竜淵庵-四間飛車カタログ -急戦
-定跡とその周辺

対早仕掛け

古来よりある定跡の一つである。 昔はこの定跡があるので振り飛車は早く▲6七銀と上がってはいけなかった。 だが定跡の進歩によりこの形でも振り飛車も指せることがひろく認知され、指されるようになった。 展開の特徴として駒組み、仕掛けがわかりやすいこと。中盤が短く激しい寄せ合いになること。が挙げられる。

主要変化は△8六歩から入る。

  • 1.▲同歩
  • 2.▲同角

二通りの手段が考えられる。

1は △8六歩    ▲同歩    △6六歩    ▲同銀    △6五歩 となり ここから ▲5七銀 と ▲同銀 の二通りの変化に別れる。 ▲5七銀は旧定跡で飛車があまり捌けないため振り飛車として好んで飛び込む変化ではない。 ▲同銀は駒損しても積極的に捌きあおうという手段だ。 どちらにしても変化が単調になるため中終盤以降の手順をあらかじめ知っておいた方がいい。

2は △8六歩    ▲同角    △6六歩    ▲同銀    △6五歩    ▲7七銀 となる。 以前はこの凝り形がよくないと指されなかったが 居飛車の急戦の狙いをはずし一歩得の持久戦に持ち込め これで一局ということで近年研究が進んだ。 実際ここから居飛車の手作りが難しく、互角の勝負だろう。

補足 △8六歩    ▲同角    △同飛 の強襲は形によっては成立するので要注意である。

補足 2の同角の変化は郷田新手が出て優劣不明。振り飛車不満と思う。

Copyright (C) 1999-2008:  rk  All Rights Reserved.
http://www.geocities.jp/ryuenan/index.html