越しに食べる 縁起のいい料理


 年越し料理には餃子と元宵餃子がある。元宵餃子は中国北方では必ず食べるもので、日本の年越しそばにあたるそうです。大晦日の晩に作り、中身は砂糖(長寿を表す )、硬貨、ドライフルーツなどを入れ、食べた人がそれに当たると幸運がやってくると言われています。餃子の漢字読み(jaozi)は昔、紙幣(角子)と同じで、形も「元宝」(昔の貨幣) と似ており、餃子を食べると年中お金が入ってくることを意味している。餃子を 煮る時に万が一、皮が破れても「壊れた」と言わずに「儲けた」と言うそうです。年の最後日(正月15日のこと)に食べるものには元宵の季節食品(南方人は「湯圓」という)があります。各地によって料理は違うが、家族団らんと円満の意味を表す。老北京では商売繁盛を願い、正月の朝、餅入り雑煮を食べる。このあたりは元日の朝にお屠蘇(とそ)を飲み、数の子や黒豆など縁起の良いお節料理を食べる日本の風習と良く似ていますね。

正月の楽しみは 伝統行事の舞


 中国各地では、獅子舞、竜舞、竹馬に乗るなど年越しにもさまざまな楽しみ方があって、漢朝以来そのままの形で伝えられてきています。芸ある者が次々とその技を残すだけでなく、中国の根強い伝統文化が何千年にも渡り驚くほどに残されている 。獅子舞は南北に分け、北方獅子舞の外形は本物そっくりに作られている。雄雌を大小に分け、大獅子は2人で舞い、小獅子は1人で舞う。南方獅子舞は別称・ 広東獅子と呼ばれ、獅子を舞う人が特別な衣装を身につける。上着は細工ボタンが付いており、獅子頭は多種で、体は色とりどりの布を貼っている。それを身に まとい宙返りや、各種の技を披露する。竜舞は末永く順調で縁起の良いことを表現している。本来、竜舞は「舞竜灯」という。竜の胴体には節が多くあり、段の長さは5尺、竜頭は15キロで、竜の目は蝋燭で光っている。現在は、竜の全長は 50メートル、高さ3メートル、竜の目は蝋燭の代わりに電球になっています。竜が逆巻きする舞いの姿は壮観で迫力があります。竹馬は民族舞踊の一種で別称は「拐子 」という。唐宋時代に流行り、一時は宮廷舞踊になった。竹馬の高さは1尺〜4 ・5尺ほどあり、その上に乗り、扇子を持ってリズムよく踊る。団体舞踊と三人 舞踊があり、それぞれに役を演じて芝居をするそうです。

 
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ってはいけない 禁忌(タブー)ごと

 中国人の間では新年を迎えてやってはいけない事柄、「禁忌風習」があるそうです。主に不運を排除し、財産を貯めるというものです。買い物をしてはいけない(お金を使うことは散財にな る)、物を貸してはいけない(家の財運が他人にとられる)、ゴミ(千金と書く)を出してはいけない(汚かったら隅にまとめる)、外に水をまいてはいけない (汚水はバケツに貯めておく)、ナイフ、はさみを使ってはいけない(新年に災害を避けるため)、不縁な言葉を言ってはいけない、物を壊してはいけない…などがあります。これらを子供たちがすると大人はすぐに「童言無忌」(子供が言うと タブーにならない)と言う。もし、物を壊したら「歳歳平安」(歳と壊の発音が 同じで縁起が良い)と言います。地方により禁忌風習は異なっています。

 
我々も子供の頃、同じような事を言われた記憶があります。(元旦にお金を使っちゃ行けないとか、ナイフ、はさみを使ってはいけないとか。)でも水を撒いちゃ行けないとかゴミを捨てちゃいけないって事にまでなるとちょっと現実離れしてますね。

 
日本文化は欧米の影響も受けていますがやはり何と行っても中国文化を色濃く受けています!日本の古い風習のrootsを求めて一度、調査旅行に行ってみたいですね〜。  
     
    また、始まった?って思ってるでしょう!