深紫’S ROOM 5 



色の幸せ

投稿日: 2月24日(土)23時17分07秒

何処にもパステルを落としたくない時
此処に逃げ込んでくるんだけど

本当は淡い色を置いて来たい
でも
でも
色が折れるようなそんな気がして

誰かが空に色を置く
眺めて自分の空色を思う

本当は柔らかい色を置いて来たい
そんな心内は知られても知られなくても
どちらでもいいような気がする

肝心なのは自分のパステルを忘れない事
どんな色合いかを見落とさない事

淡い淡い色が座っている
慰めの言葉も隣に座っている

これ以上の何を望むだろうか
それだけで幸せというものなんです


花占い

投稿日: 2月18日(日)23時10分59秒

好きだけど嫌い
嫌いだけど好き

嫌われても好き

ひと粒零す涙は
嫌われても好き

嫌いになんてなれない

ひと粒零す涙に
閉じ込める想い

好きだけど嫌い
嫌いだけど好き

嫌いになんてなれない


なしのつぶて

投稿日: 2月18日(日)22時11分22秒

私が居る意味なんて何処にもない
何処を探してもない

何時居なくなっても構わない
そんな存在になった
君にとって

私は何処にも居る場所がない
還る場所がなくなってしまった

何処にも行けない
何処にも行く場所がない


雲がスキップ

投稿日: 2月17日(土)12時33分12秒

待ってなんかいないよ

君の大きな歩幅に置いて行かれないように
遠くからでもいい
寄り添いたいと歩いて行こう

歩き疲れたら君の木陰で休もうか
空を見上げる愉しみを思い出して

雲がスキップして行くよ
風が追いかけっこして行くよ

空を見上げる愉しみ
時々は思い出してみて

待ってなんかいないよ
君の事を想いながら歩いている

歩き疲れたら私の木陰で休んで貰えるかな
遠くからでも寄り添いたいと歩いていく

待ってなんかいないよ

見上げてみて
今日の空は雲がスキップして行くよ


春との会話

投稿日: 2月17日(土)12時16分21秒

老木に小さな白い花が咲いているだろう
懐かしがる距離でもないのに
足が遠のくこの頃

会いに行こう小さな春に

道々を彩る浅い春
まだ懐かしがる距離じゃない
訪れて色を拾って来よう

老いた木でもまだ咲く事を忘れない
教えを請いに
小さく開いた春を訪ねよう


忘れない

投稿日: 2月17日(土)00時48分31秒

蕾みのままで枯れてしまっても
花の夢を見れた事忘れない

咲く事叶わなくても
何時か何時かと想った事忘れない

眠ったままの蕾みでも
見せてくれた夢は忘れない

桜咲く季節に
想いが舞った事忘れられない

春になれば
夢が芽吹く事教えてくれた

忘れない忘れられない


残り香

投稿日: 2月17日(土)00時40分21秒

スウィートワッフルをひと齧り

キャラメルの味
甘い香りがくすぐってくれる

ちょっと可笑しくなって
ちょっと泣きたくなって

キャラメルの味
甘い残り香に泣き笑い

何処かに忘れて来たような
甘いキャラメルの味に泣き笑い


クジ

投稿日: 2月17日(土)00時33分45秒

目の前にたくさんの迷路の糸があって
どれかを手繰れば「当たり!」の筈

なんだけど

なんだけど

の筈なんだけどな

「ハズレ。。」が多くて

「ご苦労様でした♪」と

明るく見送られるんだよね

甘くない

そんなに甘くない迷路の糸クジ


消滅

投稿日: 2月12日(月)00時59分39秒

しばらく姿を消します

探しても見えません

見えたとしてもそれは違う人

あなたの知らない誰かでしょう

しばらく姿を消します

見えたとしてもそれは違う人

きっと違う人でしょう


1通の手紙

投稿日: 2月12日(月)00時40分47秒

読んで貰えない手紙でもいい

気がすむまで書き連ねてみました

久しぶりの一枚の便せんは

思った色が出なくて少し悲しい

幽かな水玉模様は涙の跡かも知れません

読んで貰えないけれど

久しぶりの一枚を書いてみました

幽かな水玉模様は見えないかも知れません