|
いかにして、久保AB-ST元宏は、オペラ沼田公演をやりとげたか?
|
|
歴史か ら飛び出せ! ★たとえば→10月28 日の 歴史★ ■チェコスロバキアがまだ共産党一党独裁政権だった1989年、独立記念日に2 万人 デモ。355人が拘束。 ■さらにベルリンの壁が崩れて8日後の11月17日、学生のデモに警察が暴力を 振っ たことがきっかけとなって、 民主化を求める市民がバーツラフ広場に集まり始めた。その数は連日5万人から20万人にも達し、 その圧力に屈して共産党政権はわずか1週間で総退陣に追い込まれた。 チェコスロバキアの人々は自分の手で独裁政権を倒し自由と民主主義を勝ち取ったことをとても誇りにした。 この11月17日は民主化の記念日となった。 政治改革が急激であったにもかかわらず暴力や破壊活動を伴わず滑らかに推移し、衝突や流血を伴うことなく、 ビロードのようになめらかに民主化が進んだことから、「ビロード(=ベルベット)革命」と いう。 ■特にこの直後の同年12月16日以降に起こったチャウシェスク大統領の独裁下 での ルーマニア革命では、 デモ隊に対して警官隊が発砲、デモの参加者に多数の死傷者を出した。さらに首都のブカレスト市内などでは 大統領派の治安警察部隊による発砲と、それに対する国軍の反撃によって銃撃戦が発生していった。 この流血の日々は12月25日のチャウシェスクの銃殺まで続いたので、「ビロード革命」の名には意義がある。 ■が、さらに1993年1月1日、チェコスロバキア連邦は解体。チェコ共和国 と、スロバキアに分離した。 この時も流血が起こらなかったので、「ビロード離婚」と呼ばれた。がくっ。 |
ビゼーとニーチェの物語
|
【 上映作品 】 1958年 『負ケラレマセン勝ツマデハ』 監督:豊田四郎 出演:森繁久彌/望月優子 他 1975年 『桜の森の満開の下』 監督:篠田正浩 出演:若山富三郎/岩下志麻 他 1977年 『不連続殺人事件』 監督:曽根中生 出演:田村高廣/内田裕也 1998年 『カンゾー先生』 監督:今村昌平 出演:柄本明/麻生久美子 他 |
歴史か ら飛び出せ! ★たとえば→10月20 日の 歴史★
|
沼
田でオペラ、やるぜ。
長谷川さん、色々と、ご心配をおかけしています。 沼田町の久保元宏です。 下記の要領で、「やる」、というコトで、いかがでしょうか? 演目=スロバキア国立オペラ ビゼー 『カルメン』 日程=2007年1月19日(金曜日) 会場=沼田町民会館 住所=北海道雨竜郡沼田町 時間=会場は、午前8時30分〜午後5時まで、エントラス、ホール、楽屋が使えます。 椅子=1階;パイプ椅子 300席以下(レイアウトは自由) 2階;固定椅子 193席 椅子を並べるのは、私がやります。 レイアウトの希望があれば教えてください。 照明=設備あり。 開場=午後1時30分 開演=午後2時 終演=午後4時 料金=前売り \3000、当日券 \3500 優待=沼田中学校の全校生徒、118人 +教師20人分を無料にしていただきたい。 沼田小学校(約200人)、 沼田高校(約55人)とは、まだ交渉していません。 招待=招待券として、約20枚を無料で提供していただきたい。 後援=NHKを後援に含めたいのですが、 長谷川さんから紹介していただきたいと思います。 (予定)1.「夜高(ようたか)節」、「沼田中学校校歌」 上記のCD音源、楽譜、歌詞のローマ字と訳は、 長谷川さんに早い時期に提出させていただきます。 「夜高節」の時に、沼田町の太鼓同好会と 共演していただきたいと考えています。いかがでしょうか? さらに、沼田中学校の生徒と一緒に歌う、 という企画はいかがでしょうか?曲目は別に考えます。 調律=ピアノの調律の経費と手配は、長谷川さんが行なうのでしょうか? 交流=後援後、長谷川さんを含む皆さんと交流の時間を持ちたいと思います。 残念ながら、会場を午後5時までに、かたづけて出る必要がありますので、別の会場を用 意し ます。 会場から近くのスナックか焼肉屋(?)か、中学校の体育館で、飲み物を含めて招待した いと 思います。 以上。 いかがでしょうか? |
「あはは。久保さん、沼 田町で、スロバキア国立オペラの公演をやりませんか?」 Hey, Mr.Kubo, Let's spend The Slovakia national opera in Numata together !
