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2009年3月31日(火)
3月定例会 来年度は乞うご期待!

例年通り、その年度の活動を総括し、新しい年度に向けてスタートするため、
総会の準備をするという内容で行いました。

そして、2009年度の活動方針は、来年2月末頃に『安心ころばん塾』の公開講座を主催することを一大目標にかかげ、毎月の定例会では、公開講座の充実のため、関連テーマでの勉強会などを積み重ねていくことにしよう・・ということになりました。具体的な目標を一本かかげてそれに即して活動していくやり方は従来とは少し異なり、11年目に入ったBSLにとって、新しい活動展開のきっかけにもなるだろうと思われます。この方針が 4月11日(土)の総会で承認されれば、5月の定例会で、「公開講座の内容検討会」を行いたいということになっています。

そもそもは4年前に 参加するミニデイでのもっと面白い出し物を考えようということから始まった『安心ころばん塾』です。高齢者の方達が、住み慣れた自宅などで転ばないで安全に暮らすためにはどうしたらよいか?を楽しい雰囲気の中で一緒に考えてもらうために、まずは足元から・・と第1弾<はきもの編>からスタート。そして第2弾<障害物編>は、「みんなでハナさんの部屋の危ない所探しをしましょう」という内容。それが次には「ハナさんの部屋の安全対策を考えよう」ということに進みました。

新年度は、様々な角度から「ハナさんの家の改善」を考えていくことになりそうです。乞うご期待!   (3月定例会担当)

2009年2月18日(水)
2月定例会はワークショップ

2月定例会は昨年に引続き、「地域共生の家Ⅴ ワークショップ『シニアふれあいサロンつくりⅡ』」を行いました。

昨今、介護認定を受けていない元気な高齢者が、地域で、いつまでも、いきいきと過ごせるための場づくりが増えてきている。
会員の中で、自宅を開放してそのような場づくりを考えている人から、玄関までのアプローチを検討したいと相談を受け取上げてみた。

昨年のワークショップで、現況と希望内容を聞きながら、みんなの意見をまとめた。今回はその案をメンバー会員に図面化してもらい、業者に概算見積を依頼し、金額まで把握することにした。そして図面化、見積依頼の中で問題になった事の検証などを話し合った。ただ絵面(えづら)で話すこととは違い、実際に工事化するとなると、不十分な点、いろいろな問題が発生すること、を実感できたことは今後の相談活動にとって良い機会になったと思う。

同時にこのような場づくりを運営する際の行政・その他団体からの援助等についても調査し、報告された。さらに飛入りで参加された方から、自宅で保育室を始めようとしている報告も受けた。

「高齢者の住環境整備」という課題にもいろいろな取組み方があることを再確認すると同時に、「利用者の立場にたって相談する」という基本の大切さを痛感する機会にもなったように思う。  (2月定例会担当)

2009年1月27日(火)
1月定例会 安心ころばん塾改訂への第一歩

安心ころばん塾は、転倒予防の啓蒙活動として2005年6月より始めました。
その第2弾「身近な危険編」では、話を身近に感じていただくために、「田中ハナさん」という架空のモデルを作りました。おもなプロフィールは以下の通りです。
 ●81歳
 ●数年前に夫を亡くし、長男夫婦と同居
 ●息子夫婦は共働きなので、ハナさんは日中はほとんど独りで過ごす
 —身体の具合—
 ●介護認定・・・・要支援1か2
 ●白内障(右目)
 ●過去に2回転倒経験があり、内1回はこたつ布団に足がひっかかり転倒
   大腿骨骨折(77歳、3年半前)で入院したが、現在はほぼ全快

「身近な危険編」では、ハナさんの居室を取り上げて、どこに転倒の危険性があるかを考えてきました。今年はこれまでの活動の中でいただいた質問や指摘なども踏まえて、居室のレイアウト、ベッド、収納、手すり、トイレ、浴室、照明などをどのように改善したら、ハナさんの介護予防になるのかを勉強しながら検討することになりました。

