霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその19

     六日目〜ジャンプを探せ〜
最終更新日
2002/8/20

 さて、今日から憧れ(でもない)の北京へ行くのだ。といっても今日の夜の寝台列車で行くので夕方までは今日もエンジョイ上海(古くさっ)、といったところだ。ただし乗り遅れない程度に早めに寮に一旦戻ってこなければならないという条件付きだ。


 ということでいつも通りのんびり起きて(←ここが間違い)、北京用のパンツ(※1)が私だけないのでみんなを道連れに洗濯することに。その間にプランを立てる!・・・・前日に考えておきましょう。

 で、今日の予定が何とか決まる(決める)。マハししょうと一緒に飛行機のチケット(帰りは我々と別で帰るから)を見てから世紀公園へ行くと行って洗濯物も干さずにさっさと行ってしまう。タカちんマスター13時頃に世紀公園で彼らと(一応)待ち合わせることにして、その前に本屋めぐりをし、世紀公園で彼らと合流できたらして、浦東地区の高い建物から上海を見渡す、という上海大作戦を決める。

 まとめるとこんな感じだ。
  洗濯干す→人民広場(書店めぐり)→世紀公園→浦東地区(高層建築)


 いつものように中山公園までバスを使い、人民広場行きのバスに乗るわけだが、今日はこのバスがくせ者。以前空調とそうでない物と2種類のバスが走っていることを紹介したが、この空調(お値段は倍※2)付きのバスには乗りたくないので普通のバスを待つのだが、みんな同じ事を考えるらしく空調には乗らない!そして金持ち外国人(中国人から見たら)の我々日本人3人組はケチくさくなぜか空調に乗りたがらない!

 しかし、いっこうに乗れそうにないので仕方なく空調に乗ることにした。ああ、出費だ...(+14円)


 そんなわけでバスに乗って人民広場へ行って、そこから5分ほど歩いて上海書城(※3)へ。デカイ!デカイぞーここは。7階建てぐらいか。本屋のサイズとは思えないぐらい面積も広い。まさに本の城(意味は違うと思うが)。入口にはガードマンがいるし、例の本パクるなよ機械(※4)もあるし・・・かなり厳重です。犯罪行為を犯すならまさに上海市局にケンカを売るぐらいの覚悟は必要です。

 この本屋は市内最大級と言うことであらゆる本が陳列されている。もちろん、外国の物もあるがやっぱり外国の物は高い(日本で買うよりは安い)し、袋は別売りだし、日曜だから混んでいると困ったことも多いのだが、日本の本屋より本を読んでいる人数は明らかにこちらが多い。というか立ち読みを通り越して座ってメモしている人が多数2。みんな必死に本を読んでるよ。困ったときにしか本屋に来ない人の多い日本とはエライ違いだ。昔の日本はこんな感じだったのかなぁ。

 ここは色々な本があってみてるだけでも楽しいのですが(そもそも読めないし)、一番のネックはマンガがない!!教育関連の所に使う漫画(故事の説明に使うような絵)しかない。固いなぁ、やっぱ。日本の○善を見ているようだ(伏せ字になってねー)。
 上海の建物の模型の写真集を買おうかどうか迷ったがかなりのお値段なので(誰が買うんだこれ)とりあえず見送り。最後に金が余ったら買おう。


 そうこうしている内に時刻は12時40分を示していた。そろそろ地下鉄に乗って世紀公園に・・・・・行かず、近くの外文書店に行く。「どうせ向こうも遅れるだろ」とタカをくくっておいて、さらに「いや〜、行けたら行くと言っていたから行けなかったことにしておけばいいか」、ということで済まそうとしてしまう所が我々の怖いところである。
 この本屋は外文と言うとおり海外書の専門店ということで、英語の本なども日本より安く手に入ります(物価の関係)。ということで英語勉強中のマスターがタカちんと共に英語の本を見て回る。そして私は4階にある日本の雑誌コーナーでボロボロのジャンプ(※5)を立ち読みする。「中国に来てまでジャンプかよ」と言われそうだが、さすがに海外なので先週号ということでカンベンしてくれ。ちょうどその号だけ見てなかったんだ、私。なんて運がいいんだ。
 ということで今週号が出るときにまた読みに来ようと誓う間違った私だった。

 ちなみにこの本屋は入口で荷物を預けるという仕組みになっている。ガードマンもいる。


 13時10分ぐらいになったので歩いて500mぐらい先の河南中路駅から地下鉄乗って世紀公園駅まで行く。約束の1番出口に行ってみるが当然いない。だって13時45分なんだもん(予想以上に遠かった)。じゃぁきれいと噂される世紀公園でも見てくかー、とも思ったがなんか工事中みたいなのでヤメ。予定通り浦東地区へ行くことにする。







※1:別に勝負パンツのような特別なパンツではない。単なる持ち合わせのパンツを使い切っただけである。











※2:バスは一律1元なので倍なら2元(28円)。








※3:多数の専門書やCD・DVD、PCソフトも取り扱う総合書店。カフェ、レストランなども入っている。

※4:大きな本屋や図書館で見かけるアレ。結構金がかかるらしく金のないところはつけることが出来ない現実もあったりする模様。



















※5:週間少年ジャンプのこと。言わずとしれた定番週刊漫画雑誌。阪神大震災の時に子供が欲しかった物と言われている。近年は売り上げが落ちている。

《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました)
 洗濯:4元(56円)
 バス:1+2元(42円)
 地下鉄:3元(42円)
 
 
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