Kaorin'sBookDiary2003

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・2003.10.30  NEW!!
”うちのごはんは野菜がいっぱい” 有元葉子 芝パーク社

日ごろなかなか野菜をじょうずにとることがすくなくて
具沢山のおみそしる、カレー、シチュー、というのが定番です。
あと大根の煮物。。←これは私の大好物。。

ちょっとした工夫で常備菜がおもいがけなく簡単にできます。
うう・・家事にはたゆまぬ勉強が必要ですね。苦笑


・2003.10.25  NEW!!
”お菓子やさんでは買えないあつあつのお菓子” 信太康代 グラフ社

あたたかいお菓子というとお汁粉??という和風を思い出しますが
フルーツグラタンや焼きりんご、スフレ、・・おいしそうなメニューが
写真入で並んでおります。

これをみているだけでもう幸せな気分・・になりますね。笑

で・・・作りたいと思っていたフルーツグラタンはいまだチャレンジできずにいます。
ラフランスってとてもおいしいんです。。
もう手を加える必要のないくらい。
とろとろの洋ナシのおいしさにうっとりです。苦笑


・2003.10.23 NEW!!
”ワンボールでできるお菓子” 石橋かおり 雄鶏社
どうせつくるならおいしくて簡単というのが私の好きなお菓子つくり。。
この本でスコーンを作れるようになりました。。
けっこうおいしいです。
あとはマフィンをマスターしたいな。。


・2003.10.20 NEW!!
チーズ簡単チーズ料理からデザートまで142種すてきなレシピ”  別冊週刊女性
ちーずというとベビーチーズくらいしかいただいたことがないので
どういう料理があるか??興味があって図書館で借りました。
お弁当の玉子焼きにチーズとピーマンをいれたおむれつを作れるようになりました。(^^ゞ


・20023.10.15 NEW!!
”私たちも不登校だった” 江川紹子 文藝春秋
職場の催し物(おかーさんのための子育て講座)で
東京シューレの奥地圭子さんが講演に来ました。
学生のとき・・社会学科だった私は彼女のつくった東京シューレの
レポートを読んだことがあり、とても興味深く講演を聞かせてもらいました。

奥地圭子さん自身が学校の先生でこども3人が登校拒否で
とても苦労されたこと。
特に長男の方の拒食症になってしまったくらい学校がつらいということには
胸がつかれるような痛さを感じました。
その中いろんな経緯から東京シューレを作ったこと。
登校拒否は病気ではないし、個々の子供の抱える問題に
誰かが一緒に向かい合ってあげることの必要性。
子供に親にしてもらうこと。。そういう内容のお話でした。

この本はその講演の中で紹介されたものです。

学校にいかなくてもきちんと社会で社会人として
しっかり仕事をしている東京シューレの仲間のレポートです。


・2003..10.6 NEW!!
”遠い太鼓”  村上春樹 講談社文庫
村上春樹が日本を離れて海外で生活しつつ
”ノルウェーの森”などを書いていた
1986年から1989年の3年間をつづった旅行記。

この本を何度も読んでいますが
やはり何度読んでもお味噌汁のようにあきがこないです。

自分でも文庫本がここまで
ぼろぼろになるまでよめるのは笑えます。。


・2003..9.20 NEW!!
”「そうだ村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が

村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に
果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
”  村上春樹 朝日新聞社
村上春樹がインターネットホームページ上
(村上春樹堂ホームページhttp://opendoors.asahi-np.co.jp/asahido/index.htm)
で読者とやりとりしたメールの数々をまとめたものです。

読者の素朴な疑問やらこういうのってあり?と思うものまで村上春樹が
体当たりで答えています。

1996年から1999年の間オンタイムでアクセスして読んでいましたが
こうやって本になってみるとやはりまた読んでみて楽しいです。
ちょっとばかばかしいようにも思いますが
私は村上春樹が好きですごい人だと改めて思いました。


・2003.9.15 
”いつか記憶からこぼれ落ちるとしても” 江国香織 朝日新聞社

吉田くんとのデートで買ったチョコレートバーの味、
熱帯雨林にすむ緑の猫への憧れ、
年上の女の細くて冷たい指の感触…。
17歳の気持ちを、あなたはまだおぼえていますか?
10人の女子高校生がおりなす、残酷でせつない、とても可憐な6つの物語。。

