さんぽのすすめ]  


*芝居ぬ*  最新号:2003/08/23


演劇集団キャラメルボックス 

 

 
悲報です。

下の方でもご紹介している、私の好きな劇作家であり、女優の田嶋ミラノさんが6月20日に亡くなられたそうです。

私はキャラメルボックスの夏公演のパンフレットで初めてそれを知り、未だあまり信じられません。
もともと友達などと違い、舞台でしか姿を見られない人ですから当然かもしれません。
それでも、
もう舞台さえも会えないのだと、
あの素敵な芝居が観られないのだと思うと
どうしようもなく悲しい。

遠い場所の人でした。
でも、芝居を観ている時はそうではなかった。

感謝します。

ひとときでも出会えたことに。

あちらでも凛として笑っていると良いな。
どうかそうあるようにと、祈るばかりです。

ありがとう。
 

 

                 

 私は1994年に、この人達を知った。最近では、上川隆也や近江谷太朗、

 細見大輔などのテレビ出演もあり華やかな劇団のようになっているが、

 当時は中学、高校演劇ではファンが多かったものの、一般にはこれほど

 知られていなかった。

 その時に初めて観た公演は『ブリザード・ミュージック』だった。

 クリスマスにじじいが頑張る話で、

 それ以来毎公演かかさず観ることとなる。

2003年


ジャパンツアー

2003/03/11『太陽まであと一歩』

作・演出: 成井豊

出演:上川隆也 西川浩幸 岡田達也 大森美紀子 小川江利子 岡田さつき 

映画のお話なんだけど、お芝居自体が映画みたいだった。
映画の中で監督と先生の子ども時代をやった二人が
本当に小学生にしか見えなくて、さつきさんが70過ぎにしか見えなくて
岡田達也さんと大内さんがなよなよとしか見えなくて
西川さんと上川さんが久しぶりに絡んでいるのがかっこよくて
…一人でなつかしくなりました。(笑)

すごい走り回るんだけど活劇というにはパワーが足りなくて、
成井さんも描き方が変わってきたのかなと思ったけど、
今までで一番、登場人物の視点に立って観た芝居かも。

なんだろ、すごく登場人物ひとりひとりの気持ちが複雑な話で
どういう気持ちで今立ってるんだろうと観ながらすごく心配してしまった。
ある意味、感情移入してたのかな。

男の人ばっかり追っているような印象だけど、
本当は心の強い女の人の話じゃないかと思う。
人によって感じ方が全然違うんじゃないかな。
不思議。
 

スプリングツアー

『アローン・アゲイン』

作・演出: 真柴あずき 成井豊

とても思い出深くて大好きな作品!

前田さんがとても綺麗だった。
女優オーラが!
温井さんの紅子がはじけてて好きです。
保育園の皆がとてもおしゃれでびっくりしましたが、
中村恵子さんはやはり良いです。

光男・将太ともに格好良くて、困るね。
青山ちひろも凄かったなあ…。

 スパイラル・ライフ大音量は気持ちよかったです。

 

サマーツアー

『ナツヤスミ語辞典』

作・演出:成井豊

『太陽まで〜』を観た時に、藤岡さんいいな〜と思ってたらば、大抜擢ですね。

舞台美術がシンプルながらとても効果的で綺麗だった。
夏の空気を思い出すのはやっぱり緑の記憶なのかも。
舞台奥のまんなかに大きな木があって、
木漏れ日や逆光や意外な登場口として度々使われて素敵だった。

女優こんなにいたんだ!と思ったら、
最初のシーンに女子中学生にしてはやさぐれた少女が二人…(笑)。
素敵でした、お母さん。

エリーの白い衣装がとてもかわいくて、
大内さんの白い衣装はなんだかださく見えたのは
人物の差?デザインの差?(大失礼)


 

クリスマスツアー

『彗星はいつも一人』

作・演出:成井豊

新作です。楽しみ〜

 

 

2002年


スプリングツアー

2002/03/12『アンフォゲッタブル』

作・演出: 成井豊

出演:大内厚雄 西川浩幸 中村亮子 

自分の人生を一年ごとにバラバラの順番で生きなくてはいけない男。
理解者は父と兄。
"スキップ"するたびに自分の居場所を確立し直さなくてはならない。
そんな彼を自分しか見えない冷たい人間だという妹。
自分の生き方に彷徨い続ける彼が一枚の絵と出会う…。

久しぶりに面白い新作!
大内厚雄の男前が更にあがったなあ。
最近、二枚目が多いけど、中でもかなり当たり役でしょう。
そして中村亮子が良かった。
危なっかしいけど芯が強くてかわいくて、放っておけない。
岡田さつきの久々の悪役、平野くんじの客演など、
上川、近江谷、岡田達也の不在でも十分に楽しめて満足♪

スプリングツアー

『四月になれば彼女は』

 


(サポーターズクラブ十周年記念)チャレンジシアター
2002/6/11『銀河旋律』

作・演出: 成井豊

Bキャスト:岡田達也 小川江利子 岡田さつき 他
Aキャスト:西川浩幸 大森美紀子 津田匠子 
日替わりサルマル:成井豊 細見大輔 近江谷太朗 上川隆也?

