Nation 国家 ・・・共犯の中間報告 |
★たとえば→2月29日の歴史★ |
歴史から飛び出せ! ★たとえば→9月16日の歴史★ |
| |||||||||
|
The nation is a dominant class by violence ! 国家とは、暴力による支配階級である。 萱野 稔人 『国家とはなにか』 (以文社 、\2730) 『朝日新聞』2005年8月7日(日曜日)掲載の、柄谷行人による書評の抜粋。 ▼ 国家は、支配的な共同体が、他の共同体を暴力によって支配し、貢納・賦役させる所にはじまる。 著者の比喩(ひゆ)でいえば、国家とはマフィアのようなものだ。 ただし、それは暴力を独占することによって、みずからを合法化する (それ以外の暴力の行使を非合法化する)暴力組織である。 しかも、国家はそれに対して住民が積極的に服従するような「権力」である。 そのために、国家はたんに住民に課税するだけでなく、公共事業や福祉によって富を再分配し、住民の安全を図るかのようにふるまう。 これは現代国家に固有の特質ではなく、古来、国家の本質なのである。 国家は階級支配の道具ではなくて、それ自体支配階級である。 だから、国家は経済的な階級対立がなくなれば死滅するという見方(エンゲルスやレーニン)は、甘い。 国家は資本主義経済の中で変形されるが、自律的なものとして存続する。 「社会主義」体制においては、死滅するどころか、なおさら強固に存在するのだ。 |