神通川クロスカントリーin婦中
1999年4月11日
(ハーフ)


 


テーマは『すべて不良』である。

前日から体調を崩して、少し胃がもたれていた。降り続く雨のせいもあって、まったく走る気に ならず、今回は参加賞のTシャツだけもらって出走回避のつもりだった。
 当日の朝も体調がすぐれず起きたものの、朝食は摂らずに、でも一応走る準備だけして会場へ向かった (会場といっても家から橋を一本渡るだけで車で3分ぐらいで着く)。

いざ受付を済ませると、空は青空川の流れる音を耳にしながら、 コース上に桜の名所。・・・こりゃゆっくり走って自然を楽しみますか。
 というわけで、結局スタートラインに立ってしまった。

晩メシ抜きで朝メシ抜きのスタミナは、5㎞も走らないうちに尽きた。起きてから飲んだ水分もジョージア1缶だけと あって喉も渇いた。

クロスカントリーの定義がよくわからんのだが、
『道路やトラックじゃなくて自然の中を走る競技』だと認識している。
 ついでに川沿いを走るこの大会には
『川をきれいにしよう!』というテーマもあるらしい。
 この2つのキーワードが私を苦しめた。

いつも走る時には、路上の自販機で自主給水するための小銭と、 途中の一服用のタバコをポケットに入れて走っている。
ところが、『自然の中を走る競技』なので路上に自販機がない!
さらに、『川をきれいにしよう!』というテーマから、タバコのポイ捨てなんか した日には大会関係者に殺される!

フラフラ走りながら、歩きながら、満開の桜並木の下を通っているのだが意識が朦朧として とても花見を満喫できるような状態じゃない。
 私の後ろに3人いたはずのランナーにも順番に抜かれて、残り5㎞地点で最後のランナーにも 抜かれた。私の後ろにいるのは最後尾の救護車だけである。

今までいろいろな大会で走ってきたが、世の中『下には下がいる』もので、最後尾車を背負って 走る(って言うか歩く)のは初めてである。カッコ悪いから棄権しようかとも思ったが、めったに できない経験なので、あと5㎞を完走することに決めた。
 『最後尾車に突っつかれてるのに堂々と歩くランナー』
大変迷惑な話であると思った。

最終ランナーということで、暖かいやら情けないやらの拍手と『ゆっくりでもいいから走れ!』という ごもっともなヤジに迎えられてゴールまで辿り着いた。
 タイムは2時間25分ぐらいだったので、昨年のしんきろうマラソンと同じぐらいである。
 体調が悪かったりビリになったりしたが、いい経験をさせてもらった大会であった。