第9話


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大学進学という方向で固まった私は、一度日本に一時帰国することにしました。今までの留学のこととか、進路のこととかも話しておきたかったし。でも、それよりも前からたまには帰ってきなさいみたいなことを言われていたので。時期もお正月にあわせての帰省というふうになりました。その方が、友達にも会えるだろうし。
それからすぐに、家に電話して一時帰国する事にしたので、飛行機代催促の電話を入れたのですが、帰国を聞いた時から親の口調が一気に明るくなったのです。ほんとに、声を聞いたら分かるのですけど、絶対に口元にやけてるなっていう感じの声になっているんです。その電話中は、ずっとそういった感じの口調でしたね。それほど、私が帰国してくるのが嬉しかったのでしょうか。
友達にも、メールで帰国の報告を入れました。遊ぶ予定ばかりが、どんどんと入っていきました。ほんとに、自分としても友達と久々に会うのってすごく楽しみにしていたし、みんな変わってるだろうかとか、一人で色々想像を膨らましていました。
そして、帰国の日を迎えました。家を出る前にもう一度親に電話して、帰国の時間とかも伝えて。この時も、かなり嬉しそうな声でしたね。飛行機に乗っていて、少し嬉しかったことが、飛行機内での英語のアナウンスがかなり聞き取れるようになっていたこと。前は、ほとんど聞き取れていなかったのが、今回はほぼ聞き取れていたので、少しは自分の英語も進歩したのかなって思いました。
空港に着くと、今日の朝まで生活していた風景と全然違うのに少し、びっくりというか、あ〜、日本だ〜ってしみじみ思ってしまってました。回り歩いてる人が、みんな日本人で、みんな日本語を話していて、少しカルチャーショックにかかりそうになってました。父親が空港まで、迎えに来てくれていたのですけど、普段は全然笑わない父親が、私の顔を見るなり少しにやけてましたね。家に帰ると母親が、私の好きな料理を用意して待ってくれているし、自分の誕生日かのように錯覚してしまいそうでしたね。ほんと、帰ってくるだけでこんなにも喜ばれるなんてと思いましたね。
友達とは、友達の大学の関係もあって、それほどたくさんは遊べなかったのだけど、見た目はみんな変わったと思うけど、少し話をすれば方言も出るしで、すぐにいつもの仲間っていう感じに戻ってました。そう、みんなでカラオケに行ったのだけど、私が留学前に流行った曲ばかりを歌うものだから、みんなからかって最新の曲ばかり入れて、知ってるかどうか聞いてくるし… もちろん、全然知らないっていうと、笑われるし。
一時帰国中は、ほんと楽しかったですね。勉強とか、一切考える必要もなかったし、ほんと朝もゆっくりと寝ていられるし、これ以上ないっていう休みでしたね。色々と買い物に出かけたりもしましたね。特に、服は向こうだと、なかなか気に入ったのが見つけられなかったり、サイズが合わなかったりで、やっぱり日本で買うのが一番って思いましたね。後は、やっぱりお菓子。向こうにいると無性に日本のお菓子が食べたくなっていたので、帰国した時には、ここぞとばかり食べまくりましたね。普通留学したら、体重が増えるというけど、私の場合は、逆でしたね。帰国してた間の方が、体重が増えてましたね。やはり、食ちゃ寝食ちゃ寝の生活をしてるとこうなっちゃうんですね。




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