演劇
◎PLAY 見ている安心感が、
フリクショ
ン・シアター=フィクション・シネマ見られてい る恐怖感に変わる時。 |
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差出人 : ふきたんぽぽ 送信日時 : 2007年4月11日 2:20Pm
件名 : 4ヶ月ぶりに東京へ行ってきました。宛先 : 久保AB-ST元宏 久保元宏様 ご無沙汰してます。ふきです。 若林博士や沼田町の皆様はお元気ですか? 久保さんは 毎夜飲むのにお忙しく お元気なのは 『共犯新聞』を読ませていただいているので存じております。 東京は、6日(金)〜9日(月)の短い滞在でした。 今回は PCから離れた生活でしたのでその間のことは全然分かりません。 ジャリ天さんが入院されたと昨日知り驚きました。お若いのに・・・。 東京では、
私にとっての3泊は、札幌からおのぼりしたという移動だけで、 本当に楽しみたいのなら最低でも1週間は必要と痛感&再確認した次第です。 おまけがついたのは、ホテルでの朝食時。これが旅の期待しない楽しみ。 ひょんなことから ベルリン出身の独人女性と知り合いになり、「時間ない?」と訊いて来たので 帰路の飛行機に乗る前(空港へ行く前)に小一時間札幌についての説明をした。 半分仕事で来日した彼女は、日帰りで札幌に来る&時間があったら案内をと言っていたけれど、 昨日仕事の打ち合わせがのびたようで、札幌で再会することが出来なく残念でした。 「ども」という彼女の唯一の日本語と「ヴィッテ・シェーン」の私の独語 微笑む彼女素敵でし た。 でも、札幌って面白くない気がするのね。生活するのには楽だけれど。 北の島・北海道のイメージを確認するには、札幌では全く別世界ですよね。 久保さんには 札幌=ワインを飲む&映画・美術を観るところですか?
と 久々のとりとめない近況報告でした。ふきたんぽぽ |
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唐
組 第38回公演 ◆[劇作・脚本][演出][出演]唐十郎 2006年10月8日(日)、9日(月・祝)、14日(土)、15日(日)、21日(土)、 22日(日) 6:30Pm開場、 7:00Pm開演 入場料;前売\3500、当日\3600 会場 都立井の頭恩賜公園 新公園(三鷹の森ジブリ美術館横) 特設紅テント 一般発売日;2006年9月3日(日)10:00Am 備考 独立した幼児以外の幼児は入場不可。 [出演]十貫寺梅軒/鳥山昌克/久保井研/辻孝彦/稲荷卓央/ 藤井由紀/赤松由美/丸山厚人/多田亜由美/他
問合せ先;[唐組]03-3330-8118 |
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差出人 : ふきたんぽぽ 送
信日時 : 2006年10月31日 11:52Am
件名 : 東
京でも良い物観ようぜ!宛先 : 久保AB-ST元宏 「タンゴ・冬の終わりに」の
立ち見、頑張って
ね!
