先手四間飛車△9四歩型




   後手が基本図から△9四歩と突いて様子を見に来た手について考察してみたい。 実際にこんなあつかましい手を指してくる人もいる。 これに対して四間飛車は形を決めないといけないのだが、 その手段はなかなか難しい。
具体的な候補手は▲9八香▲9六歩▲4六歩等が目に付く。 順番に見ていこう。
▲9八香は▲6七銀と上がっている関係で早仕掛けが避けられず、 先手四間飛車の項で見たように早仕掛けに▲9八香は相性が悪いのだ。
▲9六歩は一番無難な手だが早仕掛けに持ち込まれ、 ▲9五角の筋が使えなくなるため不満が残る。 まあ実際はそれでも不利ではないのだが。 ただ先手番なので後手の要求を呑むのも癪なのだ。
以上の理由で▲4六歩を選択する。 この手に対してはすぐに仕掛ける順(△4一金型)と△4二金と一回上がって様子を見る順(△4二金型)の二つがある。 ほかに△9五歩といういやらしい手があるがこれは△4二金の項で解説する。

仕掛けのタイミングを探して   top