霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその9

     三日目〜中国体感〜
最終更新日
2001/12/12
 そろそろ記憶から消えつつあるだろうと思いながらも頑張って書くことにする。


 さて、食事、買い物を済ませて一度寮へ戻る。なぜ戻ったのかといわれるが、戻りたいときもあるのさということにしておいてくれ。んでその次に大学の裏門と呼ばれる場所に行く。そう、大学はひじょーにおっきい(笑)ので、裏門は裏門で路地に商店街が並んでいるらしい。大学の裏門まであるいて留学生寮から15分もかかることでその大きさがわかっていただけるだろうか?(ちなみに正門から寮までは5分強)

 だから必然的に大学(今まで見てなかった部分)を見るのだが、出ましたよ、毛沢東像(右)。約15mはあるでしょう。やはりこの国は毛沢東の国のようです。大学もデカイが像もデカイ。国立大学などデカイのが日本でも当たり前と言えば当たり前なのだが(私学あまりないの、中国)。

 中国のデカさを実感しながら裏門へと歩いていくと、非常に明るい学生達の歩く姿、スポーツする姿を見ていると「うわぁ大学街だぁ」と感じるとともに、いかに日本で間違った中国感(というか社会主義感)が浸透しているのかとかちょっと思ったりもしました。まぁ、学生と言っても日本のように派手さはこれっぽっちもなく、雰囲気としては70年代の日本の大学生の姿を見たような感じです(知らないけど)。でもまぁ見た目真面目そうなので着飾ることに一生懸命の日本の大学生よりも勉強している時間は長そうですね。

 洗濯物が建物からニュッと出た物干し竿にかけられた光景も見慣れましたが(※1)、まだまだこの国では女性下着を外に干すようです。まぁ女子寮なんですけど、柵もあり、ガードマンもいるようなので・・・。しかし、ホントにここはデカイというよりはある意味「町」と言う感覚がします、この大学。歩いている人も学生ばかりではなく、おっちゃんとかおこちゃま(大学附属学校があるらしい)とかいますし、やはり色んな人が住んでいるらしい(学校の関係者とか)。これはある意味生活感があっていい。大学生は基本的に(一人暮らしでも)生活感が欠如している人が多いので、人々の生活の息吹を日常的に感じ取れる環境というのは素晴らしいかも知れない。まぁ子供はイヤになるかも知れないが。しかし、歩いている人が多いので車のクラクションや自転車のベルなどがひっきりなしになっているのはいかにも中国っぽくてアレなんですけど、慣れました。


 
ちなみに写真は車道です(笑)。

そんなこんなでやっと裏門に着きました。裏門の方が栄えてるじゃないですか!という感じでたくさんのお店が並ぶと供に、決して広いとは言えない(日本的には広い)道に人がたくさん広がって歩いております。その中を車がブッブーとかいわせるし、原付もチャリンコもなんでもありです。ここに交通ルールはほとんどありません。恐らくひかれても大丈夫でしょう(何が?)。中国映画そのままに、当たっても「アイヤー(※2)」ぐらいで済ませそうな雰囲気をかもし出してます。



 しかし、この商店街(露店街?)、ハムスターやら鳥の卵やらホントに大丈夫か?!と疑うような物や、何が入っているのかわからないCDが売っていた。電池はやっぱり高いなぁ。

 ローソン(右。漢字も「ローソン」です)があるのは聞いていたのですが、おでんを売っていたのはさすがにビックリしました。スイカジュース(コカ・コーラ製)もいかにも外国チックでキツイです。マスターは気に入って買っていましたが。

 お次はデパートへ行きます。な〜んか全然中国らしいところ行かないじゃないかとおしかりを受けそうですが、お楽しみはまだまだ先ですよ。とにかく今はちょっと違う点を見つける−例えるなら主婦の小さな喜びみたいな感情を大事にしたいのです(いいわけ)。デパートは普通に家電とか売ってたけど雰囲気はちょっと高所得者向けっぽかったかな。いわゆる中所得者層が利用するのがデパートって感じかな。まぁ少しずつ庶民もっていう時代の転換期みたいな、これまたなんか日本の6、70年代って感じだ(売ってる物は新しいけど)。
 売ってる物は日本の物とそう変わらないぞ。フラットテレビとかDVDとか。意外なところで中国ではビデオCD(※3)が結構はやってるみたいだが・・・。携帯は世界のNOKIA(※4)だったなぁ。しかしまぁ、服飾品は安いね、ユニクロよりずっと安い。靴なんかナイキ・アディダスのでも2000円ぐらいで購入可能なものも(・・・まぁ物価から考えれば割高か)。


 んでまぁとりあえず、また寮に戻ることにする。それは夜の徐家匯(シュージャーホイ)に行くからその準備をするためだ。なぜ行くか?よくわからないのだが、最近話題のエリアだからだそうだ。電気街もあるとか。なにやら怪しげな雰囲気をかもし出しているとこれまた失礼な妄想を浮かべながら(ガイドブックを見ろ、お前らという感じ)とりあえずバスに乗る為に正門前に。さぁ、どのバスに乗るとかはマハにまかせていいらしいのでずーっとバスがくるのを待っていると、次々とバスが来る。いくつもの路線が停まるらしいが、それにしても乗っている人が常に一杯で、且つ、いつの時代のバスだ?と思えるようなバスから、2階建てバスとか連結バスとか様々な物が目の前を横切る!なんなんだここは?ちなみに古いバスは1元、新しいバス(で空調と書かれているバス)は2元らしい。空調バスはその名の通り空調がきいているバスである。比較的新しいバスは空調となっているようだ。正門周辺の焼き芋屋さんとかパイナップル屋さん(全てリヤカー)がいい味を出していると供に、CDやカセットを売っているお店の古くささがいい味を出している。



























※1:物が物だけに写真に撮るのはマズイかな、と思ったのでありません。あしからず


















※2:中国語で「あーっ」とか「えーっ」の意味。






















※3:10年ほど前の日本では見かけたが、最近はほとんど見ない存在になった。CD-ROMに動画を記録するもので、特別なプレイヤーが必要。どっかのゲーム機が対応していた気がする。


※4:日本ではそれほど人気が高くないのだが、やはり世界はNOKIAなのである。外国映画によく登場。
《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました)
 0元デス
 
       
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