「マ リー・アントワネット(MA)」は、私は 12月上京時に観ます。 他は、「トーチソングトリロジー」と、「WE WILL・・・」を思案中です。 国立劇場12月公演プレオーダーに外れたので |
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5
日の先行受付に期待しているんだ。
これが決まらないと他組めなくて・・・。友
人にも
石井先生に尋ねてみます。「行けなくなったものあったら連絡して!」 とメール送信しますね。 期間は11月23〜26日滞在で 良かったかしら・・・。 二期会については全く分かりません。 ごめんなさい。 |
『恋愛戯曲』 作・演出:鴻上尚史 2006年6月21日(水)釧路市生涯学習センター お問い合せ:釧路市生涯学習センター 0154-41-8181
2006年6月23日(金)幕別町百年記念ホール お問い合せ:まくべつ町民芸術劇場 0155-56-8600
2006年6月25日(日)深川市文化交流ホール お問い合せ:深川市舞台芸術交流協会 0164-22-3062
完売! 2006年6月29日(木)30日(金)札幌市教育文化会館 お問い合せ:STV事業部 011-272-8271
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ふきたんぽぽさん、こんばんわ。 久保元宏です。 >寒中お見舞い申しあげます。 >それから、お悔やみ申しあげます。 >私は久保さんと同じ歳で、ここ数年身内及びお世話 になった人たちを見送ることばかりです。 ↑ ■ですよね。 どー考えても結婚式よりも葬式の方が圧倒的に多いっすよ。 周囲の離婚も多いかも。がくっ。 >そういう年齢になったのだということですが、いつ も思うのはもっと昔の話を聞いておいたらよかったです。 >葬儀場で「ふきたんぽぽちゃん?」(と呼ばれない けど)と声かけられて話し出すと「あのおばさんだぁ」と思い出し、 >親戚だったらそこから交流が再開したり お世話に なった人の別な面を知ることがあるんですよね。 >そういう時は残されたものへの贈り物だと感じるよ うになりました。 ↑ ■「人 生の おまけ」ですな。 >さて、このひとはなにものじゃと(久保さんのこ と)楽しみながら、『共犯新聞』を読ませてもらってます。 ↑ ■いえいえ、貴殿こそ、なにもんじゃ? 『共犯新聞』に貴殿のメールを紹介させていただくつもりです。 いいですか? いつもネタ不足を、皆様のメールで場つなぎしている『共犯新聞』で す(笑)。 >お忙しいのと好みもあるでしょうが、最近、文 化芸能について薄くありませんか? ↑ ■舞台(=演劇とか、バレエとか)、北海道が一番不利な世界ですよ ね。 今日もあ さひサンライズホールから、お誘いの封筒が届き、漢館長のパワーに、いつも身が縮まる思いです。(マジ) > たとえば、バレエ 歌舞伎 何 故オペラがないの かなぁ。 ↑ ■バレエを最後に観たのは下記ですねぇ(泣)。
>お上りした時でも、飲む 時間半分にしたら出来そうな気がするんだけれど・・・。 ↑ ■そもそも「お上り」も5年ぶり(!)でした〜。 わが社の売り上げの8割が本州なのに、この出不精は反省です。 オペラは、1995年に札幌でチェコ国立ブルノ歌劇場オペラによる モーツアルト『ドン・ジョバンニ』が最後、 歌舞伎にいたっては、1990年に東京の歌舞伎座で幸四郎『車 引』、我富『船弁慶』、『鬼平犯科帳』を観たのが最後とゆー有様。とほほ。 >実は2ヶ月振りに上京してきました。2泊3日の滞 在記ちょとお付き合いの程。 ↑ ■「2ヶ月振り」とは、なんともちょうどいいインターバル(笑)。 しかも、精力的! いいっすねー。私も見習いたいー!
↑ ■いいっすねー。明るいときから、ワイン? 和風テイストが入っているのかな?このメニューであれば、南仏の赤 ワインが合いそうですね。
