Kaorin'sBookDiary1997
デビュー作”空飛ぶ馬”からファンになった北村薫の本。
秋に読んだものをあらためて読み返すとやはり爽やかな感動が
ある1冊。この”ターン”は前作”スキップと同様、時間と人
を巡る作品だ。
彼の作品の凄さは文章から受ける郷愁だろうか。なんともいえない
懐かしいものがそこにある。子供の頃の夏の空や秋の夕暮れの淋しさ
そんな思いがふつふつしてくる。現実が殺伐としているときに読むと
現実主義な私もしばし彼の世界へ。
大掃除・帰省の準備&風邪で体調不良から現実逃避してしまう かおりんでした。(笑)
この本はパソコン通信にのめり込む人間のミステリー。
私自身もかなりパソコン通信にはまっている状態なので
ちょっと気になる部分もあります。
世の中悪い人ばかりではないけれど用心するのに
越したことはないかもしれないと思いました。
私にはどういう神経か信じられないけれど
ネット上で不倫相手をさがす男性もいるからなあ。(笑)
この本は10月くらいにラジオのパーソナリティーが
”おもしろい”と言っていたのを聞いて購入。
ついついはまって3冊全部買って読みました。
ともかく”怖い”です。
サスペンスが大好きのかおりんとしては
とてもいい本に出会えました。
一人で読んでると後ろに誰かいたりして。(笑)
私もマッキントッシュを使っているけれど
こういうタイプの本は初めてだなあ。
だいたい文庫本のコンピュータ関連の作品は少ないし、
コンピュータ関連の本は高価だから気軽に買えない。
以前レジの前で値段を確認しないで”あっ!!!”
と声をあげたことのある(笑)私です。
内容もとてもいいからこれはお勧め!!!
これはとてもぐっとくる作品でした。
官能的というのかな・・私はそそられるものを感じました。
今年話題になった”失楽園”よりも私は共感できるものが
あるなあ。
異母兄妹との禁忌を越えた純粋な愛情・・
なんといっても”生きる”ことに前向きなことがいい。
本屋さんに行く度気になる本でした。
でもちょっと高いなあと思っていたのに
買ってしまった。(笑)
人間にしか行なえない行為のうそ-虚偽-に
関する書です。
”邪悪な人間”という考え方もインパクトが
ありました。
なかなかきっぱりそうと書いた本はないから
そういう意味でも貴重な作品ではないでしょうか。
大学の心理学の授業以来、草思社の本を読んだ!!
この本は直木賞受賞作品です。
受賞作品というのに弱い私はちょっと本の厚さに
びびりながら購入。
読んでみると本の厚さとは裏腹にするすると
読めてしまいまいた。
ジハード・・聖なる戦い・・
ちょうど主人公たちと私は年齢的にも同じで
主人公たちの生き方に同調(シンクロ)できて
楽しめました。
これは小学館から文庫版で出版されたものを読みました。
マンガとはいえとてものめり込んでしまった。
”そんなこと現実にあるわけないじゃん”と言ってしまっては
いけない気分になる作品。
私”失楽園”よりも共鳴できると思ったわん。
これは出版されたと同時に買ったけれど
なかなか読み終わらなかった作品です。
インタビューのよさが十分に生かされていると思いました。
絶対にこの事件を忘れないためにこの本は書かれたとも
思います。でもどんどん時間は過ぎてゆくけれど・・・。
彼女の作品はいつも驚く展開と読ませてくれる文章の妙技がある。
試したことはないけれど”麻薬”のような味わいかな??
本屋さんでつい手にとり毎回ハードカバーで買ってしまうのは
そのせいかしら。(笑)
どうもピンとこないというのが正直なところ。
彼の作品の女性はもっと”生きる”ことに貪欲だったような気がする。
私は不倫や自殺はどんな理由があるにせよ嫌悪感をもっているから
この作品に共鳴することはできないなあ。