補足:哲学・思想の輪

In Reply to: 哲学と科学への意思
投稿者:ジョーカー
投稿日時:2001年11月18日 18時35分05秒

>哲学者も、科学者も、共に歩み寄ることができないまま、論争を続け>れば、破滅は避けられないだろう。

いいえ、プロブレマティークが全然違うのです。こんなちゃちなレベルで、いつまでも考えていてはいけない。思想史というものがあり、思想が運動するものだということ。また、人類の歴史というものがあり、戦争へ傾いたり、平和へと傾いたりするということ。帝国の意思が、共和的な場所へ軍隊を差し向けるように、知の領域においても、軍隊が派遣され得るのです。
いま、哲学・思想の舞台で起こりつつあるのは、科学への奇妙な傾斜の中で展開される哲学のようなものが、「ソフィア」を領土化しつつあることです。科学的知は、自分たちの客観的「正義」の名のもとに、すべてを語り尽くそうとする。この「正義」の名のもとに、軍隊は派遣されることでしょう。

もともと、「哲学・思想の輪」は、この動向への危機感から産まれていると思います。ぼくが、非難したのは、じねんさんが見ていた諸科学のリング(客観的「正義」)のことで、本来は、「哲学・思想の輪」のことではありません。諸科学のリング(客観的「正義」)に「哲学・思想の輪」のリングが対峙するのは、奇妙である、とは指摘しましたが。

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