フィールドに立つと視線を感じた。

まぁ…挑発したんだから当然か。


サーバーがボールを投げようとした所でストップが入った。


「サーバー交代!
!やってくれるかしら?」

「アイアイスァ〜☆」


…マジっすか!?

確かにはサッカーが人並み以上ぐらいはできると思うよ。

私の方が上手いけど…

でもアイツ…


絶対に何かする!!



なんて思ってるうちに試験は始まった。


最初の一球は目の前に落ちてきたのでリフティングみたいにして返した。

2球、3球と以外に普通に終わった。

が、私は3球目を受け取ったときのに嫌な笑みが広がった事を目撃した…


来る!!!!


体勢を低くとり帽子を少し上にあげる。

見えないしね♪

そしてボールは投げられた。

ボールはサークルを越している。

外野は『ダメ』だの『サーバーミス』だのと言ってるが…

意地で取る。

ボールを追うとちょうど翼と目があったので余裕の笑みをあげておいた(笑)

まずサークルのギリギリまで行き、逆立ちをしながら右脚、体重を横に出して強
めに当てる。

そしてサークル内に戻ってきたボールを逆立ちをした手を交差させ体に回転をか
けてボールを蹴った。

するとボールはサーバーの胸の方に吸い込まれるように入った。

しかし、の体勢がもとに戻らないままサーバーはボールを投げた。

しかも頭上に。


「ッチ!」


体勢は戻らないがまだ逆立ちの状態なので腕を屈伸させて飛び、爪先に当てて逆
の脚の踵で押し当てたのをサーバーが取り、試験は終わった。


が、


パサ…


今まで逆立ちをしていたので元の体勢に戻ったときに帽子が落ちた…

そしてと同じぐらいの長い髪が現れた。


「「「………。」」」


はゆっくりと帽子を取って被ると何ごとも無かったかの様に次に行った。




その頃のの心境…

バレタバレタバレタバレタバレタバレタバレタバレタ…(エンドレス)


!!」


『ギャー———!(心の叫び)』


「ナンデスカ?」


喉が渇く…

玲さんかな…怖いなぁ…

あぁ…明日の太陽拝めるかなぁ…

ハハハハハ…


「ハァ…また変な事考えてんだろ?
僕だよ、翼。玲じゃないよ。
お前の事バレそうになったけどがまとめてたから大丈夫だよ。
全く、この人騒がせ。
もう少し考えろよ?まぁあれはしょうがないと思うけど。」


あぁぁ…翼は良い奴だよ…

わざわざ教えてくださるなんて…ってか…
どうやっては言い訳したんだ…?

まさか…


「言い訳は、
『男の子で髪が長いからって女だと思うのは偏見だよ』
ってさ。」


あら以外にマトモ…って!!

「心の叫びを読むな!」

「顔に書いてあるんだよ。
ほら、行くよ。あと髪、やってやるから…」


それから髪を結んでもらい帽子を被り、5つ中4つの試験終わらせた。