4.5本指のマジック
さて、話をキーグリップに戻します。ここで、森田さんの成果を取り込めれば、これほど素晴らしいことはありません。
組み合わせを考え1024通りの入力を可能とするとしましたが、これをもう少し細かく見ていきます。片手分では5個のボタンがあるので2の5乗で32通りとなります。この32通りを分類すると、
・
全く押さない…1通り
・1つのボタンを押す…5通り
・2つのボタンを押す…10通り
・3つのボタンを押す…10通り
・4つのボタンを押す…5通り
・全てのボタンを押す…1通り
となります。
ここで2つのボタンを押すに注目してみると
●●○○○ ●○●○○
○●●○○ ○●○●○
○○●●○ ○○●○●
○○○●● ●○○●○
●○○○● ○●○○●
の様に5通りずつ、2系統に分類できます。そして、3つのボタンを押す、4つのボタンを押すはそれぞれ2つのボタンを押す、1つのボタンを押すの反転と考えられます。よって、1つから4つのボタンを押すまでで、5通りが6系統、そして、そのうちの3系統はもう一方の3系統のシフトと考えることができます。
どうでしょう、これで見事に3章で示した、M式キーボードと揃えることができます。