波 瀾 万 丈

〜50M走〜





さてさて、やって来ました50M走…

最近短距離を思いっ切り走ってないからタイム落ちてるかも…


!何してるの?早く来なよね。」

翼からの呼び声で現実に呼び戻され翼のところに行くと色黒の人とアフロが2人
いました。


「紹介する。
こっちの色黒の方が黒川、んで髪がすごい方の右が畑六助で左が五助。わかった
?」


…黒ちゃんにアフロ1、2と。
あっ、でも六助はヤキソバかな…


「…よろしく。
あっ、俺は
マネージャーの双子の兄なのかなぁ?」

「プッ…聞かれてもわかんねぇよ。
俺は正輝でいいから。」

「そぅ?じゃ俺もでいいよ。」

そんなこんなで話が盛り上がりそうなところで外野が騒ぎ出した。

「…どうしたの?翼。」

「ん?あぁ…武蔵野森の藤代っていうのが6秒フラット出して他のやつらも6秒
前。
さすがだなぁってね。」

「ふぅん…でも走りが早くてもねぇ…」

「まぁね。
さっ、俺達も走るよ。」


列に並ぶと翼達はさっさと順番を抜かして走ってしまった…

おいおい(笑)

そんなことを考えていると赤メッシュの奴がやる気満々でスタートラインにいた


「江戸川のイダ天と呼ばれた俺様の走りを見せてやる!」



…イダ天って何ですか?イカ天の間違い…?
そんなこと思いながらも見てたら本当に速い速い。
5秒90だった。

「負けてらんないなぁ…」

次の走者に入ると相手はAの茶パツの…中型犬…?

まぁ一応挨拶しとくか…

なんて言えばいいだろう…

まぁここは普通に…


「今日…天気がいいね。」

「は?」


あぁぁぁぁぁ、すべったぁ!!

一人で冷や汗を流して『あー』だの『うー』だの言っていたら笑われた。

「お前…変だな(笑)」


ムムム…変とは何さ!!

私は至って正常だぞ!


「ちょっと!!変ってなにさ。
でもまっ、いいや。
走るのよろしくね。」

「おぅ。負けねぇぞ。」

「それはどうだか?」

余裕しゃくしゃくの笑みで返してやる。

それからすぐにスタートを知らせるピストルが鳴った。






 5秒57」


「あぁ〜、タイム落ちたわ。
やっぱり最近走ってないからか…」

「おい!!それって負けた俺に対する嫌味?」

後ろを向くと腰に手を当てて怒ってる奴が…

「いや、嫌味じゃないよ。
走りが速いったってこんなの試合に活かせなきゃ意味ないだろ?」

「…そっか。」

「だろ?ってかお前もなかなか速いじゃん。」

「若菜 結人!」

「ん?」

「お前じゃなくて、俺は若菜 結人!!」

「了解。俺は 
でいいから。んじゃ俺呼ばれてるからまた!」

「おぅ、またな!!」







次の種目で待っていた翼のところに行った。

姫は何故かご立腹のお様子…?

「翼どうしたの?」

「別に。それよりは何秒だったわけ?」

「5秒57」

「…落ちたね。」


…っつぅ。

痛いところをついてきましたよこのお姫様は!!


「どーせサボってましたよ。」

そう言うと黒川とヤキソバがビックリした顔で見て来た。


「そのタイムで落ちたのか!?」

「うん。最近走ってなかったから。」


そういった瞬間何人を敵にしたかは…


御想像におまかせVv