霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその25 七日目〜東方広場で待ち合わせ?〜 |
最終更新日 2003/3/31 |
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そろそろタクシーの待ち合わせ時間だから駐車場まで行くのだが、途中にある土産店においてあるロシア帽(防寒帽)に目がいくマスター。アレはかぶったら似合うかもしれない、などと冗談がっていたら、まわりから「買ーえ、買ーえ」といわれ店のオバちゃんと値段交渉に入る(マハが)。 マハに言わせると、こんな大した作りではない土産物の帽子が200元もするなどありえないらしい。ということで一気に20元にまけろ、とオバちゃんに勝負を掛けるマハ。 9割引かよ!と驚く我々だが、これぐらいしないとダメなようだ。 さすがにオバちゃんはそんなの乗るわけがなく、なんだかんだと長いこと交渉して、ロシア帽を2つ(笑)に絵ハガキも付けてもらい、100元にする。・・・・こんな帽子どうするのか、と思うのだが、マハとマスターはその場の雰囲気で買ってかぶってみた。これも旅ならアリだろう。ただし、一人旅では寒すぎるが(防寒用なのに)。 ちゃんとタクシーの運ちゃんは待っていてくれたので、雪がちらつく高速道路を一路南の北京市街地へ行ってもらう。さすがに夕方なのでやや渋滞するも、6時には着く。3月とは言え、まだ少し明るい。 今日、これからいく場所をマハから聞かされてもピンとこない我々だが(マハもよくわかってないが)、なんでも王府井(ワンフーチン・ワンフージン※2)という北京の銀座とも言われるダウンタウンに行くらしい。ここで何をするかと言えば、ウィンドウショッピング(?)をして、あこがれの北京ダック(あこがれか?)を食すのだ。 王府井についたらタクシーの代金を渡し(後払いです、もちろん)、最後まで愛想のいい兄ちゃんに何度も謝謝(シェイシェイ※3)といい、別れを告げる。いいタクシー屋に会ったもんだ(相場はよくわからんがこんなモンらしい)。まぁ、交渉してくれたはらっちの彼女のお陰だ。 というわけで、お世話になったはらっちとはらっちの彼女に北京ダックをご馳走しよう、ということで7時半に待ち合わせる。この電話のためにICカードテレカを探したのが東方広場(※3)にある複合ショッピングモール東方新天地(右写真※4)。ここがまた中国とは思えないほど(失礼)きれい。というのは、2000年にオープンしたばかりということもあるが、ブランドショップやシューズショップやカメラショップなど(あえてカタカナで)外資系の企業がたくさん入っているからだろう。 (よく見るとオリンピック) 中の垂れ幕も明らかに2006年のオリンピックを意識した物になっているが、それよりなによりトイレがきれい。待機している掃除の人がひたすら掃除をしているのが印象的だ。かなり「きれいで清潔」を外国人にアピールしているような感じがする。でも、他の中国のトイレと同じように使った紙をトイレの中に流してはいけないようで、隣にくずかごが置いてあるのでその分狭くなっている。・・・えーっと、どちらがいいのか言えないけど、先進国的な(地球に優しくない)見方をすればよくないんだけど、これは意図的なのだろうか? 単に下水処理施設の技術がイマイチですって言っているだけだと思うが。 東方新天地をプラプラ歩くが(高いので何も買わず)、ほんとうに中国なのかわからなくなるぐらい外資系の企業が入っている。物価もそれなりに高めになっている。本当に中国なのかという感じだ(日本よりははるかに安いが)。 そんなひやかしもほどほどに、従業員が中国人だがバリバリに英語が通じるスターバックスで一服し、東方新天地以外のお店にバラバラと個別に展開し、私とたかちんは隣の巨大な本屋に入る。
約束の時間である7時半に集合し、「東方広場」の角で二人を待つことにする。 ・・・・・・・・・・・・・・・・来ねぇ。 30分ぐらいはしょうがないべよ、ということで待つがそれでも来ない。ああ、こんな時携帯ないと困るなぁ、などと携帯に頼り切っている携帯族の悲しさが漂う。とは言え、向こうも持っていないから仕方がないのだが。 じーっと待っていても寒いだけなので、二人グループになり、索敵(敵かよ)しにいくわけだが、見つからない。 東方広場っていったのになぁ・・・って言うので東方広場に似たような発音の物と勘違いしているのではないか、としてガイドブックにてこの辺の似たような名前を持つ物を探すと、「東安市場」、「東方市場」というのが見つかる。・・・東方市場(とうほういちば)と、東方広場(とうほうひろば)かぁ、似てるなぁ。ひょっとしたらこれで行き違いがあったかもしれんなぁ、ということで東方市場の方も交代で見に行く。もちろん、「東方広場の角」というより「東方新天地の角」の方が良かったんじゃないかと(例のごとく)叩かれるマハだが、さすがに東方市場なんて物があるなんて知らなかったんだよ、と開き直る。 とはいえ東方市場の方へ行ってみるもいない。・・・どうしたんだろ? |
