霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその32 十日目〜探検モード in 上海〜 |
最終更新日 2003/9/22 |
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そんなこんなでマハのせいで変質者扱いされながらも、ポジティブに上海散策モードに切り替える事にする。 行きたいところと言ってもねー、ないのよ。なんせよく知らないから。 そこで、ふと思い浮かんだのが、フライングシューズ(英語名。中国名は飛行靴だったかな?※1)というソール部分にローラーを二つ仕込んだ運動靴で、テレビでもCMを流していたのでかなり気になる(バカっぽいと言う意味で)から、その店に行って、あわよくば買ってしまおう、と言う事になる。 |
※1:今では子どもたちに人気の「ヒーリーズ」があるが、それが日本でもブレイクする前に、中国で発見したローラーシューズ。こちらはローラー二つ付きな上に、ローラーがだいぶ外に出る形となるので、無関係かも知れないが。この日記ではヒーリーズが流行る前の話なので驚いてるわけ。 ドクター中松のフライングシューズとは何の関係もない。 ちなみに後のアメリカ旅行で「ローリン・ランナーズ」なる同じ様な靴のCMを見た。 ※2:一昔前のファンタジーロボット(?)アニメ。主人公ワタルの履く靴が、両足で叩くとローラーが飛び出る靴なのである。 ローラースケート全盛の時代だからこそあったネタ。 |
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・・・誰の金で?・・・もちろんマハので。 それを話すとマハも「気に入ったら払うわ」とまた太っ腹。何回も来ているせいか、中国の物価と日本の物価を冷静に判断してるからだと思われる。私は現地に慣れすぎて、こんなバカげたものに金を使うことはしないが。 実にファジーな答え方だが、きっと気に入る、と信じて、マハを除く我々3人はまずフライングシューズの看板がデカデカと掲げられたお店にバスで行く事にした。 こんな洒落た(?)店はガイドブックなんかには載っていないので、とにかく以前中山公園近くのバスから人民公園行きのバスに乗っていた時に発見した記憶だけが頼り。皆は見逃していたので、本当に着くのか不安がっていたが、「ここを右折して、次を左折でしょ、そうすると右手にデカいフライングシューズの看板が出てくる」という私の言葉通り看板が出てきたのでタカちんとマスターも大喜び。 デカデカと看板にて写真があるフライングシューズ。そして靴底からでている二つのローラー・・・・・こんなので本当に走るのだろうか? ちょっと通り過ぎたところのバス停で止まり、歩いてすぐのその店に入る。「いらっしゃいませ」の中国語もわかってないので、それを聞いた我々はとにかく笑顔で愛嬌を振りまきながら入る。何といっても今回は一応「買う」目的なので、堂々と、靴をべたべたと触りまくる。何といっても驚くのは、この店が「フライングシューズ専門店」だということだ。靴は20種類以上おいてあるのに、それがほとんどフライングシューズなのだ!! マジ!?これで儲かるのか?それだけみんな履いてるの? しかし、お値段は三桁台と中国の靴とは思えない高さ。というかアディダスの靴よりずっと高い。 「なにやら言葉の通じない外国人が来た」と思っている若い女性店員は、店に張ってあるポスターを指さした。韓国のサッカーのポスターか何かだ。どうも、「あなた達は韓国人か?」と聞いているようだ。そこで、日本人という中国語さえ知らない我々は、Japaneseというと、若い娘がなにやら納得し、タカちんがまた英語で会話を始める。おお、若い娘は英語喋られるのか。こちらの英語教育はしっかりしてるのか、それとも外国人観光客が多いからだろうか? サイズを出してくれると言ってきたようなので、マハの足のサイズを知らないけど、「身長同じぐらいだから同じサイズでいいだろ」と、いつものようにてきとうにサイズであわせる。そして、セッティングし、ローラーを出してみる。 |
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おおおっ!結構しっかりした作りじゃないか! ワンタッチで出ないのがアレだけど、だてに三桁取るわけじゃないな。 履いてみて、ローラーの感覚に慣れないが、意外とおもしろく、みんなとりあえず履いてみる。ちょっと重いのが気になるが、気に入る。これならマハも快く払ってくれるだろうと、とりあえず私の金で買っていく。玉子チャーハン80皿分(330元)もするけど。 しかし、こんなの他に誰が買うのだろうか?でも、専門店があるぐらいだから、土産だけってことじゃないだろう。 タカちんと店員の会話によると、日本や韓国でバカ売れらしい(※3)。・・・・・ホントか?? 人の買い物だからと、実にヘンな商品だがホクホク顔で、店を出て、あてもなく歩く。そうするとタカちんが、ブランド店がたくさん入っている上海商城内にある、ポートマン・リッツ・カールトンという五つ星ホテル(※4どちらがメインの建物かわからない)の一階にハードロックカフェを見つけ、帰りここ寄ろうよーと言い出す。どうもタカちんは行った都市にあるハードロックカフェは全て行く(そしてグッズを買う)というハードロックカフェマニアらしい。「来られたらね」と、あてもなく進んでいるため、から返事で済ますマスターと私。 てくてく歩きながら、「『ろじゃむ』というディスコに行くと女の子が寄ってきて、コートをバッと脱いで「セッ○スしよーっ!」って言ってくるよ(※5)」とししょうが言っていた『ろじゃむ』を見て、どんな胡散臭いディスコかと思ったら、ああ、小室のROJAMか(※6)。上海にROJAMがあるなんて事すっかり忘れている、とても「tk...」をハンドルネームに付けた人間とは思えない自分にちょっと笑えた。 |
