順位 | タイトル | 著 者 | 出版社 |
1位 | 邪魅の雫 | 京極夏彦 | 講談社ノベルス |
2位 | 厭魅の如き憑くもの | 三津田信三 | ミステリー・リーグ |
3位 | 骸の爪 | 道尾秀介 | 幻冬舎 |
4位 | 出口のない部屋 | 岸田るり子 | ミステリ・フロンティア |
5位 | 仮面幻双曲 | 大山誠一郎 | 小学館 |
6位 | 殺意は必ず三度ある | 東川篤哉 | ジョイ・ノベルス |
7位 | 風果つる館の殺人 | 加賀美雅之 | カッパ・ノベルス |
8位 | UFO大通り | 島田荘司 | 講談社 |
9位 | 狼花 新宿鮫Ⅸ | 大沢在昌 | 光文社 |
10位 | チーム・バチスタの栄光 | 海堂尊 | 宝島社 |
次点 「赤い指」東野圭吾
第10位「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊(宝島社 単行本)
これこそ現段階での“このミス大賞”最強の受賞作。ミステリとかエンターテイメントとかジャンルなんかは関係なく、とにかく面白いという他ない! 主要人物のひとりである白鳥の語り口に魅了されること間違いなし!!
第9位「狼花 新宿鮫Ⅸ」 大沢在昌(光文社 単行本)
9作目になってもまだまだ快進撃はとまらない。本書はシリーズを通しても傑作に数えられる作品となるであろう。現代におけるの外国人犯罪と暴力団組織の構図を描ききった作品。2006年最高の警察小説といっても過言ではない。
第8位「UFO大通り」 島田荘司(講談社 単行本)
久々に御手洗潔の真の活躍ぶりを目の当たりにすることができた作品。一般住宅街で目撃された宇宙人の抗争の謎を描いた「UFO大通り」。ラジオから伝えられる奇妙な出来事を御手洗が論理的に解きほぐす「傘を折る女」。どちらも外れのない逸品。
第7位「風果つる館の殺人」 加賀美雅之(光文社 カッパ・ノベルス)
当主が亡くなり、莫大な遺産が三人の娘に分け与えられるはずであったが、当主が遺した遺言状の内容は異様なものであった。遺言状の内容が明かされたとき、いや、既にこの館が建てられたときから惨劇は始まっていた?? 2006年最高の館ミステリ。
第6位「殺意は必ず三度ある」 東川篤哉(実業之日本社 ジョイ・ノベルス)
バカミスなのか? それともまじめなミステリなのか? おバカなことをまじめにやれば、れっきとした本格ミステリがそこに成り立つ。空前絶後のダイヤモンド・トリックをごらんあれ。
第5位「仮面幻双曲」 大山誠一郎(小学館 単行本)
本格ミステリのための時代設定、本格ミステリのための舞台設定、そして本格ミステリのための登場人物。本格ミステリを楽しむためだけに書かれたといっても過言ではないこの一冊。ミステリ・ファンであれば決して読み逃してはならない一冊。是非とも堪能あれ。
第4位「出口のない部屋」 岸田るり子(東京創元社 ミステリ・フロンティア)
不思議な部屋に集められた3人の人物。彼らは何故ここに集められたのか? いったい何が起こるのか? もしくは何が起きたのか? 先の読めない不思議なミステリが読むものを魅了する。
第3位「骸の爪」 道尾秀介(幻冬舎 単行本)
血を流す仏像、20年前の失踪事件、そして現代に起こる連続失踪事件。これらの謎が全て結び付けられたとき、その裏に潜む大きな魔の手の存在が浮き彫りにされることに・・・・・・。怪奇色に彩られた本格ミステリ。
第2位「厭魅の如き憑くもの」 三津田信三(原書房 ミステリー・リーグ)
村の伝承であり、村住む人々が畏敬する存在“カカシさま”。その“カカシさま”を軽んじる者達が次々と惨殺されて行く。いったい誰が、どのようにして!? まさか本当に“カカシさま”が・・・・・・。怪奇ミステリの金字塔、ここに極まれり。
第1位「邪魅の雫」 京極夏彦(講談社 講談社ノベルス)
存在するはずのない一つの毒をめぐって、連鎖していく殺人事件。事件の関係者を見つけたかと思えば、その人物は警察のなすすべもなく次々と殺害されて行く。この連続殺人を止めることはできるのか。京極堂の“憑物落し”により、複雑怪奇と思われた物語の構造が見事に解体されてゆく。