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そのほかいろいろ
サラセニアの花

★食虫植物の花について

 あまり知られていませんが、食虫植物の花にはなかなかきれいなものも多いのです。特にムシトリスミレの仲間やミミカキグサの仲間の花は美しいものがたくさんあり、花を見ることが目的で育てられる事もあります。また、サラセニアの花(右の写真)はかなり変わった姿をしていて、おもしろいものですし、あのハエトリグサも、6月ごろに白くてかわいい花をさかせます。
 日本産の食虫植物の花は小さいものが多いですが、なかなかかわいい花を咲かせてくれます。特にムシトリスミレやその仲間のコウシンソウは、初夏の高山でスミレに似たきれいな花を咲かせます。

★日本の食虫植物のこと

 食虫植物はとてもめずらしい草だと、思っている方も多いとおもいますが、けっしてそんなことはありません。特にモウセンゴケ類はあちこちに自生していますので、あなたの住んでいる近くにも生えているかもしれませんよ。
 しかし、そんな自然に生えている食虫植物も、湿地のうめたてや、水のよごれがひどくなったりして、どんどん少なくなってきています。食虫植物の生えているところは、美しい自然が残っているところで、たくさんのトンボや、水棲昆虫のタガメやゲンゴロウ、それにホタルなどが住んでいます。そんな美しい自然をいつまでも残していきたいものです。
 ところで、もし食虫植物がたくさん自然に生えているところを、見てみたいと思われましたら、千葉県の成東町にある天然記念物「成東・東金食虫植物群落地」や、福島、群馬、新潟県にまたがる尾瀬ヶ原などに行かれるとよいでしょう。たくさんの食虫植物やきれいな野草が見られて、とてもすばらしいところです。

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