<同じゼミ>

1年の夏頃になり、JUNKOは「みれーゆ」を脱退して軽音の活動に重きを置くようになった。
軽音のコンサートのチケットをJUNKOからよく買っていた記憶がある。そして、軽音のコンサートにはよく足を運んだものだった。

その頃、教室とか学食とかでばったり会えば、気軽に声はかけてはいたものの、他愛もない会話ぐらいしかしていなかったような気がする。好きな音楽のことやバンドのことさえも話した記憶はない。

そして2年も終わろうとしていた時のことである。ゼミのことについてJUNKOと話した記憶がある。
「おい!***!おまえ3年のゼミ、どの教授にすんねん?」とJUNKOに尋ねた。第2外国語の選択によってゼミの教授はある程度限定されてくるのだが、なぜかすごく気になっていた。するとJUNKOは「杉本教授のゼミにするつもり」と答えた。
えっ!本当?オレも杉本ゼミにしようと思ってたんや!奇遇やね!」と私は答えたのだった。

それは別にJUNKOが杉本ゼミを選択したからではなく、本当に私も「杉本ゼミ」と決めていたのである。これも本当に偶然だった。
それにJUNKOを紹介してくれたFUKUOKAまでも杉本ゼミを選択していたのだった。

そして3年になり、2年間同じゼミで学ぶ?ようになったのである。当然のことながら合う回数も時間も増えて、2人の距離は一気に縮まったいった。その後、音楽のこと、バンドのことなどいろいろな話をするようになり、少しづつお互いを知るようになっていった。


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