いまどきの女子高生ってこんなんでしょうか??
自分たちが高校生だった18年前をついついオーバーラップさせてしまいました。。



・2003.9.10 
”14歳からの哲学 考えるための教科書” 池田晶子 トランスビュー
先日・・ニュースステーションで著者の池田晶子さんが出演して
読んでみたいなあと下諏訪図書館へリクエストしました。

哲学というとなにやら眉間にしわをよせて
考える人的なイメージがあるけれど・・・
この14歳からの哲学は考えるための教科書と言うことで
そこの部分がかなり平易にわかりやすく書いてあります。

ぜひ一度読んでみてください。

・2003.8.22 
”ももこの21世紀日記” さくらももこ 幻冬社
暑さの中ほっとひといきできるさくらももこの日記です。
彼女の本は気がぬけているようなあの絵と
息子とのやりとりが・・いい味で。

のんびりしたいときに読みたいですね。


・2003.8.9 
”孫娘からの質問状 おじいちゃん 戦争のことを教えて” 中條高徳 致知出版社
長野県更埴市出身アサヒビール名誉顧問の中條隆徳の
孫娘さんからの戦争についての質問レポートを
まとめたものです。。

当時孫娘のけいこさんはアメリカのマスターズ・スクールに在籍。
近代史に興味をもち、陸軍士官学校出身の
祖父に戦争当時のことを質問してきた。。

視点を変えると歴史はこんなにも理解の幅が広がるんだと
はっとさせられる部分が多かったです。

戦後・・考え方の変更を求められ岐路に立ち日本経済界の発展に
活躍した著者が・・孫娘の求めに応じ戦争について
これからの日本・平和についてまとめていく文章に学ぶものは多い。

人は出会いと年月でかわっていくものなんだなとしみじみ。



・2003.8.6 
”約束の冬(上)(下)” 宮本輝 文藝春秋 

宮本輝の”約束の冬(上)(下)” 読了。。

この作品の中に徒然草の第150段が引用されています。

「能をつかんとする人、『よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ。うちうちよく習ひ得てさし出でたらんこそ、いと心にくからめ』と常に言ふめれど、


かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中にまじりて、謗り笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性その骨なれども、道になじまず、みだりにせずして年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。
 天下のものの上手といへども、始めは不堪の聞こえもあり、無下のかきんもありき。されども、その人、道の掟正しく、これを重くして放埓せざれば、世の博士にて、万人の師となる事、諸道かはるべからず」

”約束の冬(下)” 文芸春秋 宮本輝著 P295より

声を出して読んでみて・・
心にしっくりくるのはやはり日本人だからかな。(^^ゞ



あとがきで著者は下記のように書いています。。

『約束の冬』を書き始める少し前くらいから、私は日本という国の民度がひどく低下していると感じる幾つかの具体的な事例に遭遇することがあった。民度の低下とは、言い換えれば「おとなの幼稚化」ということになるかもしれない。