1Pm
沼田町に計画されている「更生保護施設」の見えるス グ近所の家に、配達の仕事。 間近にこの施設を見ながら生きる家庭も、こうして生れる可能性もあるんだな。 2Pm 突然、こんなEメールが届く。
3Pm JR深川駅前の「アートホール東州館」へ。 小樽からJRで到着した長谷川さんと合流。 事務所では、ほがらかな笑顔の渡辺画伯が待っていてくれた。 まず、私が簡単に、長谷川さんが行なおうとしている、オペラ公演について説明。 んなら、もースロバキ
ア国 立オペラの話題は、いいや、と、思い、私は閑話休題的に、こんな話を…。
「長谷川さん、1999年からこのオペラを日本に持って来ているんですが、実は今、坂口安吾の小説『桜の森の満開の下』の オリジナル・オペラを作っているんですよ。」 すると、渡辺画伯の顔が急に輝き出し、腹を突き出して、興味を示した。 「おおおお。それはスゴイ。私、大好きですよ、その話。いつ完成なんですか?」 長谷川さんは得意になって無限の弾をまた、室内にバラマキだす。 「2008年に完成です。これも、スロバキアの最高の作曲家 と、脚本家に頼んでいるんです。 日本でオリジナル・オペラを外国人に頼めば3億円が相場ですが、私は1千万円で契約して進めて いるですよ。 とにかく、まず、スロバキア語に訳された原作 本が無かったので、まず、日本語を英語にして、それからスロバキア語に訳したんですよ。」 私が、「坂口安吾の『夜長姫と耳男』は 20年前に仙台でオリジナル・オペラ化していますよね。」と、ミニ知識(笑)を披露しても、 長谷川さんは、「あ、そ。そしてですね、・・・。」と、私の雑学は無視(がくっ。)。 深川市内の舞台芸術の公演に詳しい松井さんは、「客を呼ぶのが難しいな。」と、ネガティヴな意 見をみんなに投げかけてみる。 「富良野なら、いいかもね。あそこは組織がしっかりしているから。旭川は人口はあるけど、ダ メ。滝川市は、今は別の話題で教育委員会も市もテンヤ&ワンヤだし。」 と、いきなり、滝川市の「小学生自殺隠蔽問題」の話題に展開。 なんと、渡辺画伯は自殺後、問題解決のために残された26人の児童との対話に6回、訪問したそ うだ。 この問題は、いろんな角度からの議論が可能なためか、5人のディープ・オヤジの政治漫談オペラ が無限に広がり、展開してしまった。 いかん、いかん。私は今、ヤミ米集荷で忙しい身なのだ。 「えーと、それでは渡辺画伯、オペラの会場になりそーな場所を長谷川さんに見てもらいたいので すが。」と、席を変えようとすると、全員で出発、となった。 4Pm うさんくさいディープ・オヤジ5人組は、深川市が誇るハコモノ、「市民文化交流ホール『み・らい』」で ミス深川らしき美女にマシンガンを打ち込み、 「で、ここで1月19日、土曜日にオペラをやらせてください。」と、切り出す。 「20日と21日にも、ここで公演がありますので、客がとられるかもしれないので、こまっちゃ う♪」と、美女が言うので、ここはアキラメ。
|
君は、長谷川洋行を知っているか? Do you know Mr.Nadayuki Hasegawa? text by 久保AB-ST元宏
(2006年10月4日 1:24Am)