今回の定例会は、項目ごとに調査を分担して検討会をすすめる第一歩です。
調査の途中経過や安心ころばん塾での見せ方について報告し合い、足りない点やあらたに浮かび上がった問題点を確認しました。
項目ごとの主な議論を列挙します。
・ベッド
  一般ベッドにあとから立ち座り補助用具を取り付ける場合の注意点
  介護ベッドを安く手に入れる方法(レンタルなど)
  身体の状態とマットのかたさの関係
  自立支援ベッドはどうか?
・手すり
  NHKの「住まい自分流〜DIY入門〜」が参考になる
  ドア部分の手すりの配置は?
   付けると同居家族が不便になる場合もあるのでよく検討する必要がある
・トイレ、浴室まわり
  トイレ、洗面所、浴室の図面を新たに作成する
   現在は、ハナさんの居室が中心でトイレや浴室の詳細があいまいなため
・押し入れ(収納)
  押し入れをステップインクローゼットにする案以外に、床の間をつぶすなど、
  いくつかの案を追加する

・照明
  夜中に安全にトイレへ行くために必要な照明を考える(危険な例も示す)

このほか、すまいの相談の事例についてもっとわかりやすくすることや、書籍などで紹介されている事例も参考資料としてより充実することにしました。

定例会の参加者の大半が親やヘルパーの仕事で高齢者の住まいに直接関わっているので、具体的な話が飛び交う熱のこもった議論ができました。来年度も継続してすすめていきたいと思います。  (1月定例会担当)

2008年12月13日(土)
12月の定例会 夢をキャンドルに灯して

12月の定例会は、2008年を締めくくる忘年会を兼ねました。
場所は、いつもの下北沢から渋谷の神泉に移し、知らずに行き過ぎてし 
まうような小じんまりとしたフランス料理屋さんが会場です。
隣のコンビニのまぶしい照明と打って変わって、こちらの店内は足下が 
覚束ないぐらいの最小限の光しかありません。まったくの異空間のよ 
う。私たちが席に着くとテーブルのキャンドルに火を灯してくれました。

若い夫婦が作る心がこもったフランス料理は、工夫があり、普段はなか 
なか口にしない素材も味わいのあるものでした。そしてサービスのペー 
スはとてもゆっくり。12月の慌ただしさと打って変わって、ゆっ 
たりとした時間のなかでおしゃべりに花が咲きました。

すっかりお腹が満足したデザートタイムで、席を寄せて、参加したメン 
バーがお互いを指名しながら順番に、「10年後、5年後、 
3年後、1年後・・の私」を語りました。自分自身の年齢、家族の 
年齢、親の年齢を考えると、この数年先の状況の変化は、どのメンバー 
にとっても必至です。
私自身、こうなっていたい“夢”より、こうなるだろう“現実”が重く 
のしかかっています。だからこそ、こうなるんだという“意思”の大切 
さを感じています。

BSLの今年の活動は、これで終わりました。お疲れさまでした。
来年1月は、『安心ころばん塾』の改訂作業から始まります。
(12月定例会担当)

2008年11月8日(土)
11月定例会 ACT公開講座開催

今年もACTから公開講座の依頼を受け、八王子まで行って来ました。場所は、西八王子駅近くのデイホーム「ひだまり」です。急に寒くなったこともあり、こたつ席も設けられ、アットホームな雰囲気で「在宅で安心して暮らすための住まい講座」を行いました。

参加者は18名+BSL5名。内容は、昨年の講座をほぼ踏襲していますが、助け合いワーカーズメンバーが多いということを考慮し、ワークショップ「安心ころばん塾」では、履き物編はカットし、今年度検討会で練り上げた「ハナさんの部屋の危険の解決策」を中心に据えました。また、評判のよかった住まいの相談の事例も5例紹介し、質問・討論の時間を設けました。

参加者全員でやる「ハナさんの部屋の危険探し」は、毎回ほとんど同じ解答が得られますが、その危険を回避するには様々な解決策が考えられます。今回はBSL内で検討してきた解決策を紹介しましたが、参加者からもいろいろな案や、解決の実例なども引き出せるようにもっと工夫できればいいと思いました。

質問としては、トイレの段差改修を頑固な(?)高齢者にどのように勧めたらよいか、夜間にトイレへ行く際などにセンサー付き照明はどのように取り付けたらいいか、トイレにスリッパを置くことの是非、などがありました。講座を通じて、片付けの大切さや高齢者や介護者の心理については、参加者の共感が得られたと感じました。

