よく、地球は奇跡の星だと言われますが、これについて僕が考えていることについて書きます。
確かに現時点だけを見れば奇跡かもしれませんが、地球を含め太陽系には長い歴史があります。これは、以前書いたことなのですが、地球を含め太陽系はだんだん冷えていっていると考えています。そして、現在は地球が生物の住みやすい環境となっているに過ぎないのではないかと考えています。何億年か前は、火星が生物にとって住みやすい環境であったのではないでしょうか。そして、今後何億年かしたら金星が生物にとって住みやすい環境となるのではないでしょうか。よく金星は、地球ととても似ているのだが、太陽からの距離が近かったため、生物がとても住めるような環境ではない。と言われますが、これは現時点での話であって、今後地球が生物が住める環境であり続け、金星が生物が住めない環境であり続けるわけではないと考えています。
ただ、現在地球が生物の住める環境であるというのは、長い歴史の中でほんの一瞬のことで、それは奇跡と言って全然問題ないと考えています。そして、このほんの一瞬に居合わせた私達は、とても幸運なのだと思います。僕はこのことを感謝しながら生きていきたいと思います。
また、地球に住めなくなったら金星に移れば良いと考える人もいるかもしれませんが、金星は金星人のもので、金星に住むとしても、我々はお客さんであるということを忘れてはならないと思います。
2000年01月17日 田部井保