ヤミ米の集荷で忙しい、10月2日(月曜日)2Pm、電話がきた。 「私、小樽の森ヒロコ美術館の長谷川で す。はじめまして。」 「ああ、長谷川さん、はじめまして。あの有名な長谷川さんから電話をいただきなんて、光栄で す。」 「あはは。久保さん、沼田町で、スロバキア国立オペラの公演をやりませんか?」 「へっ?」 ヤミ米の集荷で忙しい、10月3日(火曜日)2Pm、電話がきた。 「私、小樽の森ヒロコ美術館の長谷川です。昨日は、突然、電話したのに、色々とありがとうござ いました。」 「ああ、長谷川さん、昨日はどーも。あの有名な長谷川さんから電話をいただきなんて、光栄でし たよ。」 「あはは。いや、実は久保さん、これから沼田町に向かいますので、お会いしてくれますか?」 「へっ?」 長谷川さんの奥さん、森ヒロコさんは、画家。彼女の絵を
中心に展示している美術館が、小樽の森ヒロコ美術館だ。
かねがね、故・坂本順子画伯から、この 美術館の素晴らしさを聞いていた私は、一度、訪問したかった。 そして、ついに、今年の夏、私は初めて森ヒロコ美術館を訪れた。 けっして大きな建物ではないのだが、森ヒロコ画伯の作品を中心に東欧のすばらしい作家のコ レクションが揃っていた。 その時、長谷川さんは留守であったのだが、
私が森ヒロコさんにプレゼントした夜高あんどん祭りのウチ ワに書かれた私の電話番号にかけてきたのかもしれない。 「そもそも、長谷川さんは何でスロベキアにお知り合いがいらっしゃるんですか?」 「私、1980年代の初期から東欧を何度も訪問していたんですよ。」 「なんで、東欧?」 「当時は共産圏で、日本に情報が入ってきていないんで興味深かったんですよねぇ。イデオロ ギー以外の文化が知りたかったんですよ。」 「へぇー。オペラ、お好きだったんですか?」 「いや、いや。金がなくて、タイクツしていた時に、地元の友人からオペラを勧められて観た んですよ。」 「金が無いのに、オペラ?高いでしょ?」 「いや、それが、東欧では 300円ほどでオペラが観られるんですよ。いわば庶民の娯楽ですね。」 「へぇー!なんだか、江戸時代の歌舞伎みたいっスね。」 「そう、そう。で、私はそれをやりたいんですよ。日本のオペラってチケットが1万円とか、 3万円とかでしょ?」 「長谷川さんはいくらでやるのですか?」 「前売り、3,000円。当日券、3,500円。これ で、本場ヨーロッパからの歌手が6人、観れるんですよ。」 「えーっ!?ヨーロッパからオペラ歌手を何人も連れてきて、そのチケット代?無理でしょ、 ふつー。」 「それが私はクダラナイ代理店を使わないで、直接、スロバキアの彼らと交渉するんです よ。」 「げげっ。いつから、やってるんですか、こんな企画?」 「1995年に国立オペラのディレクターのルドルフ・ホロマダと知り合ったんですよ。で、 1999年から毎年、呼んでいます。」 「交通費とかは?」 「レンタカーを借りて、一行の9人を乗せて、私が運転します。そんな工夫があるから、安く できるんですよ。」 「げっ。長谷川さん、70歳ですよネェ!?北海道以外では、どこを回っているんですか?」 「東京はイヤなんですよ。オペラが死んでいる。今は、北海道、九州と、福井県を毎年、回っ ています。」 「へぇ〜。どこでも、3,500円で公演しちゃうんですか!補助金も無しで。」 「はい。赤字は全て私が見ます。交通費、ホテル代、人件費、会場費、チラシやチケットの印 刷代も私が払います。」 「安すぎる〜。疑う人もいるんでは(笑)?」 「つい最近も、福井県で疑われましたよ(笑)。でも、国立ですからね。スロバキアの大使を 連れて行ったら、信じました。」 ▲福井県鯖江市でのオペラ公演時の表敬訪問。
・・・・・・どーなるコトやら。
|