霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその8

     三日目〜留学生寮って・・・〜
最終更新日
2001/9/23
 さて、タクシーに乗って我々が今回お世話になる留学生寮に向かう。その1で述べたように我々は留学生寮とやらにわけもわからず(※1)泊まることになるので、どんなところかというのは少し不安ではあった。聞くところによるとシャワーなどなく、滝のようにパイプからお湯が出るとか、便所は紙が流せないだとか、エレベーター止まるとか・・・とにかく鍵さえ付いていれば何とかなると思ったので言うほど気にはしていないのだが。

 とりあえず留学生寮というのは大学内にあるということなので「華東師範大学」という大学に入っていく。大学と言うからどんなのかと思っていたら中にはたくさんのマンションが建っている(教師とかも住んでるらしい)それはさながら学園都市だ(見取り図はその37参照)。どこまで広いのかは皆目見当が付かないが、とりあえず門から歩いて行くのにも結構時間がかかりそうである。つーわけでタクシーで寮の入口までいってもらうわけだが、こんな所タクシーで通っていいのかというような小道を通って、クラクション禁止マーク(※2)が付いているところでガンガンクラクションを鳴らし、やっとこさつくことが出来た。しかし限界しらんなー、ここは。

 さて、びっくりだ。もっとオンボロで3,4階建てぐらいの寮を想像していたがなんと15階ぐらいある大きな建物である。以前ここでエレベーターが途中で止まったとか聞いていたので心配していたのだが、そのエレベーターも新しいのに変わっているようである。警備員も常駐している(ただし勤務中だろうがタバコは吸うのだ)。

 さて、チェックインをしなければならないのだが、もはやおまかせ。こんなんでいいのかと思いながらも、こんなんでいいんだろうなとか思ってみたりする自分はちょっと問題かもしれない。とりあえず宿泊費を前払いすることにして、鍵をもらう。鍵は一部屋一つだが、お金を預ければもう一個貸してもらえるらしい。つーわけで9日分500元(7000円ぐらい)払って鍵もらって部屋まで行く。・・・ホントに安いなぁ。普通なら一泊だろう(※3)のに。

 部屋に入ってみるとなんだか70年代って感じがするが、割と広い。トイレ、シャワーは別の所にまとめてある。トイレの扉もちゃんとある(※4)。言うほどひどくないではないか!(誰も何も言ってないぞ)別に女の子でも対して騒ぎはしないレベルだと思われる。実際「遣唐使」と呼ばれる日中交流のグループはここを利用しているようだし(その関係でここを知ったらしいが)。
  ←テレビやボロイですがタンスも机もあります

↓ベッドと電話と電気スタンド


 こう考えると物価の安い中国で高級ホテルに泊まってお金を使うのは賢い選択ではないような気がします。物価の高いところなら高くていいんだろうけど、物価の安い所で高い所並に払うのは・・・給料の問題とかもあるんでしょうなぁ。兎にも角にもこういうのが増えれば物価は高くなっていきそうですな。まぁ安全第一だからしょうがないといえばしょうがないのですが、にしてもガイドブックに載る程度で一泊100元強ぐらいの所もあるようですからやはりその5〜10倍とか払うのは何かおかしい気もしますな。5倍以上払って得られる安全と安心かぁ・・・何がいいかなんて決められませんが、短期なら安くてもいいような気もします。まぁたくさんお金を落とせば潤うんですがね。外資の標準を押しつけてこられても、地元の人はたまったもんではないかもしれないですね。


 さて落ち着いたところで、遣唐使繋がりの人達(※5)と共に昼食を食べに大学の外へ出る。なにやらここは小籠包(※6)がうまいらしい。ということでとりあえず8蒸籠ぐらいもらう。・・・・・激ウマ!このスープもうまいが、もう、なんつーかミスター味っ子みたいなバックになりましたわ。一緒に頼んだ肉入り麺(※7)は微妙なところだが、噂通りラーメンとして考えた場合はラーメンは日本の方がおいしいというのはあながち嘘でもないようである。でも肉はおいしいのでこういうものだと考えれば悪くはない。指文字(※8)の相互理解が得られずに小籠包の数がおかしかったですが、中国語喋れるししょうがなんとかしてくれたのでOKですが、我々だけでは先行き不安です。

 んで、超市、いったのね。超市・・・それを英語にしてみるとそのままスーパーマーケットなわけで、中身もそのままスーパーである。マスター曰く「外国へ行ったらスーパーへ行かなければいけない」ということなのでスーパーを探索する。先程食堂で気づいたことだが、中国では水が出ないようだ。ということでまず持ち運び用の水を買うことにする。その名も「ワハハ水」。別にふざけているわけでもないのだが確かにWAHAHAと書いてあるのでしょうがない。しかも有名人の歌手が写真に載っているのだが、その格好もなんか変だ・・・。

 


※1:とりあえず泊まるところを確保したということしか聞いてないためどんなところかはまったく知らない





※2:住宅が並んでる場所だからだと思われる。が、車がギリギリ通れるか通れないような場所でも平然と車が通るぐらいだから車のマナーなどほとんどない。






※3:いくら中国でも高級ホテルを使えば一泊500元は軽く超す。しかしせっかく中国へ行くなら安く済ませなきゃ損である。



※4:中国のトイレには扉がないんだ!といくつものガイドブックに書かれているが、そんな情報は過去のものになりつつあるようである。といってもホテルに扉がないわけではないので当然といえば当然だろうか。


























※5:実は同じ時期ぐらいに遣唐使が来ていた

※6:しょうろんぽう。ホントはもうちょっと違う字を書くのだが、日本にはない字だからこう書かれる。肉と汁の入った包を食べるので火傷に注意。日本で食べる小籠包など比べものにならない。

※7:向こうで一般的な麺というのは小麦を使った麺らしく、色が白く味がない。その為スープや具が強い味を持つようにしてあるようだ。この肉に凄い味がついている。

※8:日本でやるような数の表示はしないので注意が必要です。
《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました)
 タクシー:38元(532円)
 宿泊費(9日間):500元(7000円!)
 昼食(肉入麺、小籠包):10元(140円!)
 Wahaha水:1.3元(18.2円!)
 
       
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