リアルな顔、美しい顔。 何も無い平面、存在する平面。 追いかける写実、逃げられない写実。 text by 久保AB-ST元宏 (2007年7月6日 2:42Am)
■2007年6月26日の『共犯新聞』ゲストブックで、元・新聞記者のジャリ天さんへのレスで、私が
と、書いたところさっそく、カキコの翌日にジャリ天さんから電話があり、予定通り、レッツ・ゴー♪
■2007年6月29日 11Am ジャリ天さんが私の自宅に車で迎えに来てくれた。ワインを呑みたい私が助手席(笑)。 まぁ、その代わり、失業中のジャリ天さんのために、彼の愛車に呑ませるハイオク満タンは、私の、お・ご・り♪ ▲更生保護施設が、ちゃく&ちゃくと作られている沼田町を、ジャリ天さんの運転で出発。
そして、審査員はこの公募展の「傾向と対策」を優等生的にクリアした作品を選んだ、のである。 それは、けっして悪いことではナイし、作者の努力には大きな敬意をあらわしたい。 しかし、この「行為」と、美術作品としての「魅力」は、別なのである。 そこが残念なところであるし、「魅力」を基準にしなかった審査員のセンスを思わず振り返る私なのである。 荒谷真優子、川崎さつき、岸葉子、佐々木俊二、富田知子、安井孝、輪島進一、川上勉、田中守 ■さらに、観ていて「言葉」が浮かんでくるのは、下記の作品だ。 會田千夏、加賀見恵美、神田一明、桔梗智恵美、高橋三加子、中村真紀、東本恵、松田知和、吉川博幸、阿南ゆう子、小菅和成、佐藤麗子、中嶋詩子
■7Pm 森山大道の「ギャラリートーク」が始まった。事前に整理券「No.83」を入手していた私は、かなり前の席の中央に座ることができた。 客は全てで200人ほど、か。
■10Pm この日の予定が全て終わって、あとはワインを呑むだけ♪ 当初は、せっかく運転手付きだから、新規開拓(笑)のつもりだったけれど、なんだか今日は、いきつけの「店」に行って、旧交を楽しみたい気分。 んで、ススキノはずれのビストロ「ル・プラ le Plat」。ムッシュとマダムが2人だけでやっている店、だ。
今日は美術館に3ヶ所、行ったんじゃーナクって、ビストロ「ル・プラ」を入れたら、美術館、4ヶ所、だよな。
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ジャリ天さんの日記 2007年07月01日 00:56Am 美術展めぐり 金曜日、美術好きの某氏と札幌で美術展めぐり。 1.全道展(札幌市民ギャラリー) 一枚目の写真 2.野田弘志展(北海道近代美術館) http://www.toyohaku.gr.jp/bihaku/noda-h.htm 3.森山大道写真展(札幌宮の森美術館) http://www.moriyamadaido.com/ で、色々と面白かったのが、森山大道写真展。 結論:森山大道って、絵画で言うピカソみたいなモンじゃなかろか。 正直、この人物についての予備知識は全くありませんでした。写真展の会場に入ったときの第一印象は「なに、この、ボツ写真供養展」と。 そのイメージはトークショウにて変わったわけですが。この方、普通にカメラマンです。ただ、そのノウハウと実績を持つ人が、自分自身の確信と論理的裏付けをもってして、ただのスナップのような写真を撮り続けるから評価を得られたと、今はそう理解しています。 森山氏は写真を「記録」だと言います。その通りです、カメラはそのレンズが受けた光を集め、フィルムやCCDに記録していく道具です。写真はその人の内面を映し出すやら何やら言われますが、根本的な本質は、まずそこにしかありません。 どうも、最近は写真ブームがあるようです。ヴィレッジヴァンガードなんかでも、フィルムカメラを扱っていて、取り扱っているフィルムの種類も街のカメラ屋さんより多いくらいです。でも、ブームにぶら下がっている人たちは、写真に関する基本的な知識をもたずに、イキナリ森山氏が知識と実績があって選択した世界を目指しているような気がしてなりません。 なんだか、集まったオーディエンスを見ていてそう思ったですよ。今回の写真展、後援に道教育大の岩見沢キャンパス美術課程がついていて、教授から動員をかけられたのか、いかにも、らしっぽい人たちがたくさん来ていました。開場までの一時間ほど、ロビーでそんな人たちの様子を見ていました。カメラを首からぶら下げている人たちがいます。カメラも(なぜか)キャノンのAE-1とかMAMIYAのレンジファインダーとか妙に古いカメラを抱えています。でも、みんなレンズキャップをしたままでシャッターを切る音は聞こえてきませんでした。ああ、ファッションの小道具でしかないのかな、とか思ってみたり。美術館のロビーだけあって、結構面白い空間だったのですよ。デザイナーズ系のチェアがあったり。鏡張りの柱があったり、さ。 ただ、トークショウの後、触発されたのか、森山グッズの物販をしている店先に群がる来場者に向かって、控えめながらもシャッターを切っている人はいましたが。 最初に書いた、ピカソのような〜、はそういう意味です。本当に写真の構図やら露出やら、現場でシャッターを切る度胸やら、焦点距離、現像の際の薬剤の選択や手焼きの感覚などを知らずに、結果だけをまねているのではないか、と。それは一時的な写真の隆盛にはつががるけど、そういうスタンスで写真を撮っている人たちは、止めるのも早いのではないか、と。 ま、別に趣味の話だからそれでいいんですが。 森山氏はTRY-X派だそうです。 ちなみに僕はネガはフジ、ポジはコダック(E200とかEPPとか)です。 二枚目の写真は、帰りに寄ったフレンチのお店で。 なにやら、複合装甲の中身のような、蜂の巣のようなハニカム構造の物体が映っていますが、…これ、牛の胃袋だそうです。 |