『都市育成シュミレーションとしてのSIMCITY』研究レポート
レポート27〜そろそろ卒論〜


 さて、今回はSIMCITYの解説?から少し離れよう。というかそろそろ卒論を書き始めなければならなくなった。もう提出している人もちらほら出ているのに今頃書き出す、というかなりの冒険をこれからするのである。そのため、しばらくSIMCITYレポートはこれが中心になるかもしれない。まぁ、レポート1〜3ぐらいの時のようにSIMCITY分析とは違う話になるのでそこの所ご了承願いたい。また、感想などを掲示板などにばしばし書き込みしてくださると助かります。遠慮なくつっこみを・・・。


 さて、みなさんも忘れがちだと思うが、ここで私の卒論テーマについて今一度確認しておこう(この確認は決して私のためではないと信じています)。
 卒論のテーマは「まちづくり教材としてのSIMCITYの効用と限界について」である。
 なんか長すぎる気もするので「まちづくり教材としてのSIMCITY〜その効用と限界〜」に変えようかと思っているが、そんなことは一番後になりそうだ。とりあえず何よりもかによりも書かなきゃならんので構成を考えないと行けない。卒論でSIMCITYをやることになった時からはや一年。SIMCITYをあまりやらずに関連図書や参考文献を読みまくったり、関連HPを出回ったり、こんなページを作ったり、研究会で色々したりとよく考えると以外と活動をしてきたと思う。今更そんな昔のことを回顧している暇ははっきり言ってないので、活動の転機となった革命的な事件だけ記そう。

 夏合宿の時、SIMCITY公式HPにて「Simcity 3000 Teacher's Guide」を発見!
アメリカでの教育利用のための教師用ガイド。これと出会ってからいよいよもって未来性が出てくることになる。しかし、重要な問題があった。それは日本語に翻訳されたものは公表されておらず、手にはいるのが英語だけだったのだ(全55ページ)!!英語・・・かなりニガテ。記憶力だけで英語をクリアしてきた私にとっては英語を再勉強させるきっかけともなってしまったのだ。・・・とはいってもやはり一人では不可能なので研究会「シムラボ」のメンバーのご厚意に甘えて分担して翻訳することになった。現在、ほとんどが訳されており、公表できる水準の分にまで昇華しました。これの公表はEAJapanとの交渉によって決まるでしょう。

 もう一つの事件は、SIMCITYの1タイルが1エーカーを示していたこと。
当初、「SIMCITYなんてたかが知れてるぜ。都市の要素を実際の物と比較すればOKじゃないか」とタカをくくっていた私に、まるで「デンプシーロール破り(?)」でも喰らったかのようなカウンターが入ってきました。そこから調べれば調べるほど、SIMCITYがいかに現実の都市の仕組みにまで考慮されているのか改めて痛感しました。「SIMCITYはやはりすごい」初心に戻った感じがしました。と同時に、このままのHP更新ペースでは今まで以上にやばい!と感じるようになり、高速アップが続きました。


 念のために言っておきますが、私の卒論では「教材として」SIMCITYをとりあつかうので、今までやってきたSIMCITYレポートを卒論にまとめ上げることはしません。いくら私でもそんなことはさすがに出来ません(というかそれは論文ではなくなるので・・・ね)。もちろん、アメリカの都市計画者がGIS(地理情報システム)に利用できる可能性もある?、というようにそちらの方面で書くことも出来ますが、私の興味(およびゼミナールの方向)からいってもことなるのでそういうアプローチはしないでおきます。あくまでも「教材」として、です。
 また、「まちづくり」というものは近年にわかにヒートアップしてきた(?)住民の参加による都市づくり、官主体の都市計画からの脱皮という新しい都市計画の潮流である。住民と官の協力(出来ないじゃなくてやるのよ)が重要となるため、個人個人の地域・都市の知識・技術の向上を図らなければならない、ということでまちづくり教育や地域教育、生涯学習などが必要となってくるので私はそれのツールとして「SIMCITY」を用いることにしたのだ。

 じゃぁなんで今までこんなレポートをやってきたのかというと、それは自分が勉強するためであり、HPのアクセス数を増やすためであり、SIMCITYによる教育の一端の可能性(ゲームの仕組みを知るついでに都市計画自体にも興味を持つようにする)を探るためでもあります。一番の理由は「こうすれば自然と卒論をやるようになるだろう」というものです。可能性の一つとしての効果は得られないものの、アクセス数がわりかし増えたことやページプレビューが増えてきたことが誰かが見てはいる、の証明でもありました(読んでくれているかは不明であるのがネットの悲しさである)。

 また、シムラボHPにて講義形式のHP(Flashで)を公開しようと画策したが、進行度の遅れにより、卒論提出後にそれは実現することになるだろう。しかし、そうなるからには確実に意味のあるもの(効果的なもの)を提供できるようにするつもりである。これは遠隔地教育・通信教育というものに類似するものではなく、あくまでも「SIMCITY」という共通のツールを介して実際の都市の理解を図ろう、というのが狙いである。といってもただの雑学用のHPになるわけでもない。


 などとだらだら書いてしまったが、次回はからはかなり真面目路線に突入することと思われるが、暖かく冷ややかな目で見たってください。というか更新してる暇はあるのか?



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