>終演後 Irish Pubにて 職場から劇場へ直行の友人は右手にfork、左手にBeer、私は軽く。 ↑ ■右手にベイクド・ポテト、左手にギネス? ロンドン乞食を、アイルランドの視線で相対化? >翌日仕事の友人は終電で帰り、車の友人と HotelのBarでゆっくり飲み直し、Roomで新宿の夜景鑑賞with 飲み物。 ↑ ■ギネスのあとなら、アイリッシュ・ウィスキーかな? つまみはオリーブがいいかも。 それとも、夜景時にルーム・バーのミニ・ボトル、ヘネシーに行くな らば、リアル・バーでは「中休み」のシャンパン(←しかも、ちょっと高めのやつ?)と生ハム? それとも、サイドカーにピーナッツか。
>最近 時間と上京する理由があるので興味のあるも のは東京で・・・と計画たてるようにしています。 >さて、お疲れになったことでしょう。 >内容で掲示板には躊躇してしまうことをご理解頂け たら幸いです。 ↑ ■いえいえ、なんでも飲み込む、食いしん坊のキャピ&キャピ&キャ ピタリズムの『共犯新聞』ゲストブックなら、君でも、ご安心。
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三谷幸喜の悪意 ■今年の正月は映画を観なかった。 こんなことは何年ぶりだろうか? だいたい、去年のクリスマスは消防団の歳末警戒っーのだったんで、 私は消防自動車の運転手をしていたので、高校生以来の酒を飲まないクリスマスだったしー。 まぁ、こーしてヒトは少しずつオトナになってゆくのね……、って、 もージューブン、オヤジやんけ!初がくっ。 ■それにしても私の情報不足なのか、今年の正月は近年まれに見るほ ど観たい映画が無い記念すべき年であった。 そもそも、『ロード・オブ・ザ・リング』で金儲けとダイエットに成 功した監督が少年時代の夢を実現したのに付き合う『キング・コング』や、 おとぼけ学芸会『男たちのヤマト』などを観る気になれるだろーか? シネ・コンの普及は映画マーケットの量だけではなく、それなりに質 も(少しは・笑)向上させているハズだ。 映画業界は、映画観客大衆をバカにしているん じゃぁーないだろうか? 映画会社が思っているほど、もう映画の客はそれほど「釣りバカ」で も「チキン」でも「リトル」でも無いのだ。 この「映画の観客へのレベルの歩 み寄り」と、「観客のマニアック度の深化」の、すれちがい・とゆー交 差がついに発生した年として 2006年の正月は映画史の中に記憶されるのかもしれない。 ■そんな中、私が今、一番観たい映画は三谷幸喜監督作品第3弾の 『THE有頂天ホテル』。 公開は2006年1月14日(土)からだから、まぁ、その日が私の 映画正月だと思うことにしよー。 ■映画の不作を笑うかのように、三谷幸喜は正月テレビで大活 躍だった。 そもそも、正月テレビのゴールデン・タイムで同じ脚本家が新作で裏 番組を競い合うなんて私の知る限り初めて・だと思うが? ■私は『新撰組!!』をとらずに、『古畑任三郎』3DAYSを とった。 このゼータクな選択を準備した三谷が1961年7月8日、東京都出 身、A型とゆー私の同級生であることに誇りを持っていいのか(笑)? まぁ&もちろん私と彼は知り合いではないけど、日本大学芸術学部に バンドで出入りしていた私は、 日大芸術学部の軽音楽部に演劇や映画の勉強をしているのが多かった ので、なぜか三谷が使う同級生の役者の顔に既視感がいつもあるのよね。 ■まぁー、そんなコトは(いつものよーに)どーでもイイんだけど、 とにかく、『古畑任三郎』3DAYSの2夜を観終えて思うのは、三谷幸喜の悪意について。 ■その、『古畑任三郎』第1夜が石坂浩二と藤原竜也をゲストに呼ん でいるんだけど、そもそもこの2人、裏番組NHK『新撰組!!』の本編『新撰組!』に出ていた! こ、こ、これってグーゼン!? じゃぁーねーよなぁ。…たぶん。 ■そして、最も私が感じた三谷の「悪意」とは、石坂浩二の演技の古 臭さを露呈させていること! 石坂は、いかにも、ってなぐらいに、「俺は名優だぁー!」とゆー顔 の筋肉や、手の振り方&角度のクセを繰り返す演技をテレビの観客に見せつけていたけれど、 あーははは、いやはや、ありゃぁ、やっぱ石坂さん、大根役者っす よ。 しかし、それでイイのである。 つまり、それが三谷の「悪意」の重層さなのである。 石坂のイモ演技に、藤原竜也を対峙させた三谷。 