なんだか身につまされる言葉です。。



・2003.8.4 
”コッペリア” 加納朋子 講談社
こういう小説は怖いです。
でもひきこまれてしまう。。
夏に読む・・怪奇小説系推理という感じです。


・2003.7.28 
”星海宿への旅” 宮本輝 幻冬社
戦争の傷跡・戦後・・そういう風化しやすいものを
忘れないようにという作者のメッセージを感じました。。

主人公の兄とその実母は・・いったいどうして周囲の目をひくほどの
あたたかさがあったのか。。

そして主人公の兄の失踪。主人公の兄の恋人と遺児。。

なんだか夢物語という感じもあるけれど心温まるものでした。


・2003.7.24 
”キャッチャー・イン・ザ・ライ” J.D.サリンジャー /村上春樹 白水社

学生のとき読んだ”ライ麦畑でつかまえて”は
いまひとつ・・のみこめなくて消化不良。。

訳者がお気に入りということもあるけれど
読み口がよくて読めました。

ラジオで訳をしている人が言っていたけれど・・
原作はやはり原作のよさがあって翻訳には鮮度があるということ。。
この訳もやがていろあせちゃうのかなあ。

しかし・・訳というのは人によって読み手に感じさせるものがちがうというのをひしひしです。


・2003.7.20
”ワンボールでできるお菓子” 石橋かおり 雄鶏社
下諏訪町図書館で借りました。。(^^ゞ

以前から本屋でみかけるものの買う気にならない本でしたが
図書館でみかけたのでお試しで借りました。

このレシピのパウンドケーキは上手に焼けました。
職場で夏休みケーキを娘と焼きたいTさんにそこの部分をコピーして
焼いたケーキといっしょに渡しました。

うちのオーブンだと5分前にひきあげてもいいかも。


・2003.7.18 
”ダーリンは外国人” 小栗左多里 メディアファクトリー
久々に笑える一冊でした。
しかもちゃんと本屋さんで購入。。(^。^/)ウフッ

私は結婚前英会話学校に勤務していて
どうしても英語は自分に合わないし
外国の人はどうもだめだあ・・・。。。

国際結婚ってすごいなあと思いつつ
このエッセーのような旦那さんなら国際結婚もありかと思ったり。

日本人でも日本語通じない私の旦那さんみたいなのもあるもんね。苦笑


・2003.7.12 
”朝霧” 北村薫 東京創元社
図書館でみつけて借りました。
彼のこのシリーズは大好きで・・・
ここからの続きはまだでていません。

この主人公の私はいったいどんな風に恋をするのかな。。。


・2003.7.8 
”三谷幸喜のありふれた生活2 怒濤の厄年” 三谷幸喜 朝日新聞社
脚本家三谷幸喜のエッセーです。
彼独特の・・文章が私は大好きです。
こういうヒトが側にいるのはきっと疲れるだろうけれど
みているのは楽しいかもしれません。

俳優の伊藤俊人さんのご冥福を祈ります。

スマップの香取くんもがんばっているんだなあ。。

うーん・・元気をもらいました。




・2003.7.4 
”マザー・ストレス 産んで得るもの、失うもの” 上原章江 青春出版社
最近自民党の元党首さんやお偉いさんたちが
こどもを産まない女性を非難するコメントを言っていたけれど
そういうのはいかがなもんなんでしょう?

やはり女性なら・・一度くらいは結婚して出産もいいかと
私は思うけれどそれも選択の一つであって
すべてではないからいろんな選択があって私はいいと思います。

だからといって現在が母親に優しい社会か?というと
そういうことは全然無いように感じます。

産んでみて育ててみてはじめて実感するモノ
でもそれで失うモノもあって
その狭間でみんな悩んでいるんだなあとしみじみです。



・2003.7.1 
”日々にぎりこぷし” にぎりこぷし バジリコ
下諏訪図書館にリクエストして読みました。
ネット絵日記の大家・・にぎりこぷしさんの本です。。

しかし・・絵日記はいいですよね。。



・2003.6.28 
”まだふみもみず” 壇ふみ 幻冬社
エコナのCMなんかが印象深い彼女。。
エッセーもいい味だしています。

まだ独身なんですよね。
いいお嫁さんになりそうなんだけど。。


・2003.6.26 
”不安の力” 五木寛之 集英社 
最近話題になっている一冊。
通勤のFMながので作者が話している番組を聞いて
興味をもちました。

日刊現代で仕事しているとき
何度かお見かけしたことがあるけれど
かなり変わっている方です。。

今の時代を生きぬく知恵が満載かな。




・2003.6.23 !
”運命の足音” 五木寛之 幻冬社
”不安の力”と共に借りた本。
この本に五木寛之の原点があるように感じました。。

くるべくして時はきて
運命はかわることはない。
自分のねじがまかれる時は??



・2003.6.24 
”村上ラヂオ” 村上春樹 マガジンハウス
読み返しですが
かなり新鮮。。

こういうのっておみそ汁みたいに
飽きがこないです。。



・2003.6.22 
”半落ち” 横山秀夫 講談社
おもしろいという話を聞いたのですが
私好みではなかったです。
残念。

直木賞絡みのことがあって
新聞にこの本のことが載っていたのですが
それもなんとなくうなづける部分もあるなあ。
思い入れというか・・作者の何か強い怨念に近いものがあって
それがえぐい感じもするかも。。


・2002.6.20 
”肩越しの恋人” 唯川恵 マガジンハウス
作者は少女小説家からスタートされた方です。
(山本文緒も同じかな。)

