古典定跡の中にこんな定跡があるのを知っていますか。
図から▲3五歩、△同歩、▲4六銀でよしだが、振り飛車はそれを嫌って△4五歩。
そこから「開戦は歩の突き捨てから」を地でいく手順で居飛車良しとなる。
この戦型は単手数で組み上がるのが特徴で形も単純明快である。
残念ながらこれがいつ頃指されていたのかはわからないが
近代将棋誌の五十嵐豊一九段の連載記事だったので
五十嵐九段の四段昇段ごろ、昭和2,30年頃までではないかと思われる。
なぜなら30年代から現在の右銀急戦や棒銀等の戦法が出始めたからである。