また、今回加えた、家具転倒防止の方法や自治体の取り組みの紹介(世田谷区では、転倒防止金具の取り付けを支援していますが、八王子市では、一人暮らし高齢者に転倒防止金具を支給しています)も住まいの安全・安心ということでは大切な視点なので、今後も続けていきたいです。

こうしたセミナー活動を少しずつ積み重ね、反省を糧としながら、地域で暮らす人たちに役立つ活動、住まいの相談活動に繋げられるような「安心ころばん塾活動」を追求していきたいと思いました。       (11月定例会担当)

写真は、「ハナさんの部屋の危険探し」をやっている様子

2008年10月28日(火)
10月定例会—福祉機器勉強会

国際福祉機器展H.C.R.2008は、9月24日〜26日に東京ビックサイトで開催されました。BSLからも毎年、都合付く者は見学に参加しております。展示品は、施設利用者、施設関係者、車椅子を利用しているなど介護対象となっている方の為のものが中心になっていました。

今回はBSLが公開講座を行っている
「安心ころばん塾」の内容充実目的もあり皆で、転倒予防に限らず、気になった福祉用具、機器の紹介、今後の活動に役立ちそうな情報をレポートにし検討し合いました。

Hさん
転倒防止の為の目新しい情報は見つからなかった。夫が 1月に腰の手術をし、介護要支援1の認定を受け、介護保険を利用し、住宅改修で浴室と階段の手すりを取り付けた。夫の為の手すりだったが、私も重宝している。手すりぐらいでと思っていた認識が変わった。

Sさん
福祉機器展は2度目。此の産業は、高齢化社会により大きな経済効果をもたらしているのかと思いきや、伸び率は頭打ちとどこかに書いてあった。日本は海外に進出していないことが問題とか・・・。優れものは沢山ありました。メーカー側は、研究費が相当かかっているわけで、価格が高くつく。介護保険では、ささやかな改善しか出来ない。住まいの改修等は、身体機能が変化する場合もあるので慎重に行うべきだと思った。用具類はメーカーによって価格にかなり差があるので、購入の際は数社の物を比較することを勧めたい。

Aさん
以前から通販で取り扱う介護用品が気になっていた。なかなか外出できない高齢者にとっての通販は、便利な反面、車椅子やシルバーカーなどを、安全面からはたして通販で買って大丈夫なのがろうか?通販以外にホームセンターでも介護用品を見かけることが多くなった。デパートや介護専門店などの対面で購入するなどの法規制が必要と思ったり、気軽に購入できるのが良いのか一長一短な面があると感じている。
世話をしている高齢者が家中に傘をおいて杖代わりに使っているという話から、通販で杖にも傘にもなる商品を見つけた。しかし杖を突くような人が傘をさしたら危ないわけで、これを作っているメーカーに聞いて見たいものである。

Ⅰさん
私達が身近な人達から聞いた転倒情報は、毎日過ごしている居間や寝室、トイレや浴室、玄関等の出入り口でおきている。それを出来る限り防ぐ為の福祉用具類を検証し、相談活動に役に立つよう一部分まとめて見た。最新のカタログ「わかりやすく選びやすい福祉用具総合カタログベストケア」(株式会社ウイズ発行)から、転倒が起こりやすい場所別・動作別に安全対策と福祉用具を拾ってみた。
<寝室> ベットや床布団からの立ち上がりサポート
 ・ バデイーⅡ(布団からの立ち上がりは・\39,900、ベットからの立ち上がりは\50,400)
 ・ たちあっぷ(固定せずにおくだけで使用できる手すり)・・¥50,610、\58,590)
<食堂や居間> 椅子から立ち上がったり座ったりの動作が危ない。
 ・ 電動式アップリフト(使用中の肘掛椅子やソファーの上に置くことで簡単に電動チェアーになる・・\36,750)
 ・起立木工株式会社の「起立楽々倶楽部」アップリフトチェアR型・・\102,900
<玄関などの出入り口> 玄関の上がりかまち
 ・ ステップアップチェア・・・¥178,500
 ・ 上がりかまち用手すり・・・\30,450、 \19,950
浴室やトイレについては、TOTOの「住まいのバリアフリー商品カタログ」が詳しい。
<浴室>
  浴室の出入り・・・引き戸、シャワーキャリーや手すり
  浴槽の出入り・・・浴槽手すりや入浴台、移乗台
<トイレ>
  トイレの出入り・・・引き戸、手すり 
  トイレ内の動作・・・トイレリフト、補高便座、手すり
また、杖や歩行器、シルバーカーなどもある。最近シルバーカー用傘キャッチ(\3,570)を使って重宝している方がいる。坂道や歩道の段差などもラクラク安心の走行性能を追求したシルバーカーが出回っている。良い物を選んでファイルを作り、対象者に話してあげられるようになりたい。

