【第1次バス釣り大戦】(1/2)


【日程】  :1995年6月16日(日)〜17日(月)
【天候】  :晴〜曇り
【場所】  :生野銀山湖→平荘湖→権現ダム→加古川市周辺の野池
【同行者】 :お松、ケンちゃん

【レポート】

 1995年6月16日の午前10時頃、兵庫県は明石市に位置する 「ドライブインながさわ」に到着。ここで、 お松と合流する予定なのだが、初めて訪れた土地なので、少々道に迷ったりした 関係で、予定より30分ほど遅れてしまった。

 お松と合流後、お松の友人である、ケンちゃんを自宅まで迎えに行き、その後 「生野銀山湖」へ向かったのだが、途中で釣り 具屋に寄り、ケンちゃんのNEWロッドを購入するなどの寄り道をしていた為、 到着したのは昼過ぎになった。

 湖を眺めてポイントを探してみたが、既にオカッパリが出来そうなポイントには 全て人が入っていた。オカッパリを諦め、ボートを借りに行ったが、ボートは 全て貸し出し中とのことで、1時間程の待ちを余儀なくされた。なるほど、待合室 (件土産屋)は、結構な人数が座っていた。

「思ったよりバス人口って多いんだな」(妙なところで感心する)

 待つことしばし1時間。ようやく出船したが、目に付くポイントは先行者に攻め られていたこともあり、何処も反応が無かった。 しかもボート代をケチって、1隻しか借りなかったので、狭いボート上で3人が 押し合いながらキャストするものだから、精度もへったくれも無い。 大したスキルも無いので、キャストの度に木に引っ掛けたり、岩に引っ掛けたり… で、それを回収しにボートでポイントに接岸し、行く先々を荒らしてしまった。 これでは釣れる魚も釣れる訳が無い…

 バスのパターンどころか、気配さえも掴めない状態で水上を漂っている内に 日が暮れてしまい、最悪の結果で初日を終了した。翌日はオカッパリを主体に 攻めることに決め、見た目で最も釣れそうなポイントを暗くなる前に探し、 最寄りの道路際に車を停めての車中泊となった。

 翌朝、夜明けと共に起き出して、前日に目を付けておいたポイントを攻めて みたが、ワーム、クランクベイト、スピナーベイト…いずれのプラグにも反応 は見られなかった。開始後数投で歓声が上がると思っていたのに、このような 展開になるとは全く予想外であった。

 ところが、良く見ていると、フローティング系のプラグを着水後、ポーズを 長めに取っていると、何回かに1回の割合であるが、数匹のバスが物陰から 寄ってくるのが見える(プラグの手前でUターンする) ので、色々なプラグを投げてみて食わそうと試みたところ、手持ちのプラグの中 では、ラパラのフローティングミノーのタイガーカラーが、最も効果的 (一番近くまで寄ってくる)に見えた。

 セオリーに従うと、トップウオーター系のプラグを使用すれば、もっと効果が あるように思われたので、手持ちのポッパーとかも試してみたが、何故かこの日 はラパラ以外のプラグは効果が薄かった。 (ラパラマジック?)

LAPALA
これが問題のラパラ!(¥680也)

 その後も「ラパラのロングポーズ作戦」と、 勝手に名付けたメソッドを続けてみたところ、何度目かのトライでようやく バスがプラグを咥えた。波紋が立つと同時に軽く合わせたら「ギラッ」と腹が 光ったのが見え、ロッドに魚の重みが伝わって来た。 「やった!ファースト・バスだ!」 と気分良くリールを巻く。サイズは20cm後半といったところか、水面上を 大した抵抗もするでもなく寄ってくる。

 手元まで寄せたところで油断して、お松に 「釣れたぞ〜!」と声をかけたら、ほぼ同じ タイミングでバレてしまった。フックのかかりが浅かったようで、エラ 洗い1発であっけなくフックがはずれてしまった。 (トホホ…)

 お松に自分が釣った方法を教えた後、さらにロングポーズ作戦を続けたが、 大体2〜3回キャストすると見破られるようなので、数投毎にポイントを移動 しながらキャストし続けた。
 途中、一度大きな魚影がルアーの近くまで寄ってきたのに食ってくれなかった のが残念であった。 今から思えばフォローベイトの投入もせず、場所を移動するのは、いささか 軽率なのではないかと思うが、当時はそういった知識がなかった為、 「○×のひとつ覚え」よろしく同じ手段を延々と繰り返していた。

 そうこうしている間にバスもスレてきたのか、ロングポーズ作戦も次第に通用 しなくなり、焦りが出てきた頃、ピックアップするのにラインを巻いていた時、 物陰から1匹のバスが飛び出して来て「バクリ」と水面直下をフラフラ泳いで いたプラグにかぶりついて来た。今度は逃がすまいとしっかりとフッキングし、 慎重に寄せた。何とか釣れたバスのサイズは約20cmと「豆クラス」であった が、自分なりに試行錯誤した結果釣れたので、それなりに満足であった。

1st BASS!
得意満面なのですが…

しかし、この後延々とアブレ地獄に陥るとは想像もしていなかった。

【続く】