*ベリーベリーコロシアム*
〜友情と絆と信頼〜

「ねぇ、ストロ。あれ、彼氏?」
「……。」

話しかけても黙っているストロに、カカオはめげずに話しかける。

「違うの?」
「さわんな!!」

ストロは自分に触ろうとしたカカオをの腕をはらった。
はらった後、ギッとカカオを睨むストロ。

「まだ怒ってんの?」
「関係ない!どっか行け!!」

その言葉に厳しい顔をするカカオ。
ストロは構わず続ける。

「お前なんなんだよ!
どこに行っても追って!
ボクがお前から逃げてんの知らないんだろ!?」

涙がストロの頬に流れる。

「お前が近くによるとむかむかするんだ!」
「やっと…やっと忘れられたのに!!!!」
「村の人…怖かった。」

叫ぶように言う。だが、最後は弱々しかった。

「友達だったお前も突然消えちゃうし。」

膝を抱え込み、下を向きながら喋る。

「もう信用なんてできない!
大切な人も守れないなんて
ボクはお前なんて嫌いなんだ!」

最後に越えを荒げると、膝に頭をつけ、方を震わせる。
カカオはストロに近づくとストロの頭を包み込むように抱きしめる。

「うん…。うん…。」
「……ごめん。」





「で、カカオは、何で此処に来たんだっけ?」
「あぁ…ストロを倒すために来たんですよ、ラズさん。」
「え…?」
「…ホワイト二号かい…。」

カカオの爆弾発言に、口元を引きつらせる、ラズ。
例え寝起きでも、そんな事言われれば、反応するストロ。
だが、やはり寝ぼけている。

「…でも、朝はつらいから…。」
「やるがいいに!!
私もブラックにおやられたに!」
「…………。」

ストロの言葉を遮るように自分の体験談を叫ぶように喋るホワイト。
その後ろに佇むブラック(怖)
それを無視して、ストロの横に膝立ちをするカカオ。
カカオに気づかず欠伸をするストロ。

「威張ってどーすんのよ。」
「に?!お前、出ていったんじゃないにか?!
それに、気配消して後ろに立つな!に!」
「消してなんかないわ。あんたが鈍いだけ。」

ぎゃーぎゃーと、一方的に喧嘩(?!)ふっかけるホワイト。
それを軽く流すブラック。
いい加減起きろ、という顔でストロを見るカカオ。
未だ眠そうなストロ。

「……いい加減に……起きろぉ!!!!!!!!」
ピシャッ!!!!!!
「フギャ!?」

カカオが水魔法でストロの顔に水をかける。
それに巻き込まれそうになり、奇声を発するホワイト。

「びびったに…。」
「馬鹿ね…。」
「あーあ。寝起きのストロは超絶機嫌が悪いのに…。」

ラズがそう、カカオに言った瞬間…

ブヂッ
「こンの……。」
「あ、キレた」
ボシュッ(火がついた音)

「どアホ水使いがあああああああああああああああああ!!!!!!!!
ヒートフォンデュゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!」
バッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!
「じゃぁ、あんたはバカ火使いね。」
「なんだとぁ?!(ぁかよ)」




「朝だー。」

ただ


おもいだしたくなかっただけ。


ただ感じたくなかっただけ。


大切な仲間がいたのに。


それに気付かなかっただけ。


昔とは


違うのに


「やぁ久しぶりだね…。」


大きな

「ストロ…。」


ちがいは


「なんだ…。」


今も昔も


「やっぱり君もいたじゃないか。」


変わってなかったこと。


「ガーナ。」


そのことに…。


「さっそく…」


ボクはまだ…


「さっそくラズを…」

気付きもしなかった…。


「出してもらおうか?」








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登録日 :   2002年08月24日 15時32分38秒
更新日 :   

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