ふつーであれば、古い演技の石坂に、新世代の名優=藤原っー図式を 準備するハズ。んが、物語が進むにつれ、 藤原の演技が過剰になり、なんだか「藤 原イモ度>石坂ダイコン度」になっちゃうのだ。 まぁ、昭和の時代であれば、新旧名優の演技合戦!と、なるんだろー が、残念!笑っちゃうね、これ(笑)。 しかし&しかし、それでイイーのである。 つまり、それが三谷の「悪意」の、さらなる重層なのである。 なぜならば、この作品の主人公=田村正和扮する警部補・古畑任三郎 こそが、過剰なる演技の天才なのである。 石坂&藤原の「名演技」がカラマワリしているところに、グサッと田 村の確信犯☆過剰演技が刺さりこむことにより、テレビ画面は不思議なニュートラルとなるの で ある。 しかし、テレビを観ているものは石坂と藤原の演技の限界を同時に知 ることになる。 しかし&しかし&しかし、それでイイーのである。 つまり、それが三谷の「悪意」の、さらなる&さらなる重層なのであ る。 キーワードは「演劇」だ。 ご存知、三谷は舞台演劇出身。石坂と藤原は、テレビっ子のくせに、 舞台演劇を経験することにより、「名優」のキャッチフレーズを手に入れた。 元々、日本大学在学中の1983年、相島一之、梶原善、西村正彦等 と「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げ、 初期の作品では自らも役者として出演までしている(芸名:一橋壮太 朗)三谷。 石坂&藤原と、三谷のめぐり合いまでのプロセスは逆ベクトルだ。 ここに、三谷が二人の役者が代表しているメ ジャー俳優が舞台俳優に持つ「名演」コンプレックスをめぐるリスペクトと、笑い飛ばしが ある。 つまり、「悪意」だ。 もしかすると、これはテレビに飲 み込まれちまった演劇界が、テレビの肉体の内部から「悪意」という毒をばらまく10年 殺しなのかもしれない。 しかし&しかし&しかし&しかし、それでイイーのである。 つまり、それが三谷の「悪意」の、さらなる&さらなる&さらなる重 層なのである。 『古畑任三郎』第1夜に置かれたこの俳優の名演コンプレックスが、 第2夜においてたくみに爆発する。 なんと、ゲスト「俳優」は演技どシロートの、メジャー・リーガー= イチローなのだ(笑)。 もー、こーなってくると、演劇界もテレビ界も、どっちが偉い&ス ゲェ、っー問題ではなくなってしまう。 イチローの「演技」は、過剰さを見せつけるそれではない。 しかし、それこそが今、テレビを観ている視聴者には一番スムーズな 「演技」なのだ。 やはり、昨夜観た石坂&藤原の過剰「名演」競争は不自然(=つま り、イモ&ダイコン?)なのである。 どんなに修羅場をくぐってきたベテラン俳優でも、若手ナンバー・ワ ンのフェロモン俳優でも、どシロートが逆転二塁打を打てるのが、「演技」なのである。 しかし&しかし&しかし&しかし&しかし、それでイイーのである。 つまり、それが三谷の「悪意」の、さらなる&さらなる&さらなる& さらなる重層なのである。 『古畑任三郎』第3夜のゲストは、松嶋菜々子。もちろん松嶋はテレ ビならでは・の、人気女優。 彼女がなかなか映画や舞台演劇で代表作を作れない&作れていないこ とに、注目。 しかも松嶋の役は、人気脚本家(笑)! おいおい、三谷センセー、悪意大爆発! 演劇コンプレックスのイモ&ダイコン演技も、 シロートの自然演技も、 テレビならではの顔のUPで許される小じんまり演技も、 なんでも&かんでも、イイのである。 それが三谷の悪意の彼岸な んだろーな、きっと。 んで、イチロー出演の回は、もしかしたらアメリカでも放送されるか もしれない。 そしたら、もしや、『THE有頂天ホテル』も全米公開!? 俳優の魅力よりも、俳優の魅力を相対化する脚本の魅力のほうが、イ ンターナショナルなのだ。 今年も、生産的な悪意の『共犯新聞』のご愛読を、よろしく♪ As the last ship of Mr.HTA sails and the moon fades away from Black Diamond Bay♪ >パロディはリスペクトと悪意から成り立つ大好きな表現方法 ↑ ■1980年代以降、島田雅彦や高橋源一郎らが、「もはや小説は先達のパロディとしてしか生き延びることはできない。」 