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私たちはシニアライフをいきいきと過ごすための環境づくりを考える研究・活動グループです
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ちょっと小耳にはさんだ
お得な話を日記に載せて
います
国際医療福祉大学で
「住環境整備の手法を探る」
聴講した感想ノートです



2008年9月10日(水)
シニアのための部屋作りの10のヒント

6月の定例会「シニアのためのホームファーニシング〜便利で美しい収納や片付け法、安全で居心地のよいすまいづくり」のまとめです。BSL通信34号から引用しました。



★使いやすい配置=目的の所に回り道をしていないだろうか、動線の妨げになっていないか、使いやすさは変化する → 時々、プチ模様替えをする

★家具に身体を合わせない → 子どもの成長に合わせて椅子を変えていた記憶を呼び戻す

★必要のない家具がものを増やす原因=入れる所があるだけものが多くなるという連鎖、小家具が占める面積はばかにならない → 何が入っているかリストにする

★見えにくい場所は、危険と汚れの原因 → 照明の工夫

★必ずしも“シンプル”なコーディネートがよいわけではない。弱くなった視力にはアクセントが必要 → 色彩計画をたてる

★家具の高さや奥行きを揃える=部屋がすっきり見える。低めの家具は手すり代わりに。奥行きが揃っていると怪我をしにくい
< → 安全なすまいづくり

★手の届かない所に日常品を収納しない=背の高い家具は、ほとんどが2層構造 → 2段に分ける(上段を降ろして使う)

★昼と夜の変化をつけやすい採光と照明=できるだけ、自然光を取り込む工夫をする
 → 体内時計を正確に保つ

★季節感の演出=たとえば、カーテンなどの布もので → 季節性感情障害等の抑制につながる

★固定観念を避ける=部屋のレイアウトや生活習慣 → 第3者の意見を聞く柔軟性を持ち続ける



小さな改良を積み重ねることでよりよい暮らしを実現するというBSL研究会らしい活動だと思います。   (は)

2008年6月26日(木)
「捨てる!」快適生活  飯田久恵著 三笠書房

片付けは、高齢者の問題のみならず万人の悩みの種です。

この本は、長年「収納カウンセラー」として活動している(10年間で百数十件の実績をもつ)飯田久恵さんが2001年に発刊したもの。私が読んだ本は2007年12月25日第24刷発行のものです。これだけ版を重ねているということは、タイトルにある「捨てる!」ということが、必要であるとわかっていながらなかなか実行できない人がいかに多いかを物語っていると思います。

収納カウンセリングに3時間から6ヶ月をかけるという著者は、この難問に対して、理論的にわかりやすく以下の5段階に分けて解いていきます。
 STEP1・・・モノを持つ基準を自覚する
 STEP2・・・不用品を取り除く
 STEP3・・・置く位置を決める
 STEP4・・・入れ方を決める
 STEP5・・・快適収納の維持管理

各段階の具体的な方法については本書を読んでいただくとして、これらのステップを全部成し遂げるとどんなご褒美があるでしょうか?片付けを目的としているので「部屋がスッキリする」ことは言うまでもありませんが、さらに著者は「買いたいモノがなくなる」といいます。片付けを実行することにより「必要なモノ」がみえてくるからです。

そして「ゆとり」を手に入れることができます。例えば「買わなくてもいいモノ」を手に入れるために「一生懸命に休みなく働くと、ゆとりの時間が失われる」ことになるからです。「実際に使っているモノはそれほど多くない」と著者は断言しています。これはエコにもつながることですね。

なぜ人は「むやみに買う」のか? それは必要なものがわからないから。むやみに買い続けるとモノがあふれて、それがストレスになる。ストレス発散でまた買ってしまうという悪循環になります。でも片付けて整理すると必要なものがわかり、衝動買いもなくなりストレスもなくなるという好循環になるわけです。著者はある人のことばとして「たかが収納と思っていいましたが、自分の生き方につながっていたことがよくわかりました」と書いています。まさにその通りだと思います。

飯田久恵さんは、整理収納の重要性を痛感して「収納カウンセラー」という職種を作った人です。その具体的手法として「収納指数」という考えを導入しました。「何となくアナログ的な言い方がされてきた」整理整頓を客観的にとらえるためにデジタル化したのです。「収納指数」とは「モノを取って戻すまでの歩数と動作の数」です。動作としてカウントするのは、扉や引き出しを開けるとか、手前にあるものをどけるなどです。

実は以前同じ著者の本「整理・収納の108のヒント」(講談社)を読んだことがあり、自分の衣類を、クローゼットに吊るすものを除いてすべて「ブティック式収納」(棚にたたんだ服を重ねて入れる)にしました。家族にはそんなことをしたらほこりだらけになるよと言われましたが、私自身は一目で手持ちの衣類がわかり、取り出すのも簡単なのでとても快適に過ごしています。ただしほこり除けとして、季節外の衣類はむき出しではなく透明なチャック付きビニール袋に入れていますが。

さてBSL研究会では、片付けの第一歩である「捨てる」にもつながるフリーマーケットを年1回程度開催しています。2008年は7月21日(海の日)に明治公園に出店します。詳細はトップページをご覧下さい。   (は)