【不完全燃焼…】


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 昼食後、既に勝利モードに入っている明石チームは、ここで、 「一発大物狙い」に誘ってきた。 この時点で、数的ポイントをひっくり返すのは不可能なので、誘いに 乗った。

 まず、昨年の「第6次バス釣り大戦」で、熱いラバージグ戦を展開した、 溜め池へ向かった。今年は「ラバージグスペシャル」 も用意しているので、ぜひともここで溜飲を下げたいところである。

 しかし、現実は非常で、この年の減水は凄まじいダメージを、この池に与えた ようであった。昨年攻めた高架は、その大半が露出し、ラバージグのフォーリングは 望むべくも無かった。 (一瞬で着底してしまう…) 他のメンバーが、他のポイントを探しに行った後も諦めきれずに、一人高架下で 粘ってみたが、一度だけ、かすかなアタリがあっただけであった。それもバスの物か どうか疑わしい。

 なぜなら、水面は、一面ウシガエルのおたまじゃくしが、ひしめいていたからだ。 昨年は見かけなかったのに、何でこんなに増えたのだろう?減水の影響だろうか? 散っていた他のメンバーが帰ってきた。皆、首を振るだけであった。名残惜しいが、 移動するしか無いであろう。ここで、「最後の博打」と、お松は 「谷山ダム」への大移動を提案してきた。 結構、メディアでも紹介されている有名ポイントであるが、少し距離がある。だが、 他にこれといった選択肢が無いので、少し時間が勿体無いが、移動することにした。

 1時間近く移動した後、「谷山ダム」に着いた ものの、オカッパリポイントは先行者が占めており、流れ着いた橋のたもとで、 作戦会議となった。お松といえど、この辺はあまり詳しく無いようで、どうした ものか、決めあぐねている。

 しばらく散策したところ、少し無理をすれば、橋桁を狙えるポイントまで降り られそうなので、4人で協力しながら、道路横の壁にぶら下がり、草むらを掻き 分け、やっとの思いで水際まで出た。恐らくここが最後のポイントとなるだろう。 是非とも「有終の美」を飾りたいものである。

 いきなり、抑えの「カットテール」を枝の下に送り込んだ。ここは先制パンチが 欲しいところなのだ!オーバーハングした枝の下にキャストした後、フォーリング 中に数回小さなアタリがあったものの、フッキングにまでは至らない。ブルーギル なのだろうか?と、再度キャストしたら、リグの着水と同時に、草むらから 「ウシガエル」がダイビングして来た。慌てて リグを回収する。 (ここで「ウシガエル君」を釣った日にゃ、後々まで笑いものにされてしまう)

 ところが、困ったことに、この「ウシガエル君」、ポイントの一番オイシイ 個所に鼻と目を出して「ステイ」してくれている。手を出しあぐねていたら、 ケンちゃんが「どうや?」とせっついて来た。 「アタリは有るんやけど、乗らんのだわ、ホラあの辺」 と、「ウシガエル君」が待ち構えているポイントを教え、場所を譲った。 (オレって、悪魔?)

 しかし、意に反して「あっかんわ、ギルに尻尾ちぎられた」 と、ケンちゃんは撤退して行った。(ちっ、悪運の強いヤツ…)

お松、谷山ダムでの初バス!
Game Over!
 と、お松にバスがヒットしたようだ!見に行くと、ラバージグで30cm程の バスを持って「谷山ダムで初めて釣ったわ!」と、嬉しそうに している。結局、ここでも先制パンチを喰らってしまった。今回は完膚なきまでに、 打ち負かされた感がある。

 しかし、どんちゃんは、ここで1匹釣って、意地を見せつけた。この辺は、 さすがである。私もなんとか一本目指して、ラバージグをキャストし続けたが、 間もなく日没の為、ストップ・フィッシング。苦労して降り立ったフィールドで あったが、必ずしも苦労は報われないということを身をもって教わったような 気がした。(ちょっと大げさ?)

 しかし、なんとも不完全燃焼の感の残る大戦であった。次回は、納得の行くような 釣りをしたいし、そう出来るよう、ウデを磨いておきたいと痛感させられた。
【得点表】

●個人戦
メンバー/ステージ 1st 2nd 3rd 4th Total
お松
18
26
ケンちゃん
12
18
どんちゃん
タク
10

●チーム戦
チーム名 ポイント 備考
明石チーム 44 バス20匹、ギル4匹
徳島チーム 14 バス7匹

●バス=2 ●ブルーギル=1 ●ナマズ=−20000 ●その他:審議

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