ってな風のコトを(←言い訳っぽかったケドねぇ〜・笑)言ってましたが、なにやらその発言すらもウサンクサイお二人でした(笑)。 実際、2000年をまたいでニッポン・ブンガク界は、長編ミステリーの充実期を迎え、ポスト・モダン期に死んだ「物語」の「復活」をみるワケ です。 さらに、高 村薫などの優れた小説家が、エンターティメントから「純文学」に逆越境したりしていますよね。 ■今日、久しぶりに戸 川純&ヤプーズ『ダ ダダイズム』を聴きながら猛吹雪の中をミーのカーでブッ飛ばしていたら、戸 川純と椎名林檎の相違について考えてしまったんですだ。 もちろん、この両者を比較するってゆーコト自体がダセーことではありますが、まぁ、そこんとこは今日の雪に免じてご勘弁を。 『ダダダイズム』は、まず1曲目の曲名がめちゃカッキー。「君の代」!私はこの曲名だけでこのアルバムを中古CD屋で買ったよーなもんです。 しかし、内容は、つまらん(ごめんね)。 「ダダイズム」のパロディとしての、「ダダダイズム」。「君が代」のソレの、「君の代」。と、タイトルのパロディ(だけ)は、めちゃ秀逸なん だけど なぁー。 純ちゃんは キャラが立っているのは、もー自他共に認めるんですが、だからこそ、自 己模倣のカラクリから逸脱できないのよね。 音は平沢進を導入したり、 確かに「凝っている」んだけど、ギミックの想像力の範囲内だもんなぁ、この程度じゃぁ。 椎名林檎の近作のほうが、音も歌詞も、純ちゃんよりも密度が高い&濃いのは、イチモクリョーゼン。 (もちろん、密度の高低・濃薄が、作品の品質の唯一の基準ではない・けどね。) しかし、それ以前にユーモアに対する距離の取り方が戸川純は古すぎるん だよな。悲しいことに。 もしかしたら、「現代」はもう笑っている場合ではない時代なのかもしれないね。 ■パロディはエンターティメントの解釈の差が歴然と出てしまう残酷なフィルターで ある場合もありますよね。 それは私にとって、も のまねタレントのコロッケがつまらなくなった時期&理由が証明してくれるかもしれないっす。 >akiller さんもお元気そうでなによりです。 ↑ ■私とakillerさんとでやり取りをした『古畑』松嶋奈々子編をめぐるメール交換を、参考までに添付してみましょう!
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演劇★ 黒テント+松本大洋 「メザス・ヒカリノ・サキニ・アルモノ・若しくは・パラダイス」』 2001,6,15 |
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★TKBキーボードの”とりのでんすけ”さんに、 「久保さんはニューヨークでは芸術三昧でしたね」と、言われつつも、 強欲な我が「脳味噌」は、今宵も札幌で「芸術三昧」。 ・中古CDを、「レコーズ&レコーズ」で。 ①スヴャトスラフ・リヒテル『リスト/超絶技巧練習曲、ため息』(1988録音) ↑ 硬質なピアノの音に、殺気を感じるよ。 ②フジ子・ヘミング『奇蹟のカンパネラ』(1999) ↑ ニューヨークで、真夜中散歩していたら、 カーネギー・ホールにこの人の巨大なポスターが暗闇に浮かんでいた。 最近、オバサンたちのアイドルだけど、私も応援してるゼ。フジ子ちゃん。 ③チボ・マット『ステレオ☆タイプA』(1999.5.26) ↑ これ、780円だったんだけど、もうINじゃあないのかな?私、好きよ。 その後、かでる2・7ホールで、PM7から、演劇。 ■黒テント+松本大洋『メザス・ヒカリノ・サキニ・アルモノ・若しくは・パラダイス』 ↑ これは、雑誌『しゃりばり』の大沼編集長からの、おさそい。 大沼さんの奥さんが企画したみたい。黒テント、私、これで3回目。 さらに、その後、PM9、サッポロ・ファクトリー、シネマ11にて、 ■映画『ロスト・ソウルズ』 ウィノナ・ライダーの美しさばかりが記憶にのこる、中途半端なB級映画。 