Aさん
初めての見学だが両親のことを思い浮かべながら回った。
出版物のコーナーで目に付いたのは、濱田幸一著 「高齢者住宅の課題と未来」・藤本眞美子、小川美智恵著「お年寄りが喜ぶかんたんおいしい手作りおやつ」・東山紘久著「プロカウンセラーの聞く技術」。興味の持った機器では、DIPPERホクメイの「空間てすりシステム」。 立ち上がりや移動を補助するため、身体の状況の変化に合わせて、どこにでも突っ張り棒のように、工事なしで取り付けられるのが魅力。ほかに注目した製品は(株)キンタローの「どこでも手すり」(15,750円より)、「多段手すり」(25,250円より)、
TOTOの「たためるベンチ」、起立木工(株)の「アップリフトチェア」(81,900円より)など。衣類では、日常着が少なく特に男性用はまだまだ。下着では、転倒時の衝撃を吸収するというパットつきのものが多く見られたが、実効性はあるのか疑問に思った。

Hさん
今回のHCR展で、転倒予防お役立ち情報として、下地などの工事不要の「空間手すりシステム」のホクメイ社を見学した。
室内移動補助、立ち上がり補助、入浴補助など手すりだが、利用者の生活動線に合わせて最短距離に設置できる。和室の竿天井の取り付け例で、家具の転倒防止に使う突っ張り棒のような物があり、天井を強く突っ張るのではなく、弱い力で突っ張っても必要強度を得られる構造になっていると、説明を受けた。取り付けは、女性でも可能ということだが、取り付け場所によっては不安を感じる。
気になる価格であるが、この基本タイプが47,500円。それにアームやベースなどのオプションつけていく。介護保険対応なので、1割負担と考えると、平均1万円前後で設置が可能になる。国際福祉機器展を回りながら、ますます機械化され、高価なものになっていく福祉機器をみて、これら最前線の物を利用するのは誰だろうと思った。介護予防の必要を強く感じた。

Mさん
3年振りに見学した。転倒防止の観点から下記の機器を取り上げてみた。
①階段昇降機
 コンパクトになっているが、硬質レールに抵抗あり。家族の階段昇降に不便では。まずは部屋のレイアウトを変えるなどで対応し、それでもだめなときに導入を検討するのがよいのと思う。
②電気のいらない自動ドア
 マットにかかる体重でドアを引く動作に置き換え引き戸を開く機構。メーカーの視点がエネルギーレスになっている。
③軽量後付け引き戸クローザー
 現在使っている引き戸に取り付けるだけで自動に閉まる。水平調整が難しいのでは。
④光る手すり『光林棒』
 FRPでできた手すりにLEDを組み込まれ光る。
⑤便器取付アームレス
 補助手すりがシンプルだが、新設時にのみ取り付け可。
⑥転倒予防トレーニングスリッパ『てんとうむし』
 つま先を上げる力をトレーニングするスリッパ。
⑦物を運べる歩行車
 竹虎ヒュウマンケアのデザインがすっきりしていた。
⑧杖ホルダー『つえつえほ〜』
 外出したとき、杖の置き場に困るので重宝すると思う。移動型のホルダーは粘着部分を貼ったり、はがしたり出来る。

Tさん
耳寄りな話」に掲載した内容と同じ。

以上レポート中心に、各々検証したことを簡単にまとめました。
                                      (10月定例会担当)