これは直木賞受賞作品・・。

一気に読みました。
ドラマ化映画化になるのを期待しちゃうなあ。

このくらい私も強くなりたいものです。
やはり女の子が元気な時代なんだなあとしみじみ。


・2003.6.18 
”どこにでもある場所とどこにもないわたし” 村上龍 文藝春秋

先日”自殺よりもSEX”という本を読んで・・
とてもこころうたれるものがありました。

それを短編小説にしたのがこれです。
主人公はすべて女性で
現実には・・主婦だったり
バツイチでコドモもいて風俗で働く35歳だったり。。

でも自分のしたいことをみつけてそれに進もうか
どうか考えている。。

風俗で働くことを軽蔑しない?という
女性の問いに
自殺したり、誰かに頼ったりするよりいいよという応えを返す
恋人が強いなあと思ったのでした。

この世の中・・普通でいるのがおかしいように感じるのは私だけかな。
私が弱いだけか。。


・2003.6.15 
”昭和恋恋” 山本夏彦・久世光彦 文春文庫
昔懐かしい昭和の写真と小気味よいエッセーの文庫本です。

最近お昼はひとりでのんびり外食しているので
こういう本をゆっくり読むのはとてもいい気分です。。

向田邦子のエッセーにはまっていたのはもう12年前になること
思い出してしまいました。。。(^.^;)



・2003.6.14 
”ナチュラル・ランドリー” 佐光紀子 ブロンズ新社
諏訪に住むようになって諏訪湖の水が気になっています。。

特にエコロジーをうったえることはしないけれど・・・
自分でできることを考えて実行しています。

例えば合成石けんは使わないで粉石けんで洗濯をする。
塩素系漂白剤より酸素系漂白剤と粉石けんでつけおき。。

シャンプーも合成石けんは使わない。

クレンザーよりもキッチン重曹。。

少ないけれど私の実践していることです。

この本はとても参考になりました。。


・2002.6.10 
”星々の舟” 村上由佳著 文藝春秋
2002年に『別冊文藝春秋』誌上で、
シリーズとしてのタイトルを定めずに行っていた連載が単行本となりました。 『雪虫』
『子どもの神様』
『ひとりしずか』
『青葉闇』
『雲の澪』
『名の木散る』
の6作品からなる、
家族それぞれの物語です。

個人的には雪虫とひとりしずかが好きです。

で・・最後の名の木散るは号泣でした。。

どうして彼女の本にこんなに揺さぶられるんだろう。。


・2003.5.24 
”スプートニクの恋人” 村上春樹 講談社
以前読んだ村上春樹の本です。
現在お昼は車で職場からでて諏訪湖を眺めつつ
ごはんをたべて食後ぼやーっとして
この本をちょびちょび読んでいました。苦笑

いいものは何度読んでもいいものです。


・2003.5.30 
”さくら日和” さくらももこ 集英社
さくらももこが離婚後初のエッセイ。
彼女のさっぱりとした性格は私は好きです。
富士山という季刊誌も好きですが
エッセーはさらっと読めて気持ちいいモノです。



・2003.5.24
”種まくコドモたち 小児ガンを経験した七人の物語” 佐藤律子編 ポプラ社
涙なくしては読めない7人の勇気ある経験の物語。
ヒトの親になってみてはじめて自分以外の健康や
その生死がとても自分にとっても思いモノと感じるようになりました。

ヒトは死んでも残された人々の中に生きている
それを考えると短くてもかけていった子供達の勇気がに
胸が熱くなります。


・2003.5.20
”女がリセットボタンを押すとき” 亀山早苗 芳賀書店
TVゲームのリセットボタンが人生にあったなら
そんなことを考えるときはないでしょうか?

私は・・きっとまた同じことをきっとしてしまうと
自分は思ってしまうのですが。苦笑

そういう女性たちのルポです。一度参考まで読むのはいいかも。



・2003.5.17 
”ジロジロ見ないで—“普通の顔”を喪った9人の物語” 高橋 聖人, 茅島 奈緒深 扶桑社
事故や病気によって普通の顔を喪った方々のインタビューです。

