第8話


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ここまでは、ずっと英語の勉強を中心にしてきていた私は、進路をはっきりと決めるところにさしかかりました。もともと、日本で英語の教師と親に言ってきてあったので、その道を中心に考えながらの進路設計となったのですが、色々調べて行くうちにどんどんと自分が準備不足だったことが分かってきました。海外で勉強がしたいっていう動機が元となって、日本を飛び出していたので実際に就職という観点から、留学を深く考えていなかったというのがあだになってきました。
まわりの友達は、どんどん自分の進路を決めて、準備に取り掛かっていっているのに、自分はかなり置いてきぼりを食った感じでした。こういう時って、なかなか進路を決めて公道してる友達には相談しづらくて、どんどん自分ひとりで悩むようになっていました。
この時は、英語の勉強も全然手についていなかったですね。実際のところ自分がどれだけ英語が使えるようになっていたのかも分からなかったし、大学で通用するにはどれくらい英語ができるようになっていればいいのかも、分からなかったのでモチベーションがまったく上がらなかったですね。今思えば、この時は留学生だけの学校の中っていう環境の中での自分の英語に満足してしまっていたのかもしれませんね。やはり言葉の勉強ってきりがないだろうし、最低限あればいいというものでもない、もっとできればそれに越した事がないのに。
また、学校で色々な方面の勉強をしていたので、色々な方面に興味を持ち出していましたね。教育学部とずっと考えていたのが、新しい友達と知り合って、色々な新しいことを勉強していくうちに少しずつ崩れて、自分が何をしたいのかというのを分からなくなっていましたね。
そうしているうちに、学校からある小学校を見学に行く機会があって、そこで現地の小学校の授業を始めてみることになったのです。そこでの体験が、今の自分にとっても大切なものになりましたね。教えるという職業にあこがれを持っていたのだけど、実際に自分が生徒でない立場で、見たことがなかったのでイメージというものができなかったのだけど、今回小学校に行ってみて、これがやってみたいって自然と思えましたね。その為の勉強がしたいって思いましたね。それからは、進路は自然と決まっていきましたね。
進路の目標が、決まったことで色々悩んでいた事は、一気に楽になりましたね。そして、勉強にも自然と力が入るようになってました。通っていた学校ももうすぐ卒業というところまで来ていたので、友達ともかなり仲良くなれていたし、一番楽しいって思える時でしたね。
まだ、自分で進路を決めたという段階であって、親にははっきりと伝えられていませんでした。そのわけは、就職先にオーストラリアを意識するようになっていたからです。やはり、日本に戻るという風に親には言ってあったので、その部分が自分の中ですごく引っかかっていました。日本を発つ前に親に伝えてあった、進路とはそんなに大きなずれはなかったのですが、それでもおおまかな説明しかできませんでしたね。その事は、少し自分の中でわだかまりとなって残っていたのですが、親になんと言われようと、その道に進んでみたいという気持ちは持ってましたね。




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