2008年9月30日(火)
9月定例会 見学会報告

埼玉県熊谷市の住宅型有料老人ホーム『グリーンフォレストビレッジ』を「高齢者住宅情報センター」のお世話で見学させていただきました。

東京都内でも共用施設が多い大規模なホームはいくつか見学していますが、敷地4万㎡に総延べ床面積約2万4千㎡で、自立棟と介護棟が東西に長く連なっていて、豪華ホテルの様相です。都内ではとても望めない広大さでびっくりしました。

そこにクリニックや訪問介護・看護事業所が併設されているだけでなく、露天風呂付きの天然温泉が2ヶ所もあり、300人収容の多目的ホールをはじめ、趣向をこらした多くの共用施設、薬局とショップ、エステやマッサージも受けられる理・美容室などあり、館内設備を十分活用できるプログラムが毎日沢山設けられていて飽きることなく楽しめるようにできていました。ペットと暮らせる居室も26室ありと至れり尽くせりです。

費用プランは35㎡の居室に一人入居で当初2千万円出せれば、月額は約20万円と、これだけの環境にしてはかなり割安ではあります。全部がオープンしてまだ1年足らず(介護棟は2006年5月、自立棟は2007年11月にいずれも住宅型有料老人ホームとして開設)ですが、豊かな自然環境のもと、安心と充実の老後生活を過ごせる街づくりがなされていて、自立棟が160室(最大290名)、介護棟(居宅サービスを受ける)が138室。さぞかし素晴らしいコミュニティーになっていくだろうと思われます。

ただし、これだけ大規模の施設の運営はなかなか難しい(入居率は、介護棟が32.2%で自立棟が4.1%)とも思います。今後、熊谷という土地で「リタイアメントビレッジ」という考え方の施設が地域に受け入れられていくものか?また、近隣からはもちろん、都心からの住み替えも得られて、数年のうちに入居率が7〜8割にならないと経営も困難なのではないだろうか?などという疑問は残りました。       (9月定例会担当)

写真は左から、
 広大で美しい家庭菜園もある庭
 介護棟の廊下の木の手すり
 共用スペースにある座面の一部が取り外し可能な椅子

2008年9月2日(火)
9月世話人会

久しぶりに世話人会(BSL運営のため、月イチ開催しています。ただし8月はお休み)で世話人のうち8名が集いました。2ヶ月ぶりの世話人会ということで、おしゃべりも議事も盛り沢山です。

まずは報告から。夏休みもないミニデイへの参加は地道に続けています。8月末には高齢者施設見学会に行ってきました。7月の定例会「年金で暮らせる高齢者住宅」に関連する情報収集が目的です。入居金が不要というプランもあるのですが、月々の支払いが30万円を超えるので年金では無理な話です。経済的にも出来るだけ在宅で過ごしたい、そのために何ができるのかと考える一方、具合が悪くなった場合を想定してどこまで備えるべきか本当に難しい問題です。

次に検討事項。各定例会担当者が主となって検討をすすめました。9月の定例会は「高齢者すまいの見学会」なので事前に提出する参加者リストや集合場所などを確認しました。続いて10月の定例会「国際福祉用具機器展を見学した後の報告と学習会」のやり方について話し合いました。また世田谷区のDIY講座で学んだメンバーより、2月に予定しているDIYの定例会に生かせる報告と提案がありました。

後半は、「『安心ころばん塾』の今後の活動に向けての検討会」です。5月の定例会以降、毎回世話人会の後に続けてやっています。ACT公開講座の開催も決まったので、検討にも熱が入りました。

エアコンが効いていないのか、熱のこもった議論のやりとりのせいなのか、「暑いね」と言い合いながらあっという間の4時間が過ぎました。外に出るとまだ暑さの残る夕暮れの中、それぞれの家路を急ぎました。 (A)

2008年7月29日(火)
高齢者住宅についての学習会

『住み慣れた我が家で、できるだけ長く暮らしたい』と多くの人が望むことですが、いろいろな事情で住み続けられなくなったときに頼るのは「高齢者住宅」です。

会員の中でもそろそろ考えておかないとと思っている人、いまは子育てでそんなことはまだ先と思うが親のことで直面している人など立場はいろいろです。BSLの活動の中で相談を受けるときにも備えて、7月の定例会では「高齢者住宅」の学習会をしました。2〜3年前にも高齢者住宅のいろいろについて学習しましたが事情が変わってきています。

