Grand U-gnol   2003年国内ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位 葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 文藝春秋
2位 神のロジック 人間のマジック 西澤保彦 文藝春秋
3位 第三の時効 横山秀夫集英社
4位 赫い月照 谺 健二講談社
5位 ネジ式ザゼツキー 島田荘司 講談社ノベルス
6位 スイス時計の謎 有栖川有栖 講談社ノベルス
7位 月の扉 石持浅海 カッパ・ノベルス
8位 七度狐 大倉崇裕東京創元社
9位 阿弥陀ヶ滝の雪密室 黒田研二 カッパ・ノベルス
10位 蛇棺葬   百蛇堂 三津田信三 講談社ノベルス

次点 「透明人間の納屋」島田荘司 「ダブルダウン勘繰郎」西尾維新 「コッペリア」加納朋子






第10位「蛇棺葬」「百蛇堂」 三津田信三(講談社 講談社ノベルス)

 これぞホラー界のパイオニア。これぞホラージャパネスク。この本は純然たるホラーであるのだが、作品の中には間違いなく、純然たるミステリーが存在する。2冊を読むことによって、増長されるこの恐怖。考えに考え尽くされたこの作品。ミステリーファンもお見逃しなく。
内容・感想


第9位「阿弥陀ヶ滝の雪密室」 黒田研二(光文社 カッパ・ノベルス)

 2003年の本格推理小説、何かお見逃しではないですか? 新本格の系譜を継ぐ作品がまさにここにある! これを読まずして、2003年の本格推理は語れない。黒田氏最高の意欲作! 正統派です。
内容・感想


第8位「七度狐」 大倉崇裕(東京創元社 創元クライムノベルス)

 これこそが横溝正史現代版。2003年最高の“見立て殺人劇”。芸の世界、落語の世界にうごめく怪しくも黒いものまでをも描ききった作品。戦慄のエピローグにて、その緊張感は頂点に! オーソドックススタイルミステリーの決定版。
内容・感想


第7位「月の扉」 石持浅海(光文社 カッパ・ノベルス)

 本格推理小説の舞台にハイジャックされた飛行機の中を選ぶという離れ業。そのハイジャックした動機といい、予想外の事件といい、読者をひきつけて離さないハイスピードのサスペンス・ミステリー。2003年の話題作。
内容・感想


第6位「スイス時計の謎」 有栖川有栖(講談社 講談社ノベルス)

 今年最高のロジックはこの1冊。いや、この「スイス時計の謎」という短編一編だけで決まり! 論理的なミステリーが好きな人は必読の1編。これこそが今年一番の本格推理!
内容・感想


第5位「ネジ式ザゼツキー」 島田荘司(講談社 講談社ノベルス)

 ノベルスに横書きの文章と驚かせてくれる構成はもとより、御手洗潔が堂々と活躍する待望の新刊。謎の童話「タンジール蜜柑共和国の帰還」に隠された秘密とは!? 御手洗潔が時間、空間をも越えた謎解きに挑む。
内容・感想


第4位「赫い月照」 谺健二(講談社 単行本)

 メタミステリーなのかと思いきや、決してそれだけでは終わらない。重いテーマに取り組みながら、本格推理小説として完成されたこのできばえは見事。長い小説だからといってためらっているのは大損だ! 2003年問題作はここにあり!! もっと評価が高くてもいい本だと思うんだけど・・・・・・
内容・感想


第3位「第三の時効」 横山秀夫(集英社 単行本)

 ミステリー作家達よ、そして読者達よ“これが警察小説だ”。強烈な個性を持つ刑事達が難事件に挑む。解決を困難にするのは事件そのものだけではなく、捜査員達の意地と意地のぶつかり合い。その先に見えるものこそが真の意味での事件の解決なのである。
内容・感想


第2位「神のロジック 人間のマジック」 西澤保彦(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ)

 これこそが裏ベストというべき作品であろう。あまり話題にならなかったのも、もろもろの理由があってのこと。しかし、これも絶対に無視のできない傑作ミステリーに間違いなし。結末にて、世界崩壊の美しさをかいまみることに。
内容・感想


第1位「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ)

 今年最高の傑作ミステリー。驚天動地の話題作。読む前にネタを仕入れるべからず。とにかく読め! 早く読め! ネタバレされる前に読め! これで歌野晶午も全国区だ。
内容・感想









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