して興味が沸く。 ここでも、私のサインが店員に人気。 |
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Pm 4:00 ↓ Pm 5:15 |
聖マルクス書店をちょい戻った所にあった美容室に入る。 が、「HOSHI」という日本人美容室。ちょい、ガッカリ。せっかくニューヨークに来たのに(笑)。 でも美容師と久しぶりの日本語。 彼女は1年半ほど前に川崎市の近くのイナカから出てきたそう。 とりあえずクィーンズの知り合いと同居して、英会話学校に通ったそう。 んで、元々日本でしていた美容師の仕事についたそう。 髪切りの途中でホームレスがトイレを借りに来た。が、店は貸さなかった。 料金は、チャイナ・タウンが$7。ここが、$35+チップ。…う〜ん……。 しかもカードが使えず、この夜アセルことになる。 |
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Pm 5:20 | 上記を出て、ストゥーランド書店に行く途中、 East-VillageのE12th.St.の、Boweryと3rd.Av.に、 ・Footlight Records フットライト・レコード=CDとLPの売買。 ソフト・ロック専門の中古レコード店。 ジョン・メイオールのアナログ盤『ルッキング・バック』が魅力的。 しかし、私のバッグにゃあ入らない。グスン。 その東12丁目の向かいの教会の東側に、 ・Gallagher's 古本。ヴィンテージ・ビジュアルマガジンが得意。 |
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Pm 5:50 ↓ Pm 6:40 |
ブロードウェイを南下した東12丁目との角に、 ・Strand Book Store ストゥーランド書店では、懐かしい古本の臭いに囲まれ、泣きながら、1冊。 ①Jae Num Lee『Swift And Scatological Satire』(1970) ↑どうです!食欲をそそるタイトルじゃーないっすかぁ! これから、懐かしの雑誌『GS』(1984)創刊号「特集・反ユートピア」での、 浅田彰+伊藤俊治+四方田犬彦(←うわっ!また出た!)の 鼎談「オーソン・スウィフト・フーリエ・・・反ユートピア論の系譜」と 合わせて読んでみます。楽しみ! ここでは入口でカバンをあずける。が、私は交換に番号札を預からなかった。 帰りに、店員とすったもんだ。韓国人っぽい学生に「ニホンジン?」と助けてもらう。サンキュー。 |
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Pm 6:40 | ゲッ。時計を見たら、Pm8のボ・ディドリーのライブまでもう時間が少ない! んで、近くの「14 St. Union Square」駅に入るが、 なんと1週間分のメトロ・カードが利かない! ガチャ、ガチャと何度もトライするが、「You just used」。 |
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Pm 7:00 | しかたなく、ブロード・ウエイを曲がり、南に5丁、進み、 地下鉄・駅「8St. N.Y.U」で又、メトロ・カードを試すが、ダメ。 後で中神氏に聞いたのだが、「同じカードを友達に貸すのを防止するため、 同じ所は通過できない」のだそーだ。でもねぇー。 しかたなく$1.5の「SingleRide」を買う。自動販売機が日本語なのがせめてもの救い。 ラインNかR(Broadway Local)に乗り、北上。……時間が無い! |
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Pm 7:20 | 一旦、ホテルに戻り、買った本などの重たい荷物を置き、 シャワーを浴びて短髪になった髪を洗う。乾かして、ディップで逆立てる。 |
Midtown North |
Pm 8:00 ↓ Pm 9:30 |
Bo Diddley B.B.King Blues Club & Grill. 8, 10pm; $35 ギリギリ、「BB KING BLUES CLUB & GRILL」に到着。 意外と空席もあり。なんだ、「TKTS」で買ってもよかったじゃん。 ボ・デイドリーのバック・バンドはジョー・ペリス(G)がバンマス。 ドラムスのツヨシ・ヨシムラがいい。ベースとキーボードはPTAのオバサンみたいなデブ。 「BBキング・ターキー・サンド」なるものを食べつつ、体はグルーブのトリコに。 客層は、中流階級以上の白人の中年カップル。 まぁ、イイけどさ、「アポロ・シアター」でノリまくっていた黒人少女たちにこそ聞かせたいよなぁ。 日本人が「モナ」などのボ・リズムを叩くと、お祭りの和太鼓みたい。でも、よいドラムス。 ボは、生前のハナ肇がフジ・テレビ「新春かくし芸大会」で銅像の役をやったのに似ている。 だけじゃなく、観客を笑わせる。 