どうしても自宅で住み続けることが困難になったとき、緊急度によって優先的に入れるとはいえ、「特別養護老人ホーム」は待機者が多く頼りにはできない状態です。かといって高額な一時金と月額20万〜30万の「有料老人ホーム」にはとても手が出ません。そこで少しの一時金と年金で暮らしていけるという条件で、最近注目されている「高齢者向け賃貸住宅」の「高齢者専用賃貸住宅」(高専賃)について検討しました。

財政難から在宅介護や介護予防へと舵を切った国の方針で、国の施設や行政の指導が必要な「有料老人ホーム」の増設は難しく、一方有料老人ホームのような厳しい規制がほとんどなく、都道府県への登録で認可される「高齢者専用賃貸住宅」が多く登場してきたようです。登録が開始された当初(2005年)よりは、さまざまなタイプが出てきているので、利用者にとっては選択肢が広がり、歓迎すべきことなのでしょうが、それだけ複雑になっているので、自立高齢者を対象としているのか、要介護者も問題なく受け入れられるのか等を慎重・冷静に見極めることが大事です。契約条件によっては住み替えを迫られる可能性もあるということです。

そこで「高齢者専用賃貸住宅」の一例として、昨年10月に開設された「フェルマータ和泉」を、定例会の前に担当者2名で見学させていただきました。駅(相鉄いずみ野線「いずみ中央」)に近い便利な立地で、楽譜の記号「フェルマータ」のように、末永く元気に余生を送ってほしいという地主さんの要望を受けて建てられたので、建物のいたるところに、地主さん所蔵の絵画が飾ってあり、またセキュリティや設備もよく考えられていました。「高齢者専用賃貸住宅」のうちでも、さらに4つの条件(*)をクリアした「適合高齢者専用賃貸住宅」で今後さらにいろいろな要望に応えていきたいとの施設長の説明がありました。入居時に合計約321万円〜、月額合計186,000円〜となり、居室が同じような面積での有料老人ホームと比べると費用の点ではリーズナブルかもしれないが、介護を要する身体状況になったときには、どういうことになるかの不安は感じました。

以上のような報告のあと、定例会出席者で意見交換をしました。住み慣れた我が家で、事情が許せるなら、周りの人の手助けを借りながら暮らしたい人、まだ元気なうちにホームでの生活をエンジョイしつつ、介護が必要になったときでも安心して暮らせるようにしたい人、『住まい方は生き方』といわれるようにさまざまですが、情報をしっかり見・聞きすることは、とても大事なことです。    (7月定例会担当)

 
(*)4つの条件とは
  ①住戸面積が25㎡以上
  ②住戸にトイレや洗面台、浴室がある
  ③前払い家賃をつける場合は保全措置を講じる
  ④安全確認や食事・介護のいずれかのサービスを提供する

2008年7月21日(月)
フリマ!
後片付けも終わって、記念に写メ。

曇り空に助けられなんとか真夏のフリマを乗り切ることができました。
品数は多く売れたのに売上高が昨年より少なかったのはやはり不況のせいなのでしょうか。
それでもBSLの大切な資金を確保できたことは皆様のご協力のたまものです。
今年の目玉は会員のご家族から提供された沢山の石鹸です。
5個セットにしたものが飛ぶように売れました。アクセサリーなども人気でした。
たった10円のものでもあれこれ吟味し私たちとの会話を楽しまれたお客様。
暑さで疲れましたが元気ももらいました。
来年は今年の反省点を踏まえて売上倍増を目指します!   (A)

2008年7月1日(火)
学習会『シニアのためのホームファーニシング〜便利で美しい収納や片付け法、安全で居心地のよいすまいづくり』

高齢者の部屋が物であふれているのはなぜでしょうか。長年の積み重ねで動きにくい部屋になっていないでしょうか。色や明るさで安全をプラスするにはどうすればいい?・・・ 高齢者にとって暮らしやすい部屋の配置や、使いやすい家具、色、明るさなどを学習するために、会員のご両親のキッチンダイニングの実例をもとにワークショップをしました。

