■節約しよう

Union Canal (75番サイクリング道路 Slateford付近)


国際電話テレカをいろいろ試してみよう!

 イギリスでは、無数の種類の国際電話用プリペイドカードが販売されています。試したことのあるものについてコメントしていきます。このコーナーは要チェックです。なお、すべてBTの加入電話からフリーコール(0800)で日本に通話することを前提としたお得度比較調査ですので、携帯電話や大学のフラット専用電話から発信する方にはあまり参考になりません。

 一般論ですが、このような格安カード国際電話は、通話品質やつながりやすさ等の何かの点でBTの国際電話より劣っているのだと想像できます。途中で切れてしまっても相手先に失礼に当たらないような気軽な通話に向いています。また、緊急の場合に備えて、日本への代替通話手段も調べておいた方がよいと思います(たとえば、ちょうど年が変わる瞬間とかの、多くの利用者が一斉に電話をかけるような場合にはつながりにくくなると思います)。

 なお、エディンバラでの国際電話テレカの主な購買層は、アジアやアフリカに実家や親戚がある人々で、日本人はかなりマイナーな国籍であることをお忘れなく。販売店で、「どのカードが一番お得か」と聞いても、おそらくお店の人は日本にかける場合どれが最も有利かなど気に留めたこともないので答えられないでしょう。

1.「First National Plus」

 コメント:£5で125分話せます(1分あたり4ペンス)。Connection Charge はなく、音質は一般の電話より少し劣るように感じますが、日常の電話に使うのならば、これで十分でしょう。FAXも問題なく送れます。ただ、通話中に#を二回連続して押すと通話が切れる仕組みなので、通話先が自動音声応答で何か番号をプッシュしなければならない場合には不向きですね。最初に使った日から3ヶ月以内に使い切らねば残りは無効ですが、まあ、長電話をする方には無縁の制約条件ですね。

2.「South East Asia Card」

 コメント、1と同じく£5で125分話せます(1分あたり4ペンス)。1と同じ会社が運営しているようで、特徴も全く同じです。日本にかける場合には1と実質的に同じカードと考えてよいでしょう。

3.「Swift Call」

 コメント:もっとも有名なカードのようです。今回は、£5のカードを試用してみました。1分単位の課金で、1分あたり6ペンスです(多分£20のカードはもう少し割安)。使ってみた感じでは、特に音質やつながりやすさに問題はなさそうです(1より雑音が少ない感じがします)。最初に使った日から3ヶ月以内に使い切らなければならないのは1と同じです。

4.失敗例「Go Banana Card」

 コメント:確かに表面的には安いのですが、最初の1分の通話に数十ペンスが上乗せで(Connection Charge)課金されます。この課金分を単価の安さで取り返そうとすると、少なくとも1時間ぐらいの長電話が必要でしょう(でも、通話先が留守番電話だったりすることはよくありますよね。)。いつも1回の長電話でカードを使い切ってしまうような使い方をする人を除いては、お薦めできません。

5.「Budget Card」

 コメント:1分あたり約8ペンスですが、£5のカードで£6.5の分使えますので、実質的に1分あたり6ペンス強です。二枚のカードの残高を一枚にまとめることができますので、最後の数ペンス分を無駄にしないで済みます。図柄がセキセイインコ(budgie)で可愛いです。

6.「Planet Talk Asia」

 コメント:£5で87分話せます。少々つながりにくいのが難点で、そもそも指定電話番号が話し中だったり、相手先番号をプッシュしたとたんプツッと切れたり、「回線が混んでいます」というお詫びの案内が流れたりします。
 余談ですが、結構よく売れているカードのように見受けられたので、私はろくに比較検討もせずこのカードをずっと使っていました。今回比較を思い立って初めて、各社のかなりの価格のばらつきに気が付いた次第です。
 補注:2003年9月に、£5で134分に値下げになりました。

7.「Post Office Phonecard」

 コメント:£5で71分話せます。郵便局で買えるカードです。

いずれも2003年3月現在の情報です。

2004年6月現在、上記の価格はかなり変動しています。ご注意下さい。


ユーロに両替しよう

12 Dec 頃のケーススタディーです。ポンドをユーロに両替するにはどの方法が有利か考察してみました。なおFinancial Times によると、12 Dec 2003の交換レートは、£1=1.424ユーロです。

・エディンバラ空港内の両替商(travelex)で両替する
 交換レートは£1=1.366ユーロ。(14 Dec)このほか1.5%のコミッションが必要です。

・エディンバラ空港内の両替商(travelex)にインターネット予約する。 http://www.travelex.co.uk
 交換レートは£1=1.3829ユーロ。(15 Dec) 申し訳ありませんがこの方法は実際には試していません。クレジットカード払いのようです。ということは、日本のカード会社発行のクレジットカードで購入する場合、クレジットカード会社に1.6%程度の手数料を別途徴収されますね。

・旅行先の両替商で両替する。
 アムステルダム空港内の両替所で交換すると、交換レートは£1=1.394ユーロ (14 Dec)。ただし、手数料(£200に対し7.67ユーロ)が別途取られました。£200→271.13ユーロ。つまり実質£1=1.356ユーロでした。

・旅行先(アムステルダム市内)で、Visa Electron カードを使って両替する。
 Visaカード、マスターカードのほか、「Cirrus」、「Maestro」 (この2種類が後者2種類よりも使える場所が多い感じがしました。) 「Visa Electron」、「Plus」カードで現地のCDから出金できます(参考)。
 200ユーロを現地のCDで出金したら、交換レートは、£1=1.3758ユーロ (14 Dec) 。£2.18の手数料が別途掛かり、口座から計£147.55が引き落とされました。実質£1=1.355ユーロでした。


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