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昔々・・・
或るところに、ひとりの孤児がいました。
この孤児は、言葉を刻んだ石を積むひとりの少女に出会いました。
孤児は、どうしていいかわからずに、
自分の知っているいくつかの言葉を口ずさみました。
少女は、じっと耳を傾け、とても喜んでくれました。
そして、言葉は石に刻まれ、積み上げられていきました。
その言葉がソフィアであると、その少女が告げました。
言葉を石に刻み、積むこと、それがフィロ・ソフィアであると。
それ以上でも、それ以下でもない、それが、約束である、と。
それ以上であろうとすれば、それ以下となってしまう・・・の譬え。
さよなら。
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