霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその38

     十三日目〜船の中で振り返る中国〜
最終更新日
2004/5/5
 
 おはよ〜。
 前日早く寝たせいか、それとも朝飯が無料のせいか、きちんと早起きする。

 今日は何しよう?・・・何もすることありません。日記を書くのも酔ってしまうから、ゲームでもやりますよ。


 ・・・・それじゃ日記にならない。


 ということでカッコつけて「回顧録」とまでは言わないけど、船上でこの旅行のことを振り返ってみようか。


【中国について】

 車を買えないだけに自転車が多いのは想像通りだが、自動車の量も結構多く、相当な勢いで新しい現代的な建物が建てられていくのにだいぶ驚く。このハイペースな建設ラッシュには社会主義のすごさを感じさせるが、一応上海とかは火山帯だから地震は大丈夫なのかという不安がつきまとう。それぐらい、建設ペースが早い。

 また、その分(いわゆる現代的な)綺麗な街並みができあがり、昔の映画の様なあやし〜い所はだいぶ減っている印象。それはそれで悲しいが、住んでいる人がどう思ってるかは不明。ただ、モロにスラムが残っているところもあるので、その扱いがどうなっているのか気になるところ。特に都市部を離れたところには、ずいぶんと打ちひしがれたように見える所もある。


 物価が日本にくらべてそうとう安く、(品質にだいぶ差があるが)基本的に何でもあるので、現地調達ぐらいの気分で行ってもいい。というのも、スポーツブランドなどもそうだが、海外製品は日本で買うよりも安い(ただ、向こうの物価に慣れると高く感じてしまうが)。日本の値段で考えると信じられないくらい安い物もあるが、品質もお値段なりだったりすることもあるので注意だ。
 間違っても日本製の物は買わない。(わざわざ中国でガンプラは買わないだろうが)ガンダムのプラモデルのお金でチャーハンが100皿、もしくは北京ダック4匹も食べられる事さえあり得る(詳細こちら)。・・・こんな値段のモンが売ってること自体、中国では貧富の差が激しいことを如実に表してますな。他にもホームレスとは違う貧乏人を見ることもあったので、この推測はあっていると思われます。


 これからどんどん物価が上がることが予想されるので、自称貧乏人は今のウチに行っておくがいいと思います。

 ちなみに、あまりに物価の差があるので、中国の物価に慣れるのに、私は「玉子チャーハン(4元=約56円)」みたいに基準を設けた方がいいかもしれません。


【上海について】

 なんというか大都会。最近はずいぶんと広告戦略も行って、ごく普通の日本人が平気で行く様な所になっている。綺麗なホテルも多く、日本よりは安くいいホテルに泊まれる(当たり前だ)。危険度も予想より低い、遊ぶ場所もそうは困らないだろうと思われる。

 例によって、都会人っぽい若者が、都会生活をエンジョイ(古い)している。ゲームセンターとか見ても、娯楽も日本とほぼ変わらない印象(やや古い日本か)。若者が都会で遊びに身を費やすというのは、やっぱり世界共通なのかもしれん(一若者の言うセリフではないが)。ファッションも若い世代にはこだわりが出ている。


 お店は何でもある(ハズ)。広すぎて全部を見ることは不可能。だって1600万人以上住んでるんですから、巨大都市ですので・・・。当然、料理も色々あって、正直どこ入っていいのかわからない。値段も外に書いてないところが多いので、困る。クレジットカード使えないところも多い(※)。
 コンピュータ関連とかの店がある所にはあるが、基本的にはカセットテープが主流(※2)の国なので、そういった新しい物があるかないかというのは場所によってずいぶんと異なる。どこでも同じものが手に入る日本とは違い、そういうことを楽しむ旅行もおもしろいかもしれない。


 ちなみに、地図は恐ろしいペースで変わるのでガイドブックだけを信用するなかれ。

 魔都、魔都言ってはいるが、危険な意味というよりも、様々な魅力を包括的持つ不思議な都市として魔都と表現しているだけなので、そう怖くはない。ただ、どんなとこ?と言われても一言で語り尽くせないから魔都なのである。
※:どうも中国人は普段使わない様だ

※2:もちろん、パソコンの記録装置としてのカセットテープではなくて、音楽用、ということ。日本の歌手のもある。宇多田光とか浜崎歩とか、ご丁寧に漢字にしてある。


【北京について】

 上海は地下鉄で横入りが横行するぐらい強烈な人々が多かったが、北京の人はいたって整然としている。まるで上海が関西、北京が関東、というようなイメージ。そういうと怒られるかもしれないが、さすがに言語が違うというのもうなずける。
 体のつくりも違い、上海人は平均的にずいぶん背が低かったが、北京人は日本人とそう変わらない。街の静かさ、車の運転など、いわゆるネガティブな中国のイメージはあまりない。もっとも土産屋のおばちゃんたちはいかにもだが。権力的な国家のお膝元だからか、元々こうなのかはわからないが、北京だけでは中国がわからない(そのまた逆もしかり)。


 観光地と呼ばれるところにしかほとんど行っていないので正確なことはわからないが、上海よりは治安がよく、安全に暮らせそうである。警察もよく見かける。ただその分、妖しい魅力は上海よりだいぶ少ない。オリンピック熱もある(※3)。

 「ペキン」という読みについてだが、中国政府によると、北京はBeijing(ベイジン・ペイチン)と読んでくれ、とのことです。北京ダックと北京原人はペキンのままでいいそうですが。ペキンと読むのは広東語らしく、英語ではベイジーンと発音します。まぁ、言う機会ほとんどないですが。
※3:2008年のオリンピックが北京に決まったのはこの旅よりも後だが、もう、来て当然というノリだった。



 ふぅーっ(一息)。
 たわいもないことだが、長くなりそうなのでテレビでも見るか。もう、日本の海域内なので、日本のテレビが見られる様になる。が、写りは良くない。なので、なにやら音楽番組の録画みたい名のを流しているチャンネルもある。


 その中でよく目にしたのは、宇多田ヒカルの「Can you keep a Secret ?」のPV(※4)。あまりにも何度も流れているので、なぜか中国旅行中の身分だが、ヒット曲を覚えてしまう。でも、どれだけ何位だったかとかは知らない(まぁ二週間ぐらいいなかっただけだから言い訳だが)。

 曲よりも、その曲に出てくる宇多田の恋人がPINO(しかも巨大版※5)かよ、という違うインパクトがあった。
※4:プロモーションビデオの略。例によって和製英語。このPVの制作裏話はこちら


※5:人型二足歩行ロボット。詳細こちら。ロボットにしてはかわいいからか、絵本にもなっている。
だって口がとんがってんだもん

適当に描いてみたPINO
こんなに大きくなかったかも



 キスする時どうすんの?
 (しねえよ)




つーか


アレは鼻らしい(※6)
※6:PINOの名前はピノキオから来ている。だから、鼻が長いのだ。だから、先ほどの図の鼻の位置はもうちょっと上・・・・そんなことしらねーもんよー。


 あ、曲も良かったですよ♪
 
《参考》今回使用したお金
  朝食:ただ
  昼食:食ったか?
 
 
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