それぞれ、後日、「日記」などに私の「感想文」を掲載します。 と、こんなお気軽な遊民生活です。 ★で、まずは演劇、黒テント+松本大洋『メザス・ヒカリノ・サキニ・アルモノ・若しくは・パラダイス』! 黒テントは11年前にもブレヒト作『三文オペラ』で、北海道に来ている。 私も行った。札幌駅前の広場に、黒テントを張っての公演だった。 その時は、過剰な「言葉」「替え歌」が空回りしているように感じた。 その前に、1982年1月24日(日)に東京調布市グリーンホールで見た。 それは「三里塚」集会、主催が三里塚闘争連帯労農合宿所とゆーヤツで、 黒テントは、三里塚での権力と農民の闘いを劇化していた。 この集会には、白竜、中山ラビのライブもあった。 司会が「***して下さい」とか言うと、 客席から「今の発言は、権力的だ!」「ナンセンス!」「意義なし!」「よし!」と言う雰囲気。 当時19歳の私にとっても、甘えた左翼過激派の孤立した集会に思えた。 それでも、私服警察がウヨウヨしていて、「対決」の時代では、まだ・あった。 そんなワケで、黒テントは、 「三里塚」「ブレヒト」のキーワードからも分かるよーに、そーいった劇団。 ただ、代表&演出の斎藤晴彦サンが、テレビでお馴染みのヒトになっているので、風通しは良い。 劇後、斎藤さんも言ってたが、 「前回の11年前には、松本大洋なぁーんて、私もダレも知らなかった」。 劇団は団員を使い捨て(←それは、決して悪いコトでは無い)しながら生き延びる自転車操業。 ならば、こうして松本大洋という才能との邂逅も、すんばらしーコトだ。 私は(君も?)、松本大洋とは、その名と絵が、 大友克洋に似ているので、二番煎じと思い敬遠していた。 が、今年2001年3月下旬に朝日新聞で数日連載した「時のかたち」というコラムに、びっくり! 短い文章で、自然に「感じた」ことをスケッチしている、が、 それをそのまま固定しないで、書いた瞬間に自分の文章を「客観視」して、 まるで冷たいオブジェ(=死体?)のように、そこにクールな「まなざし」を供える。 それは、けっして「技法」ではなく、松本氏、本来の備わった個性であると・思う。 そう。それって、恐いほど「才能」。 その「才能」が「演劇」に適している・とは嬉しい感動だ。 まず、「演劇」は「時間」&「空間」から逃げられない。 つまり、「映画」や「小説(=マンガ)」では容易な「編集」が無い。 喫茶店が、そのままウサギ狩りの山道になったりする。 そして、それは不便なことではなく、 我々の地平は、常にあらゆる「時間」&「空間」と地続きである・コトを指し示してくれる、 親切な装置なのだ。 その「親切な装置」=演劇を優れた装置にするかどーかが、 「想像力」にかかっている。 作者、舞台装置、演出、役者、衣装、それらの「想像力」を楽しみたい。 で、今回の黒テント。 最初は、とまどった。 まず、役者の発音が悪い。声が小さい。 どーせランダムにイメージを発するのだから、せめて道しるべとしてのセリフは聞きたい。 で、慣れてきた。おっ、聞こえるゾ。 しだいに、「作品」の世界と自分の懐のチューニングが合ってくる。 後半、どんどん展開してゆくイメージの広がり。 「地続き」に差し出されたランダム・イメージは、そのまま現代のコラージュだ。 意外と落としどころは、古典的だが、その羅列が新鮮。 古い役者の古い感性(ex.阪神は今年も〜)、 新しい役者の古い感性(ex.過剰な肉体表現)。 そのどちらも、スデにイデオロギーであり、 「感性」を「肉体」によって「言語化」する仕事の果てしない痛々しさも・感じた。 松本大洋だって、悩んでいる途中の報告として、このホンを書いたのであると思う。 そして、星の数ほどある劇団の中で、黒テントと結びついたのは正解だ。 黒テントは「演劇センター68」と名乗っていた時から、 本当の意味で、「ジャーナルティック」であったのだから。 「一言で言えない」「癒えない」時代であるからこそ、 「地続き」にイメージを舞台にばら撒ける彼らに期待したい。 ■黒テントのホーム ページ |
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