※1:映画「ロボコップ」に登場した二足歩行ロボット。楽々人を殺すとんでもない警察ロボット。 足がでかすぎるため階段を下りられないという信じられないロボット。階段を下りられないと躊躇するも、降りなきゃいけないということで降りてみたら転落。逆さになって立ち上がれない状況になる。なのにミサイル搭載・・・危ないなぁ。 なぜか私はロボコップ2号機だと思っていたが、それはロボコップ2に登場する別のロボット。 ※2:北京一の繁華街。故宮の東に位置する。有名店の他にも食べ物屋街などもある。 ※3:ここは北京だから北京語で。 ※3:東方新天地を含むショッピング街などの ※4:オリエンタル・プラザともいうらしい |
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夜の王府井大街。歩行者天国です。左右には店が建ち並ぶ。 |
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そうこうしているうちに時間は過ぎてゆく。時間は9時を過ぎる・・・・ホントに大丈夫かしらん。しかももうダック屋(北京ダックを食べられるお店のことを我々はこう呼んでいる)で北京ダックを食える時間でもない。・・・・んー、とりあえずどこかの店に入って王府井の道路を食べながら・・・違う・・・道路を見ながらなんか食うか、ということで北京ダックの代わりにケンチキですますか、ということで、ケンタッキー様のお世話になることに。まぁここは二階席だから最適だろ、ということで席に着いたらいきなりはらっちたちを発見!マジかよスゲー!! はらっちはやはり東方「ひろば」ではなく、東方「いちば」と聞こえたらしく、東方市場の角で待っていたが、来ないので王府井の通り(王府井大街)を探して歩いていたらしい・・・予想通りだ。たぶん、私たちが王府井へ行ったときに彼らとすれ違って歩いていたのだろうが、通り広いから見過ごしていたようだ。 ああ、旅行先での待ち合わせって言うのはしっかりしておくべきだなぁ。 ダック屋はさすがに閉まっているだろうから、ケンチキを二人にご馳走する(ごはん食べたらしいけど)。北京ダックがフライドチキン・・・・こんなんでええのかしらねぇ? 今日、今回の旅の大きな目標である「本場の北京ダック」は明日の昼に食べることにする(夜は列車に乗るから食べている暇がない)。そこで今度こそはらっちたちに北京ダックをご馳走しようかと思ったのに、はらっちたちの都合が悪いらしい。 あれだけ色々してもらってったのに、ご馳走できないというのは非常に心苦しいが、しょうがない。 |
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東方新天地と砂がライトに照らされている。 |
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その後、砂が舞う(舞うんだよ)王府井を後にし、みなでホテルの方へ。ホテルの入口ではらっちたちに別れを告げる。 私はマスターと同部屋で、マスターはシャワーを浴びないと言うが私は砂だらけなのがいやなので、大丈夫なのか?と言うシャワー(※5)を浴びる。 石鹸やシャンプーを持っているわけではないが、ホテルに備え付けのがあるのでそれを使おうとするも、表示が中国語!マハがいればわかるのだが、部屋が違うしもう濡れてしまったからなぁ。まぁいいか、漢字だからなんとなくわかるだろ。 シャワールーム(?)の洗面器の上に置いてあるのは紙に包んである石鹸と、謎の文字が書いてある透明の「淋浴液(たぶん)」と緑の「(たぶん)」の2本の小型ボトルだ。・・・緑かよ。しかもスゴイ粘性をもっており、ちょっと不安。 石鹸は洗面台で手を洗うやつだろうから、きっと残りのがボディーソープとシャンプーなんだろう。えーっと、「淋(リン)」がつくからこれはきっとリンスインシャンプーだろう(なぜか日本語読みなのに気づかない俺)、じゃぁ残りの緑のやつがボディーソープか。この友に似た字は確か体って言う意味だよな(※6)ということで使ってみるのだが、何か変な感じだ。 後でマハにどっちがどっちだったかなぁ、と聞いてみたところ、淋浴というのはシャワーのことで、たぶん緑の奴はボディーソープのことじゃないか。とのこと。・・・・え?じゃぁ私はシャンプーで体を洗い、ボディーソープをシャンプーとして使っていたと言うこと? |
※5:シャワーを浴びるとトイレにかかるだろう、と言うぐらい近接したシャワールーム。トイレは洋式。扉は表面が鏡張りで、鍵はない、引き戸。 ※6:これは「髪」の略字ではないのか、などと考えるわけない |
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《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました) スタバで紅茶:10元(140円)ぐらい? 夕食(ケンチキ):10元(140円)ぐらい? |
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