先手四間飛車




   まず基本図を見ていただきたい。 ごく普通に駒組みをした時の先手四間飛車対後手居飛車△5三銀左急戦の形と思う。 初心者はこの図までは確実に進められるようになってほしい。
   この図が載っている本はいくらでもあるが、どう手待ちをすればいいかは書いていない。(当然か(^_^;) 「新鷺宮定跡」や、「羽生の頭脳」にはここで振り飛車が一手指してから居飛車△4二金の一手とある。 つまり△4二金の前後の2手で振り飛車に形を決めさせる意味である。将棋は一手多く指した方が有利とは限らない。 弱点を巧みに突いた方が良いのである。
   さて本当にそうだろうか、調べてみよう。(棒銀の変化は広く、どの局面からでも100%不利にはならないと思われるので割愛した)

追記
   実は基本図の局面の△5三銀はやや疑問。 というのは、△5三銀でなく△1三角から山田定跡で来る順があるからである。 この順は互角と見て良いと思うが、出来れば振り飛車はこの順も避けたい。 今まで見てきたように先手四間飛車では▲6七銀と上がらざるを得ないようなので▲5六歩を突く前に▲6七銀と上がればよい、ということになる。

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