まだ蜂蜜が王族だけの食べ物とされていた頃の古代エチオピアでは、 タッジの作り方を王宮だけでひっそりと伝えてきた。 現在では昼間から親父達がその辺のタッジベイトでガンガンに飲んで、 酒臭さをプンプンさせている。1杯50セント(7.5円)だから安い物か。 丸底フラスコのような独自の瓶に入れて飲むのだが、 瓶の底にはエチオピア正教の十字架や皇帝ハイレセラシエを象徴するライオンが刻まれている物もあり、 これだけでも骨董品として扱える。 材料は蜂蜜とゲショと呼ばれる葉の付いたままの木と水だけで、2週間でできる。 だか、最近ちまたでは蜂蜜の量を減らし、代わりに砂糖を入れてごまかす。 こうすることによってコストを下げることはできるが、甘みにまろやかさが無く二日酔いまでする。 寝かせば寝かすほど甘みは消えアルコール度数も上がる。飲み慣れてくると自分の好きな 甘みのタッジが分かるようになり、ワインならでわの楽しみが生まれる。 美味しい蜂蜜が採れる所が当然タッジの名産地であり、ラリベラ、 ゴンダール、アクスムが有名所。 |