設立メンバーから若手まで役者陣総出演!!
伊藤ひろみと成井豊の芝居が観られるというスペシャルな企画。
頑張って行ってよかったー。
ハーフタイムなんだけど、もっと観たいと思ってしまう。
Bキャストで不安だったけど、小川さんかわいかった♪
だからこそ、オリジナルキャスト版がやはり観たかった。
あービデオにならないかな。やっぱ二本組みかな?


サマーツアー
『嵐になるまで待って』
8月15日(木)〜9月16日(祝)
サンシャイン劇場

作・演出: 成井豊

細見さんが色々な人とかぶります(笑)。
やはり今、幸吉くんができるのは彼かもね。
岡内さんが主演というのは初めてかな。
キャストが大幅に変わった再々演だったから
不安だったけど、なかなか良かったです。
再演の近江谷さんがなつかしい…。

チャレンジシアターVol.2
『賢治島探検記』
9月20日(金)〜9月30日(月)
シアターアプル

観られなかったけど、後から後悔した作品。
キャラメルばっかりになっちゃいけないとはわかりつつ、
やっぱり観たかったなー。

クリスマスツアー時代劇

『裏切り御免!』

作・演出: 成井豊

出演:岡田達也 細見大輔 西川浩幸 前田綾

時代モノはいいですね。
しかも恋愛!
前田さんが綺麗だった。惚れます。
『クローズ・ユア・アイズ』あたりからぐんぐん綺麗さが増して
今年の主演女優2本というのは本当に納得。
2003年も期待大です。
細見さんとの同期コンビもなかなかいいですね。
迅助も竜馬も武士である前に人、という姿勢が成井さんらしいなーと。

ラブアンドピース。

* クチーナミラノ *

田嶋ミラノの脚本・出演をベースにし、毎回様々な役者を集め
現在第2回までの公演をしているユニット。
今後の活動に期待。

田嶋ミラノ自身はキャラメルボックスの公演にも客演している。

* 観劇リスト *
1994-2003
※1985年6月 キャラメルボックス結成

ブリザード・ミュージック(再演) 94/11~95/1 初観。西川さんにはまる
スケッチブック・ボイジャー(再々演) 95/5~6 好き。楽しい!
ヒトミ 95/5~6 上川&坂口コンビv
また逢おうと竜馬は言った(再演) 95/8~9 今井さんを好きになる
レインディア・エクスプレス 95/11~12 新人3人組に驚く
ハックルベリーにさよならを(再演) 96/4~5 伊藤さんに惚れる
TWO 96/4~5 今井&さつきコンビv
風を継ぐ者 96/8~9 好き!かなり良かった
ケンジ先生 96/8 関根さん懐かしい…
不思議なクリスマスのつくりかた(再々演) 96/11~12 大好きになる
あなたが地球にいた頃 97/3~4 空間がとても好き
嵐になるまで待って(再演) 97/7~8 近江谷さん素敵
ブラック・フラッグ・ブルース 97/9 発砲に惹かれる
サンタクロースが歌ってくれた 97/11~12 西川上川近江谷爆走
俺たちは志士じゃない(再演) 98/3~4 記憶が…
さよならノーチラス号 98/7~8 舞台の真柴さんも好き
マイ・ベル 98/11~12 坂口&大内コンビv
銀河旋律(再々演) 99/3~4 柿本に惚れる
広くて素敵な宇宙じゃないか(再々演) 99/3~4 生舞台転換!
TRUTH 99/7~8 岡田さん素敵
キャンドルは燃えているか(再演) 99/11~12 初?!岡田コンビ
MIRAGE 00/3~4 栗根さん良いです
カレッジ・オブ・ザ・ウィンド(再演) 00/7~9 エリーに涙
また逢おうと竜馬は言った(再々演) 00/7~9 ミラノさん美しかった
クローズ・ユア・アイズ 00/11~12 菅野・岡田コンビ
エトランゼ 01/2~5 近江谷さん素敵
風を継ぐ者 01/2~5 細見さんの汗に拍手
ミスター・ムーンライト<月光旅人> 01/7~9 女言葉の彼に拍手
アンフォゲッタブル 02/2~4 個人的大ヒット!
銀河旋律(四演) 02/6 祭!役者成井豊を初見
嵐になるまで待って(再々演) 02/7~9 岡内さんよかったです
裏切り御免! 02/11~12 同期コンビで新鮮
太陽まであと一歩 03/2~6 大森さん素敵
アローン・アゲイン(再演) 03/4~5 くんじさん格好良すぎー

以降はカンゲキヒヒョウ参考

 

*砂糖紙*
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