霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその7

     三日目〜上海上陸〜
最終更新日
2001/9/23
朝の内に掃除する船員。ご苦労様
 AM 5:00起床(※1)。今日こそ朝日を拝もうと思ったら霧!しかもよく見ると水、茶色いし・・・嗚呼中国って感じ。何も見えないし風強いし、何よりもクサッ!ドブ臭いというよりなんだろう土臭いんだな。長江って感じだ。というわけでどうも長江の河口周辺にいるらしいがブイや他の船ぐらいしか見える物がないので寝ることにした。

 んでしばらく寝てから今日は朝飯を食べるために起きることにした。ほとんど揺れはないのはもう外洋ではないからだろう(※2)。さて、そんなコトしている間に川沿いは港だらけになってきて、色んな船が横行している。ビザをもらって、降船の準備をしている間に上海の都心に近づき、無事国際フェリーターミナルに着船。


 準備も出来たので着船風景でも見てみようと甲板からみてるといきなり目にはいるのがテレビ塔(※3)とエンパイアステートビル(※4)などの高層建築だ。備考欄を見ていただければわかるように日本のなんか目ではない高さを誇っている。予想していたよりもかなり都会である。この時点で日本は負けていそうな気がしますが、さすがにこの時点でそれを測るのはまだまだ時期尚早な気がします。まぁとりあえず高層建築に関して言えば負けてるのは紛れもない事実(地震は上海にもあるぞ)のようです。また街全体を見回すと霧がかかっているような感じで中国っぽいな〜と思っていたが、別にいつも霧がかっているわけではないようだ。

 とりあえず着いたことだし、出口も開きそうなので出口付近で待機することにする。さて、中国!大地を踏みしめるがごとくタラップからジャンプ!・・・・しても港なのでコンクリ。あまり感慨深くはないが、こうしたい気持ちを今後も忘れないようにしないといけないなぁ。一言目の感想、密入国簡単に出来そうなぐらい低い壁で囲まれてるぞターミナル、という感じだ。

 さて、言葉も勉強してないし、何を言われるかわからない入国審査をドキドキしながら挑戦すると・・・あっさり。「観光ですか?」の一言もなかったようである(わからなかっただけかもしれないが)。こんなんでいいのか、入国審査って。というわけでそそくさとターミナル内にある両替所(※5)に行くことにして、さっそくトラベラーズチェックを使うことにする(今回はT/Cしか使わないように頑張りたいものだ)。それにしても、国際フェリーというわりにはずいぶん怪しげな雰囲気の建物・・・う〜ん、中国って感じだ。
    上:アメックスのトラベラーズチェック

右中:100元札
 (99年からこのデザイン)

右下:20元札

左中:5元札

左下:金色は5角、銀色は1元
 上海では一元札はあまり使わない
※角は元の下で10角=1元。角の下には毛があり、同じく10毛=1角
 今回はいきなり持っていった25,000円分のT/Cの内15,000円を現金に換えることにした。レートは1元=14.3円。


 さて、ターミナルを出て、道路まで進みタクシーを拾うことにする。・・・・もはやチャリンコ天国!という感じだ。おそるべし中国。っていうか交通ルールぐちゃぐちゃだ。いやぁ外国って感じだ。タクシーはVW(※6)のサンタナばっかですね。クラウンやクルーなど見もしません。あのような天井の高い四角いタクシーというのは日本だけなんですかね。

 中国は右側通行でして、しかも信号が赤でも右折はOKという歩行者にまったく優しくない交通ルールなので注意しなくてはなりません。しかし、歩行者も自転車も慣れたものですのでクラクションなどでどきはしません。やはり自転車天国のようです。間違いなく事故がありそうですが・・・。路地沿いにはボロっちい建物や市場があり、これも中国らしさを醸し(かもし)だしてていい感じです(運転する方はたまったものではないでしょうが)。

 さて、広い通りに出るとずいぶんと感じが変わり、道路も綺麗、建物も綺麗といった感じです。何より自転車専用道路(日本にある歩道の端の自転車帯とは違い、道路を縁石で区切って自転車用にしている)があるのがいいです。その為飛ばす飛ばす。しかも車線変更したいときはクラクション鳴らして「どけ」の合図。加速してブレーキ、急発進などこりゃひどいものだ。しかしまぁこんなのは多分どこの国も一緒だろう。名古屋のタクシーはくそったれだと思っていたがこれを見るとまだましなのかもしれないとか思ってしまう。だが、「下を見て上を見る」的にそれで許していいわけないのでやっぱり名古屋のタクシーはくそったれだという認識は忘れないようにしたいものです。

 町並みについて。まずトロリーバスが走ってるので電線(?)がたくさん走ってます。また高層マンションがたくさんありますが、ベランダという概念がないのか知りませんが洗濯物は窓から出された物干し竿にかけられています。あれはおちないのかどうか微妙なのですが中国では常識のようですね。高速に登ったらそりゃぁもう高層ビルばっかですよ、見えるのは。誰だ、中国をバカにしてるやつは?第三世界?こんな感じで見ていればいつか日本は追い抜かれますな。まぁ構造上の違いもあるだろうけど、兎に角全然都会ですよ、上海は。少なくとも名古屋よりはね。

 さすがに高速にチャリンコは走ってないけど、チャリンコは日本で二昔前に流行ったようなスポーツタイプ(五段変速ぐらい)のに乗っている人も結構います。どれを見てもなにやら錆びたような色をしているのは気候の関係などがあるのでしょうなぁ。とにかく道路などにも砂がうっすらとかぶっているのはいかにも上海って感じですな。

 さていよいよ宿泊施設につきそうですよぉ。

     
           今回の航路図。瀬戸内海ルートではない方ね

※1:すでに時差が一時間生じているので日本時間はAM 6:00である。


※2:いわゆる世間的に知られる上海の中心部は海岸沿いではなく、長江の支流、黄浦江にある。


 ↑係留作業中

※3:東方明珠広播電視塔。高さ460mでアジア一位、世界三位の高さを誇る建物。球体が組み合わさったような宇宙船のようなデザインは賛否両論があるらしい。写真右端

※4:金茂ビル。NYのシンボルエンパイアステートビルのように上の部分がセットバックした作りを持っているからそう呼んでみたが、実際はエンパイアよりもかなり高く、ビルとしては先日破壊された世界貿易センタービルを上回る世界三位の高さを誇る。これについてはその内説明。写真左端




※5:日本では日本円→中国元への外貨両替はしていないので現地ですぐ交換しないとタクシーにも乗れない。




※6:フォルクスワーゲン。普通のタクシーのほとんどはVW、小型タクシーはシトロエンのようである。
《参考》今回使用したお金
 朝食に牛乳を追加:100円
 
       
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