※3:たぶん、通信販売とかで売っているのだろう。 ※4:ホテルとショッピングセンターが合体したものだと思ってもらえばよい。かなり面積は広い。 ※5:日本人は金持っているからであり、あわよくば嫁さんにでも、というのがあるのかも知れない。 ※6:小室哲哉が香港で立ち上げた音楽制作(?)会社。一般消費者向けでなく、関連企業など向けのようなので、認知度は高くない。 なんか色々やっているが、アジア地域を対象とした音楽浸透・スター発掘ブランドでもあり、その場としてROJAMブランドを持つディスコがある。 |
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スリが横行するが、かなり規模の大きい骨董屋街である、東台路古玩市場(豫園の西にある、右写真)を通り、変なモノを見て回る。ちなみに売っているモノは人差し指からお湯が出る「手の形」をした急須とか(あるんだよ)、毛沢東時計(手を動かして時を刻む)とか、関羽像とか、必要かどうかよくわからない骨董品ばかりだ。もちろん、普通の骨董品や皿とかもある。また、ここの建物もずいぶんと骨董品のような感じがする。 ちなみに本当に後ろから狙われている雰囲気もあるので、貧乏くさい格好で行く事をオススメする。 色々と回った末に、「よし、行こう」と5〜6kmほど離れているハードロックカフェに歩き出すタカちん。「えっ、ここから?」これまでさんざ歩き回っていたマスターと私は、ヘトヘトになりながら恐ろしく足早なタカちんに慌ててついて行く。本当に置いていかれそうな勢いだ。これが世界を旅した人間の歩行スピードなのか。 ハードロックカフェ・・・・実は始めて。名古屋にもあるけど、単なるバーだと思っていたよ。アメリカのカフェはレストランみたいな意味合いを持っているらしいね。 そんなハードロックカフェだが、値段が半端じゃねー!!上海価格ではなく、まるでアメリカ価格のようだ。何でも玉チャー(玉子チャーハン)に換算する私だが、これはビビる値段だ。というかそんなに中国元持ってないぞ。フライングシューズに使っちゃったし。 さすがに五つ星ホテルに構えているだけあって、中国人にとっては金持ちを対象としたレストランという感じ。お客も、ほとんどが欧米人と、金持ってそうなアジア人で埋め尽くされており、英語で通じる。もちろん、ハードロックカフェはものすごい高級なレストランってわけじゃないが、中国の物価で値段が決まっているようには見えないから、物価が低い普通の中国人が出入りするってことは少ないんだろうなぁ。 なんだかよくわからないので、タカちんお任せオーダーでオニオンリングやらなにやらを食べ、しかも「僕が来たくて無理やり連れて来ちゃったから、僕が払うよ」とマスターと私の分を払ってくれるという太っ腹なタカちん。・・・カミさま・・・・(違)。 帰って、マハにフライングシューズを本当に買ってきた、と渡す。マハバカウケ。 履いて気に入り、廊下を滑るマハ。・・・・・・でも、こういった滑りやすい場所ってそうそうないよな。しかも、重くて背も高くなるから、ヘンだし。まぁいい、気に入ればいいのだ。金が返ってくるしね。 どうも大食漢の私とマスターは小腹がすいたので(※7)、裏門の食堂に二人で行き、青島ビールを頼みながら、玉チャーと、宮○爆○とかなんとかいう名前が気になるピーナッツを色々なものと絡めた炒め物をうまいうまいとがっつく。ああ、落ち着くなぁ・・・・・我々は根本的にアジアなのかも知れない。 貧乏なだけとか言うな! 帰りに丸ごとパイナップルを螺旋状に切り刻んだもの(専用の器具を使うみたい)を買って帰る。手提げビニール袋に入れるだけという衛生的に怪しい物だが、甘くてバカウマだーっ!これは今まで食べたパインの中で最もうまい。産地が近いからか、そういう種なのかわからないが、これはウマい。 やっぱり試して食してみないといけないね。 |
※7:ハードロックカフェのは高くてちょっと躊躇してしまい、そんなに頼まなかった。 |
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《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました) バス:1元+1元+1元(28円) ホットティー:不明 夜食:12元ぐらい(168円) 丸ごとパイン:5元(70円) |
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