禿(かむろ/かぶろ) | (続々追加予定です) |
禿 (かむろ/かぶろ) |
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「はげ」ではありません<=おいっ! そして遊女の雑用係でもありません。あくまで、遊女とお客さんの関係に関る文使いなどはしますが、身の回りの世話をしたりはしません。 って、ご存知のように元々は髪を短く切りそろえた子供の髪型の事で、栄花物語(寛治6〜嘉承2年1092-1107頃成立)が初出と言われていますが、「かぶろ」と発音するのが一般的で、転じてその髪型をしている時期の幼児を禿と呼ぶようになりました。 髪型としては、わかめちゃん@サザエさん、のようには刈り上げないおかっぱと言うか、長めのボブカットみたいな感じです。 吉原では、遊女付きの女の子を禿と呼ぶのですが、初期は殆どが正に「禿」なヘアスタイルで垂らし髪なのですが、新吉原移転前後から、様々な髪型の禿が登場し、年齢や格によって、坊主禿、芥子禿、島田禿等等、髪型で呼ばれた記録もあります。 禿は元々は、太夫や格子、時代が少し下がってからは花魁を目指す、純粋培養のエリート候補生でした。その為7−8才から遊郭へ売られる少女は、両親が揃って美貌であるか、本人が飛びぬけた美貌で無い限りは、郭の外からくる事は少なく、証文の金額もわずかな物でした。そして、先輩である遊女について、遊郭のしきたりや芸事、接客等を身につけて育ち、遊女になるのです。 幕末に近くなると、吉原自体が大きく変って来て私娼と遊郭の違いが少なくなって、見世で現在で言うロリコンなお客様へ、そのままの年齢で出る事もあったようです。 禿の変遷については、別項で詳細に追う予定なので、少々お待ちくださいね。 |
ビジュアルで贈る、新吉原! なんて、大したもんじゃないのですが<=おい!、 私がこのサイトで使っている、あるいは使おうと思っている図をまとめてみますね。もちろん著作権の存在しているものは避けています。 版権/編集権等が残存する出版物からの転載も基本的に避けていますが、どうしてもお見せしたい物は、「引用」として、明示しておりますので、是非原本にあたって見て下さいね。っで、買ってあげて下さい。でも、アマゾンさんのアフェリエイトはやっていないので(笑)、ご随意に。 また白黒の資料は「複写・転載自由自在 江戸時代風俗さしえ集」国書刊行会(ISBN4-336-03344-7)を使用しております。 |