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こちらで新しい生活を始めてから1,2ヶ月経った頃からですかね。どうも、違和感を覚え始めました。まずは、体の調子が少しおかしいなって気付きましたね。どうも、体がだるいというか、重いというか、そういう風に感じてました。やはり、それは留学が始まって少しずつ慣れがでてきた為に、それまでに気付かずにオーバーペースになっていた疲れが一気に出てきた感じですね。そして、何よりもストレスですね。頭で理解してるほど、こちらで住むという事に対して、体がまだまだ対応し切れていなかったと思います。それが知らず知らずに体に疲れとなって溜まっていき、体調を悪くさせてましたね。 このストレスの原因として、言葉の問題もありましたね。相手に自分の考えを伝えたいのだけど、上手く伝えきれないもどかしさ。今までにもそういう体験はしたことがあるのだけど、それは全部一過性のもので、留学の期間が終われば元の生活に戻れるのが分かっていたので、それほど気にはならなかったのですが、今回は語学学校から始まって、大学までという長い道のりを考えただけで、ぞっとしてました。今現在のもどかしさが、将来を見た上での不安に早代わりしていったのです。 また、今までそれほど長い期間家族と離れて生活した事がなかった事も、この時は私をかなり寂しくさせましたね。家にいる時は、別に何も気にせず落ち着けていた空間がこちらでは、なかなか見つけられませんでしたね。私は、ホームステイをしていたのだけど、ホストファミリーと言っても結局は他人でしかないわけで、その中での生活はひどく自分が孤独に感じましたし、またその逆にたくさんの他人と一つ屋根の下ですごすことへのストレスもみるみる溜まっていたのでしょうね。 体調的にも精神的にもきつくなっていた私は、よく日本の事、家のことを考える時間が増えてましたね。学校では一生懸命に勉強をするだけなのだけど、家に帰ったときの寂しさにどうしても耐えられなくなっていました。家族の暖かさというのを、思い出すことによって、それを得られないという事がますます、私を追い詰めてました。 そして、家に電話しました。最初は、お母さんと話しました。自然と泣き言ばかりが口からこぼれてたと思います。今となってははっきりと何を話したかも、覚えていませんね。それから、お父さんに代わってくれたのだけど、どうしてもお父さんにだけは、泣き言を言えませんでした。お父さんも何も言わないまま、時間だけが過ぎていきました。今思うと、お父さんも行かせてやるとは言ってくれたけど、ほんとのところこの時はまだ賛成をしてくれてなかったのかもしれませんね。私が、行きたいと言ったから行かせたという感じだったと思います。だから、逆に何も言えなかったのかも。もう一度、お母さんに代わった時には、母がもし辛いなら帰ってきてもいいよって言ってくれました。これが、はじめて情けない、悔しいっていう感情が私の中にあることに気付きました。たった数ヶ月で、音を上げそうになった自分に情けなくて悔しくて、行かせてやるといって送り出してくれた両親に対して申し訳ないっていう気持ちもありました。でも、何よりも自分はここに何をしに来たのかっていうのを、見つめ直すいい機会になったと思います。 | Index Profile BBS Links Footy Story Diary Words |