霞拳志郎もびっくりの魔都上海と北京ダックその18 五日目〜『死語』で悩む〜 |
最終更新日 2002/6/19 |
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時間も押しているので(っていうか閉館時間※が近いだけだが)、飛ばし飛ばし博物館の中を回る。最上階は一応外が見渡せるようになってはいるが工法的に大した工夫はなされていないようにも感じる。カフェももはや閉めてるし。 しかし、上階では上海の近未来の様相を呈した計画などを模型などを用いて説明している。光ファイバー(※2)を内包した共同溝(※3)などもそうだ。だが、こんなものでスゲー、スゲー、と驚く我々でもないのだが、どうにも中国をなめていたので驚かざるを得ない。こういった工事はサクサクと進むだろうが、どこにも「環境」を意識したものを感じられなかったのはまだまだ「発展途上」なのかもしれないとか思ったりもする。 ああ、警備員がやってくる。もはやこれまでか!くっ、あきらめられるか!と往生際悪く写真を撮ってみる(何をあきらめるかはよくわからない)。 |
※:5時。博物館はお役所仕事である。 ※2:説明不要。なら書くなと怒られそう ※3:電気、水道、ガス、光ファイバー、電話線などを一緒にまとめて地下に通そうという効率化をめざした横穴。最近は災害時のライフライン喪失の危険性が集中するので疑問視されていなくもない。 |
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電気を消してもまだ終了じゃないからか川に光が!う、美しい・・・・か?街が光ってないよう。この街は夜になったら電気を消さなければならないのか? ・・・模型にいちいちケチ付けない。 さて、マハによると本日は遣唐使の連中とお食事会に参加することになっているようだ。断る理由もないのでいそいそ参加することにした。これぞ旅の醍醐味・・・・中国だからか? んでまだまだ約束の時間まで余裕があるので(バス代をケチりたいため)、地下鉄で中山公園駅に着いた後、歩いて寮まで行くことにした。途中、大きな坂(橋)を渡っていても見かける自転車の大群。さらに道ばたで自転車を修理するパーツを売っている人もいる。こんな橋の上で店広げなくても・・・ああ、中国。 寮に着いたらそこにいたのはまたしてもドラ吉(※4)。中国人(遣唐使繋がりらしい)、日本人入り乱れた総勢17人で裏門へ行く。あまりの人数の多さのため大型円卓(アレですよ、中華料理の)につめつめで座る。・・・やはり多ければさすがに中華テーブルでもダメだ。 料理・・・・すっぱ辛いスープなど日本で味わう中国料理とはまた違った未知の味の料理を堪能した。たしかにうまいんだが、辛かったり・・・むむむむむ。これが本場の味か。「餃子の王将(※5)」とはエライ違いだ。 となりに座った中国人の蔡さんに(日本語喋れるので)北京についての話を聞かせてもらった。やっぱり悪いイメージを(上海人も)もっているが、実際はそれは間違いで、非常に北京は「親切」だと言っていた。天安門正面が物騒なのは、「日本の皇居と同じようなものだから」と言う話を聞いて妙に納得してしまった。一部を吸い上げてイメージとすることはよくあるから注意だね。・・・・皇居知ってるんだな、とも今ごろ驚いてみたりするが。 いい話を聞かせてもらった。 そんな蔡さんでも日本の若者言葉にはなかなか覚えられないようで、自己紹介で遣唐使の某女性が 「ピチピチの21です」 と言ったのを聞いた蔡さんが私に 「『ピチピチ』とはなんですか?」 と私に聞いてきたので、 「もう『死語』なんですけど、生きのよさをアピールする表現です。」 と言ったら死語について聞かれたので説明したはいいものの、 「では今はなんというのですか?」 と聞かれて困った。・・・・ピチピチ、ピチピチ・・・・・なんだろう?誰か教えてください(汗)。 迂闊な発言は自分の首を絞めることになるようだ。死語と言っても使うんだよなぁ、難しいぜ日本語ギャグ。 そんな宴もたけなわとなってきて、ふと思った。やっぱり外国の大学生は英語を喋られる、ということ。日本でそんな人にお目にかかることは90%ぐらいあり得ないが、ここでは大学というのがいかにも高等教育となっているようだ。産業化した先進国の大学とは違うなぁ、とか思ったりもする。大学だけの英語教育じゃないけど。 それでもやはり会話の主は中国語でした。なんたって日本人は遣唐使ですから。英語は喋れなくても中国語はOK、みたいですよ(私は違いますが)。 ドラ吉もそれなりに中国語が喋られるようになっていた。・・・留学すりゃそうだな。
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※4:上海初日に登場。中日ドラゴンズ大好きな人は自分のことをこういう事が多い。 ※5:餃子一日百万個、というCMで有名?日本人受けの味を提供する中華料理チェーン。床がぬるぬるしていたりすることが多い。餃子のお持ち帰りもできる。 |
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《参考》今回使用したお金(円換算は14円にしました) 地下鉄:2元(28円) 食事・・・覚えてません20元ぐらい? |
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