Grand U-gnol   2005年海外ミステリBEST10


順位タイトル著 者出版社
1位暗く聖なる夜マイクル・コナリー講談社文庫
2位骨と髪レオ・ブルース原書房
3位斬首人の復讐マイケル・スレイド文春文庫
4位カーテンの陰の死ポール・アルテハヤカワミステリ
5位獣たちの庭園ジェフリー・ディーヴァー文春文庫
6位クライム・マシンジャック・リッチー晶文社ミステリ
7位シシリーは消えたアントニイ・バークリー原書房
8位フランス鍵の秘密フランク・グルーバーハヤカワミステリ
9位悠久の窓ロバート・ゴダード講談社文庫
10位“怪盗ラッフルズ”シリーズE・W・ホーナング論創海外ミステリ

次点 「紐と十字架」 イアン・ランキン 







第10位「“怪盗紳士ラッフルズ”シリーズ」 E・W・ホーナング(論創社 論創海外ミステリ)

 シリーズものとして評価したい作品。「二人で泥棒を」「またまた二人で泥棒を」「最後に二人で泥棒を」の三作、合わせて順に読めば面白さも倍増。
内容・感想


第9位「悠久の窓」 ロバート・ゴダード(講談社 講談社文庫上下)

 最近のゴダードの作品の中では特に面白かった作品。なにしろ、次々と事件が起き、次から次へと死体が出る。こんなサスペンスフルなゴダードもなかなか味わい深いものがある。
内容・感想


第8位「フランス鍵の秘密」 フランク・グルーバー(早川書房 ハヤカワ・ミステリ)

 働かないセールスマン、ジョニーとサムが活躍する物語。金がなくなり、ホテルを追い出されかけた二人が殺人事件に巻き込まれる! さらにその事件の解決するための強引ともいえる手腕は抱腹絶倒。今後、他の作品も訳される可能性大!! ということでコンビ最初の事件が描かれたこの作品をいまのうちに。
内容・感想


第7位「シシリーは消えた」 アントニイ・バークリー(原書房 ヴィンテージ・ミステリー)

 バークリーの新刊ラッシュは今年も健在。しかも、これはバークリー幻の作品と言える本。衆人環視の中で、消失劇はどのように行われたのか? バークリー・ファンならずともお薦めの一冊。
内容・感想


第6位「クライム・マシン」 ジャック・リッチー(晶文社 晶文社ミステリ)

 今年一番の収穫といえばこの短編集であろう。作為と犯罪に満ちた短編集。ページを開いた途端にあなたは“クライム・マシン”に乗せられたような気に・・・・・・
内容・感想


第5位「獣たちの庭園」 ジェフリー・ディーヴァー(文藝春秋 文春文庫)

 ディーヴァーが描く“歴史ミステリー”とはどんなものになるのやら? と思っていたのだが、その心配はいらなかった。ディーヴァーはやっぱりディーヴァーだった。最後の最後まで息を抜く事のできないどんでん返しがあなたを襲う。
内容・感想


第4位「カーテンの陰の死」 ポール・アルテ(早川書房 ハヤカワ・ミステリ)

 4作目にして、既に安定した推理小説の域に達しているアルテのミステリー作品。海外の新しい本格ミステリー作品を読みたければ、アルテの本を読むしかない!!
内容・感想


第3位「斬首人の復讐」 マイケル・スレイド(文藝春秋 文春文庫)

 この作品のタイトルの“復讐”という意味は前作「ヘッドハンター」を読んでいなければわかりにくいであろう。まだ「斬首人の復讐」を読んでいない人は「ヘッドハンター」を先に読み、続けて読むように薦めたい。そうすれば面白さは倍増すること間違いなし!
内容・感想


第2位「骨と髪」 レオ・ブルース(原書房 ヴィンテージ・ミステリー)

 こんなところにもまだまだ本格ミステリーが隠されていた! 失踪人を探していくうちに、次々と同じような事件の噂を聞くことになる主人公が見出した真実とはいったい!!
内容・感想


第1位「暗く聖なる夜」 マイクル・コナリー(講談社 講談社文庫上下)

 もはやハードボイルド作家というよりは熟練の手腕を持つ作家という雰囲気が漂ってくる今回の作品。なんとなくコナリーがローレンス・ブロック化していくような・・・・・・。それはさておき、警察を辞職してフリーになったハリー・ボッシュが単独で事件に挑んでいく様は見もの。これこそ今年一番の作品。お見逃しなく。
内容・感想









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