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音は、雄弁。NEW YORKをめぐる音楽

発表年 ミュージシャン 曲名 ノート 資料
1962年
3月
ボブ・ディラン
Bob Dylan
ニューヨークを語る
Talkin' New York
  • デビューアルバム『Bob dylan』の2曲目。
  • 1961年11月20日、録音。
  • 当時のディランは、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのコーヒー・ショップで歌っている数多い駆け出しフォーク・シンガーの 一人だった。
  • この曲はデビューアルバムに2作入っているオリジナル曲の一曲。
  • 尊敬するウディ・ガスリーの造った「トーキング・ブルース」のスタイルで、ナレーション中心の曲。今日のラップに 近いアプローチ。傑作アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』収録の諸作の雛型?

1964年 サイモン&ガーファンクル
Simon&Garfunkel
霧のブリーカー街
Bleecker Street
  • デビューアルバム『Wednesday Morning, 3AM』の3曲目。
  • ボブ・ディランを担当していたトム・ウィルソンに認められてCBSからデビュー。
  • 知的なトーン
  • この曲とラストのタイトル曲には、ニューヨークの住人らしい孤独感がある。
  • それでいて英国的なメロディを持っている。
★日付をクリックすると、♪好きな時代に行けるわっ♪あん♪アン♪歴史から飛び出せ!
たとえば→11 月5日の歴史
かわいいルート。あなたが、あなただけが、アートだ♪誕生日は、いつも雨。←■帰り道は一気にアイスクリーム路面になっちゃう、冬の散歩道、ルート12。
Happy Birthday to
From a "tribute to Gram Parsons" concert  !Art Garfunkel !
1972年6月 ジョ ン・レノン
John & Yoko
Plastic Ono Band
with
Elepant's Memory
ニューヨーク・シティ
New York City
(Lennon)
4'30''
ホワイト・パンサー党の情報局長であり、
MC5のマネージャーであるジョン・シンクレアが、
マリファナをたった2本持っていただけの理由で、
9年6ケ月から10年の懲役判決を受ける。

1972年 マイルス・デイヴィス
Miles Davis
ニューヨーク・ガール
New York Girl
  • 世界一のマイルス研究家(マイルス・オタク?)=中山康樹センセイが言うには、「ジャズ初心者に絶対薦めてはならないレコード」 である1972年録音の『On The Corner』収録。
  • タイトル曲でもある1曲目が『On The Corner〜New York Girl〜Thinkin' One Thing And Doin' Another〜Vote For Miles』という19分57秒の長尺の組曲。その中の二番手が「New York Girl」。
  • しかし、このアルバム全体が当時のニューヨークのスケッチ(「スケッチ・オブ・ニューヨーク」?)。
  • ラストの曲名が『Mr. Freedom X』なんて、モロ、マルコムXをイメージさせるし、こりゃもう、Vote For Miles!
  • ジャケットのイラストも70年代ファンキー!
  • イラストにある「VOTE MILES」のTシャツ欲しー。
  • 最高にヒップなアルバムだ!

1973年
7月
27日
ニューヨーク・ドールズ
New York Dolls
ジェット・ボーイ
Jet Boy
(Thunder's & JoHansen)
4'41''
  • 1971〜1975年に活動し、わずか2枚のオリジナル・アルバム(本作と『悪徳のジャングル(Too Much Too Soon)』を残したNYドールズ。
  • この曲は、そんな彼らのトッド・ラングレンのプロデユースによるデビュー・アルバム『New York Dolls』のラストを飾る曲。
  • アルバムはキャッシュボックス誌では、40位。
  • バンド名の「ニューヨーク」が歌詞に出てくるのはアルバム中、この曲だけ。


1977年
10月
セックス・ピストルズ
Sex Pistols
ニューヨーク
New York
  • マルコムがロンドンに帰って、パンク(=チンピラ)を集めてでっち上げたのがセックス・ピストルズ。
  • デビュー前の彼らがリハーサルで演奏していたのがNYドールズのナンバー。
  • 鳥井”夜でもグラサン”賀句「セックス・ピストルズとは、ニューヨーク・ドールズの切り開いた領域を1977年ロンドン風に誇張 して見せたバンド」談。
  • ピストルズのベーシスト、シド・ヴィシャスはニューヨークのチェルシー・ホテルで破滅的な人生の終わりを実演したのは有名だ。
  • そんなシドに、NYドールズの『ジェット・ボーイ』の作曲者のジョニー・サンダースは『Sad Vacation』という曲を後に捧げている。
  • NYドールズのフアンであった彼らがモロなタイトルの曲を作ったのは、さもありなん。
  • しかもこの曲は、日本もヤリ玉に上がっている。






1985年 トム・ウエイツ
Tom Waits
ユニオン・スクエア
Union Square
  • 名盤『レイン・ドッグ/Rain Dogs』に収録。
  • 日本盤CDの麻田浩のライナーノーツは、トムの日本での奇行が記録されていて、必読。
  • この曲には、ローリング・ストーンズのキース・リチャードがギターで参加している。
  • で、トムはミック・ジャガーをきどっている。
1986年 ザ・ローリン グ・ストーンズ
The Rolling Stones
ハーレム・シャッフル
Harlem Shuffle
  • ミック・ジャガーのソロ・アルバムを挟んでの、久しぶりのストーンズのシングル曲は、カバー曲だった。「なんだ、手を抜いたな」 と、当時の私は最初思ったが、カッコイイ。ビデオ・クリップも、アニメーションの猫がキッチュで良かった。
  • このシングル曲を含むアルバム『Dirty Work』は、ストーンズにとって、最初のCDアルバム。当時のレコード屋にも、アナログと両方並んでいたっけ。

1987年 ピーター・ゴードン
Peter Gordon
ブルックリン
Brooklyn

1989年 ルー・リード
Lou Reed
バスいっぱいの運命
Busload of Faith
1989年 レニー・クラビッツ
Lenny Kravitz
ミスター・キャブ・ドライバー
Mr. Cab Driver
  • 1990年代のスーパースター、レニーのデビュー・アルバム『レット・ラブ・ルール』の8曲目。

1993年 イギー・ポップ
Iggy Pop
ガールズ・オブ・N.Y.
Girls of N.Y.
4'15''

1995年 ブラー
Blur
グローブ・アローン
Globe Alone
  • 「ブリット・ポップのブラーがニューヨークの曲?」と思われるでしょうが、あるのよねぇ。
  • 最後の歌詞が「いつも寝る前にカルヴァン・クラインの下着に着替えないと気がすまないのは」と、ヒニクっている。ねっ、NYで しょ。
  • 「もしストーン・ローゼスがビートルズで、ハッピー・マンディーズがストーンズだとしたら、ブラーこそがザ・フーである」という 意見もあるが……。