霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその14 四日目〜豫園に来たはいいものの〜 |
最終更新日 2002/2/12 |
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ちょい重いかも・・・ゆるせ さて、豫園(よえん・ユーイェン)に着きました。正確にいうと福佑路という所で、豫園商場という豫園という日本庭園の中国版みたいなものを取り囲む商店街の入口周辺らしい。なんとここでランバダパンダ(※1)を探すらしい。・・・・?! 豫園商場周辺はなんか日本でもある昔ながらの問屋街みたいな雰囲気です。おおっガンプラ売ってるじゃないですか、しかもHG(※2)。いやーすごい、他にも聖闘士星矢(※3)とか日本のモノが結構売ってます。やはり日本モノは人気らしいです。それと同時に中国の食べ物やらひじょーになんつーか、雑多という感じですね。悪い感じじゃないです。 などちょっとだけ怪しげな所がなかなかイイ雰囲気の入口周辺を歩いていくとどんどん人が増え、いかにもっぽい建物が増えてきます。一元も払わなければならないトイレ(注:14円)などを横目に豫園正門へ。でも時間が遅かったので今入っても仕方ないということで入りません。 その代わり周辺をぐるりと回り、様々なお店をまわり中国を堪能しながらランバダパンダを探します。ランバダパンダというのはランバダ(※4)を歌いながら踊るパンダの人形らしいです。まったく想像できませんが、中国式からくりで出来ているのでしょうかさっぱりつかめずとりあえずパンダの人形を見つけるように心がけます。・・・今日は見つかりませんでした。 その間に大須のアメ横みたいな感じのビルを回ったり、倒壊しそうな家の間を通ったりしてここはホントに安全なのかなどと思いながら、その向こう側には綺麗なホテルがあるという現実には貧富の差を感ぜずにいられないですが、ミサイルは飛んでないのでとりあえず良しとしましょう。ここからみたら日本人なんてお金持ちでぼったくってやろうと思うのも当然かもしれません。日本では貧乏の部類に入る私でも大金持ちに見えるに違いありません。昔の日本もこんな感じだったのかもしれません。昔のおもちゃ売ってますし(関係あるのか?)。 豫園周辺には色々な店があります。スターバックスも、ケンチキ(※5)もちょっとだけでもまわりの景観に合わせてあるところ(お店の上の方や入り口付近をよく見よう)は素晴らしいことです。日本でも大いに見習って欲しいものですね。国家権力が強い国はこういうことが軽々と出来るのでしょう。などと考えながらウィンドウショッピングです。そう、買わないのです。そこがポイント。金がないので中国銀行(※6)でT/Cを換金します。えらく時間かかったけど。 タカちんがお茶を買っていきたいといっていたので高山茶(「たかやまちゃ」ではない)のお店で日本語係の人からお茶のレクチャーを受けながらお茶をガブガブ飲みます。なるほど、こうやってお茶は入れるものなのか、と感心しながらも、そうするとこのお茶入れセットを買わなければならないというセールストークなのかも、と疑ってもしまいました。まぁ概して本物を愉しむのにはお金がかかるようですが。 高山茶のお店を出るときも日本語係の人が外まで見送ってくれたのですが、席を立った我々を見ていった言葉は「デカッ!」さすが日本語係ということでカジュアルな「大きい」表現「デカイ」を知っており、しかも使いこなせるようです。・・・などとどうでもいいことに皆感心する所が変な集団なんですが。
他の人は春巻きなどを買ってますがどうも春巻き(巨大)は大失敗のようです。串はうまかったです。海原雄山(※8)もきっとお喜びになるでしょう(それはないか)。 串×2をほおばる私→ んで、なにやら人気のお店で小龍包を買います。すぐには買えません、人気ですから。かなり並んでいるので、並んで買うことにします。交替しながらトイレに行くほど並びました(ただ高山茶を飲み過ぎただけです)。 この小龍包もうまー!栗田さん(※9)が新聞記者らしいコメントを200字ぐらいにまとめてくれそうなぐらいうまいです。 ここ豫園商場はなんとライトアップされるそうで、夜になるのを待っていると、こりゃまたアジアンチックなライトアップ方法で美しい・・・・のか?と疑問を持ちたくもなりますが(日本では瓦ライトアップはライトで照らすだけですから)慣れればこれもまたこう言うものだと思ってしまいます。日本人はアジアに対する違和感はすぐに解消されるようです。 ↑は昼間 さて、帰ることにしたわけですが、晩ご飯を食べなければなりません。小龍包?あれはおやつです。ということで歩いて南京東路まで戻ることにします。真っ暗な道を通りながら着いたはいいもののどこに食べに行くか考えます。怪しげな日本食屋はたくさんありますが、どーも決まらない。 さらにまだランバダパンダを探す旅は続いているのでデパートのおもちゃ売り場によったりします。さすがにデカ男四人組は目立ちますがいたしかたありません。そこで目だけ光るパンダが見つかりましたが踊りません。これじゃないようです。などとやっている間にふと視線をずらすと、またしてもガンプラが売ってます、しかもMG(※10)の奴!値段見てびっくり。RX78-2ガンダムMGが330元(約4500円)!!!ウィングゼロカスタム(※11)が1200元!!!まぁ輸入モンだからって考えれば納得行くのですが、プラモデルが9日分の宿泊代(しかも二人分)よりも高い現実を目の当たりにするとクラクラ来てしまいます。