実際の暮らしのなかで不自由を感じている3つの問題点を課題として出し、それらを解決するために、前半の40分でひとりひとりレイアウト用紙に新たなアイデアを書き込み、後半で発表し、意見交換をしました。

ひと部屋とはいえ、キッチンダイニングは一日の大半を過ごす重要な場所です。さまざまな条件を踏まえながら、与えられた課題の答えを考えるには、時間が短かったかもしれません。しかし、家族形態が変わっているのにテーブル席の位置は変わっていない、身体の変化に対応していない、新しく家電を変えたことで生じる使い方の変化、徐々に増えていった家具が物を増やす原因になっているなど、不便を感じるようになった要因について次々出た意見を参考に考え合うことが問題解決への第一歩だと思いました。お互いの意見やアイデアを聞くことによって、気付くことが沢山ありました。

今回は、ホームファーニシングがテーマでしたので、部屋の構造に関わる改修工事は考えず、いわゆる調度や什器の配置替えが中心としました。今後機会があったら、色や材質についても学習していきたいと思いました。  (6月定例会担当)

2008年5月27日(火)
進化する安心ころばん塾へ

今年度第1回の定例会では、BSLの特徴的な実践活動として位置づけられている「安心ころばん塾」を今後どのように進めていくか、総会第2部で出された意見や昨年度の反省点を踏まえ、実際の活動内容、活動体制、宣伝方法などの議案を検討しました。

もともとは「転倒予防のききとり調査」の結果を活かして高齢者やシニア世代に、転倒予防のみならず、すまいや生活環境の大切さを知っていただくにはどうしたらいいだろうかと知恵を絞って考え出した活動です。わかりやすくて、おもしろくて、参加しながら一緒に考えて納得していただける方法はないかと、寸劇、紙芝居、すごろく、ゲームなどいろいろ考えました。そしてようやく今の形に行き着き、「安心ころばん塾」と名付けました。なかなかいい名前だと思いませんか?

この定例会では、第2弾の「障害物」編を「危険なところ探し」だけで終わらせず、参加者とともに解決策をひきだせるようにしたいと考えました。そこでハナさんの部屋(上図参照)を改善するいつかの案をスライドにして提示できないかと、持ち寄った資料を参考に検討しました。

世話人8名と他に会員2名の参加もあり、「このカタログの図は使えるね」 「こんな写真があるといいね」 「Hさんの購入した整理ワゴンは使えるね」 「かたづける習慣をつけるにはどうしたらいい?」 「高齢者の意識改革が一番難しい」 「同じことでも繰り返し言い続けることが大切」 など、生活者の視点で多くの意見が出て盛り上がりました。

このように参加者からいろいろな意見が引き出されるような「ツール(道具立て)」ができればといい思います。「ツール」としては、スライドでもいいし、それをゲームにしたり、紙芝居にしたり、冊子にしたりすることもできます。

安心ころばん塾」はその内容もやりかたもどんどん進化していくおもしろい活動だと思います。今年度は、定例会とは別に検討会を持ちながら進めていく予定です。多くの方の参加やいろいろなアイデアをお待ちしています。   (5月定例会担当)

2008年4月19日(土)
2008年度BSL研究会総会

総会は正会員29名中、出席11名、委任状8名で成立しました。

BSLは1997年に結成、1998年に発足、2000年に世田谷区での実践活動がスタートしました。本年度は10年間続けてきたBSL研究会の活動を振り返り、定例会や実践活動の成果をまとめ検証し、新しい活動へのスタートとするという活動方針などを全会一致で承認しました。

総会終了後は、いつも忙しくてなかなか顔を合わせることが少ないメンバーとの貴重な意見交換をしました。
前半はまず活動内容を知ってもらおうと「安心ころばん塾 第2弾『障害物編』」を開きました。高齢者に自分の問題として考えていただくために、問いかけを多くする、具体的な解決策を例として挙げながらいろいろな解決策を引き出すなどの対応が必要ではないかといった意見が出されました。
後半は例年通り懇親会で、お互いの近況を報告し合ったりとおしゃべりを楽しみ散会しました。 (A)