それぞれの事情に心が痛みつつ、でもまっすぐに生きている
それがなんて勇気がありすばらしいことなのかと
思いました。

上諏訪図書館で武士のビデオ鑑賞中に読了。。


・2003.4.30 
”模倣犯” 宮部みゆき 小学館
発売当初読了して後味が悪いと思いました。
で・・久々に図書館で見かけて借りてみることに。

今回は冷静にゆっくり読んでみました。

殺人が起こると被害者関係者も犯人の動機が知りたい。
ヒトひとり殺すならそれ相当の動機があるに違いない。
そう思うのはないでしょうか。

しかし・・その動機があまりに
理解しがたいモノなら。。

例え動機がわかったとしても被害者は家族の元にもどることはない。

人間がどこまで残忍になりえるのか・・
そういうことを考えさせられました。




・2003.4.24 
”やればできる” 小柴昌俊 新潮社
ノーベル物理賞受賞の小柴昌俊さんの本です。

あの晴れやかでにこやかな笑顔の裏には
小児麻痺をのりこえ、学究のヒトとして精進をつづけた
日々があったのだなあと読了後思いました。

物理学のお話もわかりやすく?かいてありますよ。



・2003.4.18 
”いのちの決断” 毎日新聞社社会部 新潮社
毎日新聞に連載されていた”いのちの時代”を
まとめたものです。

現在遺伝子の解読がすすみ、臓器移植、不妊治療など
昔では夢のような高度な医療が実現して
それゆえに苦悩する人々がいます。

いずれ近い未来、臓器は人の手で作られることでしょう。
赤ちゃんもそれに近いことが可能となる。

でもそのためには人間として乗り越えなくてはいけない
壁がある・・そう感じました。




・2003.4.10 
”自殺よりはSEX”村上龍 KKベストセラーズ
村上龍・・ちょっとうさんくさいけれど
おもしろいなあと最近感じています。
彼の書くモノは世の中をとても的確に現在を描いていて。

この本はいろんな雑誌に書いたコラムをまとめたもの・・
ananの”「普通の女の子」として存在したくないあなたへ。”など目次の下にあるようなそんな記事のイメージです。。

この本の中で・・
”人間には誰でも、死にたくなるほど寂しいときがある。そいういう本質的な寂しさは、本当はカラオケやテレビゲームやテレクラで埋めることはできないが、他に何もない場合にはしょうがないのかもしれない。”
と書いていてちょっとびっくり。。
彼は常々一人で生きていけない人間に恋愛する資格はないって書いていたのにな。。

引き続き引用すると・・
”タレントになれるほど美しくもなく、特別な職業に就けるようや技術や頭脳もなく何もせず暮らしていけるような資力もコネもないような、ごく普通の女たちは、どうやって本質的な寂しさから自由になれるというのだろうか。”

ネットで・・様々なヒトの声を聞いていろいろ分析するうちに
そういう考えに至ったのかな。。


・2003.4.3 
”鬼兵が「うまい」と言った江戸の味”逢坂剛・北原亜以子 PHP研究所
フジテレビで放映されていた鬼平犯課科帳・・大好きです。
ちょっとまえに・・
   ブックオフでDVDのセット3万円があって すごーーーーく、ほしーなあと
ぼーっとしちゃうくらいに。

これが元気なときならなんとか算段して買っちゃうのですが。。

池上正太郎の原作を読むと本当においしそうな
どぜうや蕎麦・白玉などなど江戸の味があります。

それはグルメな世の中には平凡なモノですが
基本を守ってきちんと作ると本当においしいものです。

和食っていいなあ。



・2003.3.27 
”ねじまき鳥クロニクル”村上春樹 新潮文庫
これは今年1月から2月にかけて読んでいました。
私は同時に何冊も本を読むのが苦にならないというか
1冊の本ですと持ち歩きが面倒で
どうしても数冊同時に読んでしまいます。。笑

村上春樹作品は・・私にとってはパラダイスですね。
話の展開が何度読んでもおもしろくて。。

以前は気づかなかったのですが
私が登場人物の加納クレタが
もしや・・叶姉妹のような気がして
とても気になってしまいました。

まぁそれはどうでもいいことなのですが。

きっとまたこの作品は読み返すことでしょう。
何度も読めるということが意味のあることだと
最近思うようになりました。


・2003.3.25 
”世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド”村上春樹 新潮社
昨年末から今年2月にかけて読んでいました。
上下巻で700ページくらいです。

この作品が海辺のカフカに通じる物があるというのを
ネットで読んでならば読まねば!!と
勇んだのですが・・なかなか楽しくて読み進めるのがもったいない。笑

海辺のカフカの以前に読んだらきっと??な部分が多かったと
思いますが・・とても楽しく読み終えました。

ヒトは進化・・というか時間の流れで成長する人と
その時間さえも超えて残る何かを得る者と
2種類あるように感じました。

私は同じ迷路をさまよう愚かな者だけれど。


・2003.3.20 
”あなたも妊婦写真を撮ろう”内田春菊 PARCO出版
”私たちは増殖している”うらばなし・・です。
雑誌通販生活に近況が連載されていて
この当時・・配偶者だった大久保さんとは現在離婚されて
新しいパートナーとご一緒で幸せな模様。。