「この曲を作ったのは1976年。オレは86歳」とか、 クダラナイが、大先生のギャグだ。ありがたい。 あの有名な長方形ギターも、実はギャグなのだろう。 中でも印象に残ったのがブルースの名曲「マニッシュ・ボーイ」。 歌詞は「オレは昔、少年だったが、今は男だ」というヤツ。レコードでも何度も聞いた曲だ。 「I'm a ma-ma-ma-ma-man」とリズムに合わせてドモリながら歌う。 そう、まるでThe Whoの「マイ・ジェネレーション」のロジャーのように。 この夜もボはドモって歌ったのだが、客はゲラゲラ大爆笑。 つまり、「男」を通り越して「役たたずのジジイになっちまった」と、 おどけて年寄りを演じているのだ。 だがしかし、笑いを取りながらも後半の展開はスゴイ迫力のギター・ソロ!すげえジジイだ。 2ステージ目の客の入れ替えがあるので、出て、私はBill Brufordの2ステージ目へ、 急いで2時間前にいた地下鉄・駅「8St. N.Y.U」へ。もちろん、$1.5の「SingleRide」を買う。 |
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Pm10:30 ↓ Am 0:15 |
Bill Bruford and
Earthworks Bottom Line. 7:30, 10:30pm; $22.50. 「ウチは前売りや予約はしないよ。当日、おいで」と電話で言われていたので不安だったが、 スッポンポンと入れた。$22.5。安いじゃん。 が、カードが使えない。うっひょ〜。さっきの美容室と地下鉄代でキャッシュは無いよ。 待ち合わせをしているハズの中神氏をちょろちょろ捜すが、見当たらない。 イチカバチカと、サイフを開くと、ギリギリあった。残金$1紙幣と小銭。 その時は考えなかったが、この残金が無ければ、地下鉄にも乗れなかったのだ! 珠玉のライブが始まった。 キング・クリムゾンで知っているハードなプレイでは無いが、 世界一知的なドラマーに見えてくる。 だいたいドラマーはリンゴ・スターやアート・ブレイキー、エルヴィン・ジョーンズ、 ハナ肇(あれ?)たちの「ガハハ」笑いを想像しちまう。彼らも演奏は知的なのにね。 ブラッフォードは、机上で手紙でも書いているように表情も変えずに、 右手と左手で違うリズムを生み出し、 繊細な両足のキックでコンピューター・クラスのポリ・リズムを生む。 そして、一旦、デーモンがビルに乗り移ると、この上なく残酷にも激しいドラミング。 バンドはサックス、ウッド・ベース、ピアノに、ビルのドラム。 ジャズなんだけど、ビルだけがジャズじゃあない。 う〜ん、ジャズの3人組でリズムをキープされているインプロヴィゼーションか。 考えてみれば、クリムゾンが本当に面白くなったのも、 ビルが加入した6作目「Lark's Tongues In Aspic」(1973)からだしね。 1982年の「Discipline」時代のクリムゾンを今は無き「浅草国際劇場」で見ているが、 ニューウェーヴ全盛期の中、すごいサルティンバンコを見せられている感じだった。 でも、私はオールド・フアンの白い目の中、立って激しく踊っていたが。 結局、あの時、私はビルのドラムに合わせて踊っていたのだと気付いた。 ニューヨーク最後の夜、最高の時間だった。 アンコールにも数回答えてくれ、深夜0時を回っているので、「赤ちゃんはもう寝なさい」と、 クリムゾン史上初のギャグも飛ばしていた。 それにしても100名ほどの観客のレベルも高い。 プレイヤーのスゴイ演奏を聞き逃さない。 新鮮なプレイが出たら、聞き耳を立てていた聴衆が「うおーっ」と雄叫びをする。 ニューヨーク。ここでは、毎晩、こんなのかい? 近くのオフ・ブロードウエイで『Blue man group tubes』を観て来て、 途中から来た中神氏は無言だったが。 |
East Village |
Am 0:25 | 中神氏に「メトロカードが使えなくなった」と打ち明けたら、 「そんなハズは無い。一緒に買ったオレのは使えてるぞ」。 で、地下鉄・駅「8St. N.Y.U」で又、メトロ・カードを試すと、オッケー。なんのこっちゃ! そう言えば雑誌『paperback』創刊号にも、 「改札でスライドさせて通るとき、磁気の読み取りが甘く スチールバーが上がらないことがしばしばある。慣れるまで手こずること多し。こういう時は、 日本の自動改札の有能さがわかります」と、書いてあったっけ。 |
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Am 1:00 | ホテルに到着。 結局、別行動していた中神氏はNY滞在中、ミュージカルを4本見たそうだ。それも、スゴイ。 最終夜にして初めてモーニング・コールを頼み、寝る。 |
Midtown North |
Time | Something | Area | |
Am 6:00 | 起きて、帰り仕度だ! 短い髪は洗い易い。 |
Midtown North |