こんな値段のもの買える中国人はよほどのブルジョアなのでしょう、金持ちのハズの日本人でも手が出ませんから(私のケース)。ジャパニメーション(※12)は世界に誇れる文化です(謎)。これ以降、物価はガンプラと比較して考えるようになります。 食事はコックが手招きする怪しげな看板を出していた普通の中国的レストラン(食堂ともいう)ですませます。マハがなんとか喋りかけるも応対に苦戦。どうも方言がキツイらしい。さすが人口10億人。方言のかたまりのような国のようです。よくわからないので結局、オススメのモノ(チャーハン、豆、スープをシェア)を頼んで分けることにしました。 なぜかBGMが「愛・おぼえてますか(※13)」など日本の曲の中国語版だったりする所も日本は文化の先端をいっているようです。関係ないですが、日本人は愛をおぼえてはいないと思いますが、中国人も愛を失いつつあるようです。 相変わらず安く済み、まぁまぁうまかったのでよしとして帰路につきます。 帰りのバスの待ち時間にドラム缶を載せたリヤカーで営業している焼き芋屋から芋を買います。言葉が通じないのであるが、とりあえず2元出したら一つくれてお釣りもくれた。どうやら値段で大きさを選んでくれる仕組みらしい。皮をむいてみると真っ黄色を通り越して山吹色に輝いてます(大げさではなく)。しかも食べてみるとうめ〜〜〜〜〜!!!!! 南京イモという甘いイモのせいか甘くてうまいです。これを食べたら若いニーちゃんがカセットで営業している日本の焼き芋屋に500円払ってイモ食べることは出来ないでしょう。これはさすがに山岡君(※14)も仕事をしたくなるぐらいうまかったです。 物価が高いからと不当に高い日本の食べ物があほらしくなるぐらいうまい食べ物に巡り会えた感じです。そんなこんなを肴にしながらまた飲みだして・・・・だってビール安いから。 |
※1:後述しているが、ランバダを踊りながら目が光るというパンダ人形。ししょうとマハに話を聞いてマスターが興味をそそられた代物。 ※2:ハイグレードの略。ガンプラ(ガンダムのプラモデル)十周年を記念して1990年頃から発売されたガンダムプラモデルのシリーズ。着色不要、ボンド不要のスタンダードになる。 ※3:セイントセイヤと読む。説明不要なほど有名な「ペガサス流星拳」でお馴染みの車田正美マンガ。ジャンプ黄金期を支えたマンガの一つで世界的ヒットしたらしい。 ※4:10年ほど前に流行った足を絡ませる姿で世間を騒がせたセクシーダンス(?)。ちゃ〜らららら〜のフレーズは誰しもが聴いたことがあるハズ。 ※5:ケンタッキーフライドチキン。ケンタとも言ったりする。入口前に飾ってあるカーネルサンダースおじさんがサンタクロースの正体だと思ってた人がかなり多いらしい。 ※6:日本の中国ではなく中華人民共和国の中国銀行。中国で最も大きいらしい。 ※7:牛や豚や鳥の串よりも羊の肉の串が一般的。これに唐辛子をズバーッとかける。日本の焼き鳥の5倍以上ある大きさ。大体1〜2元。どこでも売ってる。 ※8:かいばらゆうざん。マンガ美味しんぼに出てくる料理評論家?。まずかったらちゃぶ台ひっくり返す勢いを持つ人。至高のメニューなどといって息子と対決していく。栗田さんには優しい。 ※9:美味しんぼに登場する山岡の相方で究極のメニュー担当の新聞記者。一歩間違えば首だったグータラ山岡と結婚してしまった。山岡や海原のように味に一々過大な表情変化をしないキャラばかりでは困るので、美味しさをアピールしたいときにはかかせないキャラ。 ※10:マスターグレード。ガンプラのHGモデルよりさらに技術の粋を集めたシリーズ。最初から2500円という値段はお子さま向けではない上、パーツ数も多いため、マニアな人や昔ガンダムにはまった人向け。99の岡村も買ったぐらいなので、その年代の人が買う事も多い。さらに上のパーフェクトグレードとかもあったりする。 ※11:RX78-2はテレビに登場したガンダムそのもの。2500円。ウィングガンダムゼロカスタムは人気シリーズ「ガンダムウィング」のビデオ版「エンドレスワルツ」に登場する羽が羽っぽいガンダム。 ※12:Japanimation。ジャパン・アニメーションの合成語みたい。英語で通じるらしい。日本が世界に誇れるらしいモノだが日本では一部の人が楽しむものとして社会的偏見がちょっとあるみたい。 ※13:「歌は宇宙を救う」のノリのアニメ超時空要塞マクロスのヒロイン(か?)が歌う歌。マニアの間ではかなりヒットした模様。これ以降マクロスシリーズではキャラが歌を歌い、実際にCDも出すのが慣例的になっているみたい。 ※14:美味しんぼの主人公。グータラ社員で究極のメニュー企画がなければ用がない新聞記者。釣りバカ日誌の浜ちゃんの料理版と思えばよい。なぜかオールバック。海原雄山とは親子だが母親の扱いなど反発があった。 |
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多くの人で賑わう夜の南京東路。ネオンのお陰でずいぶん明るい。
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《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました) バス×2:1元×2(計28円) 地下鉄(人民公園→中山公園):2元(14円) 夕食:26元(364円) 激ウマ焼き芋:1.9元(26.6円) 青島ビール(瓶):5元(70円) |
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