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米国の作家スーザン・ソンタグが死去。享年71歳。
Susan Sontag has been dead in 71 age.
1933.1.16 - 2004.12.28

Susan Sontag〜内容と様式をくらべれば、主題と形式をくらべれば、様式や形式のほうがずっと重要であることなど、わかりきっている。それなのに、文学批評や芸術批評や文化批評の大半は様式や形式、すなわちスタイルというものを語るスタイルをもってこなかった。
10万人以上の死者が予想されているスマトラ沖大地震の全体像も見えない今、
たった一人の死を想うことに、どれだけの意味があるというのだろう。
・・・もし、スーザンが生きていたら、こんなことを考えるかもしれない。

つい、そんなことを想ってしまうのも、何か大きなことが起こるたびに、
彼女の発言を気にしていた私自身がいるからだろう。
 60〜70年代はベトナム戦争反対の活動で知られた。
99年に朝日新聞紙上で行った作家、大江健三郎氏との往復書簡では、
北大西洋条約機構(NATO)によるコソボ空爆を支持した。
虐殺などの危険がある場合は、武力の早期行使もやむを得ないという、
いま主流になりつつある考え方に沿ったものだ。
★NY戦争を語る。 01年の9・11同時多発テロ直後には
「これは文明や自由や人間性に対する攻撃ではない。
自称『超大国』への攻撃だ」と断じたうえで、
ハイジャック犯より「反撃されない高い空から
攻撃する者(米兵)の方が卑劣」と書いて物議をかもした。
 アフガニスタンへの武力行使は支持したが、イラク戦争には反対
・・・朝日新聞 2004年12月30日

そんな彼女は「アメリカの知の風見鶏」とまで言われた。
そう言われたのが1979年の日本でだから、多面ぶりに翻弄された者は多かった。

それでも彼女の意見に、いつでも大きな興味を持ってしまうのは、
作品の内容よりも、形式のほうが重要だ」という
彼女の過激な発想を我々が知っているからだ。
私にしても、その言葉から学んだものは巨大である。
しかも彼女は、その発想を哲学から文学、美術、写真論、毎日の現代政治にまで
一貫してスピーディに論じた。マスコミや社交界のスターとなったゆえんでもあるが。

その発想には彼女の持つ深い闇も存在していた。
愛読者なら気がついていたはずだ。
私にとっては、アントナン・アルトーを論じた文章の下記の言葉が、
彼女自身を告白しているように思えてならないのだ。
思考することが、言葉を使うことが、永続的な責苦となる。

Text by . 久保AB-ST元宏 (2004年12月30日 消防出動の直前に記す。)

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◎1975年のローリングストーンズのツアー・ドキュメントが
彼女を一躍有名にした。 批評家のスーザン・ソンタグ
同性愛の恋人。体外受精をへて51歳で長女を出産。
♪レノン、死ぬ数時間前。
彼女の最も有名な作品。
レノンが死ぬ数時間前。

 約40年間にわたり米国を代表する知識人の一人と目されてきた批評家・作家のスーザン・ソンタグさんが2004年12月28日朝(日本時間同日夜)、ニューヨーク市内のがん病院で死去した。病院当局が確認した。71歳だった。病院側は死因を公表していないが、長男がニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると急性骨髄性白血病だという。

 60年代のサブカルチャーを扱った「キャンプ論」(64年)や、作品の内容よりも形式やスタイルを重視する芸術論を展開した「反解釈」(66年)などで注目を集めた。他に評論集「写真論」(77年)、「隠喩(いんゆ)としての病い」(78年)など。小説では「火山に恋して」(92年)や全米図書賞を受けた「アメリカで」(00年)などの作品がある。

 60〜70年代はベトナム戦争反対の活動で知られた。その後、99年に朝日新聞紙上で行った作家、大江健三郎氏との往復書簡では、北大西洋条約機構(NATO)によるコソボ空爆を支持した。虐殺などの危険がある場合は、武力の早期行使もやむを得ないという、いま主流になりつつある考え方に沿ったものだ。

 01年の9・11同時多発テロ直後には「これは文明や自由や人間性に対する攻撃ではない。自称『超大国』への攻撃だ」と断じたうえで、ハイジャック犯より「反撃されない高い空から攻撃する者(米兵)の方が卑劣」と書いて物議をかもした。

 9・11に起因するアフガニスタンへの武力行使は支持したが、イラク戦争には反対。こうした時代への考察をまとめた「この時代に想う/テロへの眼差し」(02年)は、日本のみで出版された。

 ニューヨーク生まれ。早くに父を亡くし、母はアルコール中毒だったという。3学年飛び級し15歳で高校を卒業、シカゴ大学、ハーバード大学、英オックスフォード大学で学んでいる。硬派の批評家には珍しく、社交界の花形でもあった。

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Rubber Band♪ In 1910 Mr.ブルトン2005/01/03 23:40 was so handsome and so strong♪
>スーザン ソンダクはん亡くなりはったんでっか!あの写真の顔、良いですねえ。。

■でしょ?あの写真、いいですよねー。
スーザンちゃんは「美人」なんでしょーが、どうもオバサン臭かったり、ひどいのはオランウータンみたいな肖像写真ばっかで、いい写真を探すのに苦労しましたよん。
『写真論』(1977年)が有名な彼女だけれど、自分の肖像写真には無防備だった・のかな?
■それにしても、私は彼女の死を知ってからあの追悼文を『共犯新聞』1面に殴り書きしてから、沼田消防団「歳末警戒巡回訓練」に出動して、終了後に消防番屋で日本酒をしこたま呑んでベロ&ベロになって帰宅したんだけれど、いくら歳末&年始とは言え、あれほどのスーザン・ソンタグ女史が死んだのにマスコミでは評伝も論評もまとまったものが掲載されないって、どーゆーコトっスかぁ?
どーせ、3月ごろには雑誌『ユリイカ』や『現代思想』あたりで香典集金特集号が出るだろーけど、このジャーナリズムの静けさは私には不快でケムンパス。
今のところ、スーザン・ソンタグの追悼文で最も優れているのは『共犯新聞』じゃあーないのか?
などと、新春ナルシズム放談だベシ。


米国の作家スーザン・ソンタグが死去。享年71歳。
Susan Sontag has been dead in 71 age.
1933.1.16 - 2004.12.28
Susan Sontag〜内容と様式をくらべれば、主題と形式をくらべれば、様式や形式のほうがずっと重要であることなど、わかりきっている。それなのに、文学批評や芸術批評や文化批評の大半は様式や形式、すなわちスタイルというものを語るスタイルをもってこなかった。
★テレビで覗く、本の坩堝さ。NHK−BS書評番組『週刊ブックレビュー』★毎週日曜日8:00Am〜8:54Am
2005年12月18日放送予定 (再放送:2005年12月19日)
『共犯新聞』の★火星大接近の日に、眼球に乗り移った火星♪赤い惑星が眼球に焼き付いた!?目⇒スーザン・ソンタグ『良心の領界』
(訳;木幡和枝、NTT出版)★これもまた「言葉」の冒険。を、
高野明彦 (国立情報学研究所教授) が、語る。