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Am 7:45 | チェックアウトをして、初めてのイエロー・キャブに乗る。 「夜は危険」と言われつつも、深夜も地下鉄に乗りまくったからネ。 |
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Am 8:10 | イエロー・キャブは通勤ラッシュを避け、セントラル・パークへ迂回する。 久保「結局、Tommyさんに勧められていた”グラマシー・タバーン”に行かなかったね」
中神「そうだなぁ。高級なところには、結局、行かなかったな、オレ」 久保「オレは行ったゾ。朝食だけど、『New York Times 』で6店の4ツ星の一つに行ったよ」 中神「へぇ〜、いいなぁ。オレなんか、ジャケット、持って来る必要、無かったな。」 久保「あはは。オレなんて、ジャケット着ないで、そのレストランに行ったもの」 中神「……」 久保「……。あっ。オレ、ジャケット、今も着ていない!ホテルの部屋に忘れてきた!」 中神「えーっ。どうする?戻る?」 久保「う〜ん……。あれPaul Smithのジャケットだしなー!」 中神「ポールのジャケットなら、別にいいじゃん」 久保「……。」 運転手に言うと、「まだ間に合うから」と彼は言い、 ケイタイでホテルにジャケットを準備してもらい、引き返した。 つまり、最後の最後でTommy氏と、”グラマシー・タバーン”にお世話になったのである。 |
Central Park |
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Am 8:20 | ジャケットを、ホテルの外にドアマンが持ってきているハズが、届いていない。 部屋にもどったり、すったもんだで、結局、入れ違いでドアマンに届いていた。 |
Midtown North |
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Am 8:30 | 再び、マンハッタンが拝めて、よかったよーな。と思いつつ、イエロー・キャブは同じ道へ。 | ||
Am 8:36 | ハーレムの北東のトリボロ・ブリッジを渡り、あまりの遠回りに不安になる。 | Queens | |
Am 9:10 | 結局は、丁度いい時間。 タクシー料金が、橋通過料金、チップを合わせて$60。しかもキャッシュ。 すでに昨夜、サイフに$1しかなくなっていた私には、中神氏に立て替えてもらうしかない。 「あとで、全額払うよ」と、言いつつも、来るときはたったの$1.5の地下鉄だったのにねぇ。 |
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Am 9:40 | デルタ航空ラウンジの女性に破れた旅行カバンにテープをグルグルに巻いてもらい預ける。 時間があるので、NYでまだ食べていなかったベーグルを食べる。美味い。 |
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Am10:45 | JFK ↓DL025 飛行機の中で、出発時のOL二人組みに再会。 「こんにちは」と言うと、極端に変わった私の髪形に驚き、「スッキリしましたねー」。 OL「あの緻密なスケジュール通り、回ったんですか?」 久保「はい。お陰で、足が……」 中神氏の隣に座っていた脱OLは見当たらない。NYで、就職先は決まったんだろうか? ツアーの日本人は、左右の窓際席に、ギュウギュウに座っている。 中央の5席続きに、フリーの私達はゆったり座れた。 ツアーはまとめて場所をキープするからだ。 不良白人が、ベルトもしないで、 離陸前から肘掛を全部上げて5席繋がりで横になってイビキをかいている。 OL二人組は、きゅうくつそーだ。 中神「これで、ツアーでなくても海外旅行、大丈夫だね」 |
Time | Something |
Pm 1:00 |
成田 |
時間がスゴークあまった。 ガイジンのフリをして、「外国人用案内」で、成田近くの遊べるトコロを教えてもらうと、 「近くに神社がありますよ」「……」。 で、中神氏のJTBゴールド・カードで、クラブ用休憩室へ。 そこで、雑誌『paperback』創刊号の残りを読む。 |
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Pm 6:30 ↓ Pm 8:05 |
成田 ↓JL565 千歳 飛行機の中の機内誌『winds』の表紙がキューバの黒人が歌っている写真のアップ。 「アポロ・シアター」での自分のパフォーマンスをチラリと思い出す。 インタヴュー記事は「澤田研二」。53歳を超えたジュリー。 私も、来年は40歳。 |
日本のカンバンには、日本文字がある。 |
5月から6月のNY行きだなんて、なんて素敵なんざんしょ。 |
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