コドモ3人がそれぞれおとうさんがちがう
という事実はけっこうしょーげきでした。

しかし・・妊婦写真はとても美しくて・・
こういうパワフルな人生もありなんだと。

自分で稼ぐお金の力・・ってすごいぞと思いました。


・2003.3.17 
”ブレイブ・ストーリー”宮部みゆき 角川書店
話題作”模倣犯”以来の長編ということで
書店に平積みされているのを目撃して
すぐ下諏訪図書館へリクエストして
一番目でした。(^_^)b

ヴェスナ・エスタ・ホリシア。
再びあいまみえる時まで。
幻界に、現世に。
人の子の生に限りはあれど、命は永遠なり。

彼女のストーリーテラーのすばらしさは
本当にすごいなと思います。

RPGを愛する人に読んで欲しいですね。

私は主人公亘の父が”父さんの信念は人生は一度しかないってことだ”
というのが・・心にしみました。



・2003.3.14 
”心の病気はなぜ起こるか うつ病と脳内物質”高田明和 朝日新書
この本は、心の病気にセレトニンのような脳内物質が
どようにかかわっているか、そしてそれはどのように見つけられて
きたのかを書いたモノです。

かなり最近になって・・いろんな脳内物質にかかわる薬が
開発されてきてなによりなことだと思いました。
あまりムリせず上手に自分とつきあわないと。。


・2003.3.12 
”睡蓮の長いまどろみ”宮本輝 文芸春秋
以前所有していたけれど
ブックオフに売ってしまって・・
図書館から借りて読みました。苦笑

時間をかけてじっくりと2/28に読了しました。
順番で言うと・・下の方が後に読んだことになりますが
(._.) φ 書き残したくて。


・花果同時の蓮の花

・因果倶時:いんがぐじ
  原因のないところには決して結果もないということ

・蓮と睡蓮の違い・・
・自分の宿命と闘う・・


”もし三千人の私というものがあるのなら私はその三千人を生きたい”
という言葉を残して乳飲み子の主人公をおいて家を出た母と42年後再会する主人公。

母が残した言葉の意味を
主人公が再会した母に問うたとき母は

”生まれてからずっと、・・・・いまも、毎日毎日、そのくらいの数の私を生きているわ”

と行って去っていった。。

自分が幸せになるためには今をどうしよう・・・と考えさせられました。


やはり心に残ったのは主人の母美雪の次のことばです。。

”何がどのように形になったのか、それをこれから語りたいと思うが、宿命などというものついて負けてたまるかとひそかに心に期した途端に、そんな私を試すかのように、いや、あざ笑うように、運命はこれでもかこれでもかと襲ってきたのだと美雪は言った。「私が闘おうときめたからよ。だから宿命は私をねじ伏せにかかったのね。宿命ってのは、それぞれの人間のなかで生きている生き物なのよ。飼い主は他ならぬその人自身・・・そのことがこの歳になってやっとわかってきたわ」”

実際そういうモノかもしれません。。
欲目があるということはそれを引き寄せる力じゃないかと私は時々思います。
ないものねだりでも心に強くそう思っているのは大事な事じゃないかなって。
 
 

・2003.3.10 
”焚き火の終わり”宮本輝 集英社

なんとか久々に・・BookDiary2003更新です。。(^_^;)

かなり以前に購入して読んだのですが
その時とはまたちがった感じ方ができてよかったです。

たしか・・渡辺淳一の失楽園と同じ時期に発売だったような。

世間的には渡辺淳一の失楽園が日経新聞に連載されていて
話題になったけれど私は宮本輝の方がすごいなあと
当時思った記憶があって。


これは不倫ではないけれど、兄妹関係かもしれない謎のある
男女がその謎を軸に越えてはいけない橋・・
近親相姦的恋愛状態になる・・
という話です。

で・・
主人公の男性の終章での心境が妙に響きました。

”自分は自由な人間であり、美香もまたそうであり、お互いを必要としあっていて、お互いが与えたり得たりする快楽は、性的にも精神的にも痺れて溶けるかと怯えるほどにいつも深い。その深さが、多くの謎によってた保たれているとしたら、謎から解き放たれたくはない。母のノートにあった夥しい〈許す〉という字のなぐり書きと、たった1行の〈許すという刑罰〉という謎も、そのままにしておけばいい。やがて、自分と美香が歳を取り、自分たち以外の力によって謎が明かされるときが来たとしても、自分は美香のためにいきられるであろう。もし、それ以外に大きな状況の変化が訪れとしても、自分たちはひとつの舟で流れに乗っていくことであろう・・・・・。”

なかなか文章を読みこなしていくのが年末年始から困難でしたが
ここへきてようやく文章として書き留めておこうという
気分になりました。。