「♪だって今日はみんなで温泉なんだもーん！♪」

質問コーナーも終わり、次は待ちに待ったミニライブ！ メンバーがまた席を立つ。
ライブが始まるとあって、さっきまでテーブルに座ったままだった人達も前までつめてきた。ローディーさんたちがステージをセッティングしなおす。チューニングをして、一休さんが座るための椅子を用意。ちょっとゴージャス。

しばらくして、ウィルソン・ピケットの「ダンス天国」が流れ、ファンがどっとわく。
間もなく、ノブさん登場！ 前回のツアーで着ていたあのミントグリーンのスーツを着ている。髪型もしっかりきまってます。続けて、みっちゃんとヒデキさんも登場。みっちゃんの頭にはトレードマークのキャスケット。歓声は更に大きく。そして、最後に一休さんが登場！ 大歓声！

一休さんが先ほどのゴージャス椅子（笑）に座ってハープを吹き、おなじみのオープニングテーマ。客席が大きく揺れる。この時をみんな待ってたんだよ！

次に演奏されるのは「キッチン」。みんな思い思いの振りで踊る。
ここまではふだんのライブと同じ。この次からが温泉ツアーのための特別ステージ！

「今日は、めったにやらない曲を用意してます」
と言って始まったのは「砂時計」。ファンから「キャーッ」という、「ここで聴けるの？」という嬉しいため息まじりの歓声がわく。
足を組んで座りながらこの曲を歌う一休さんの様子が、なんだかすごくいい雰囲気を漂わせているような感じがした。

次に演奏されるのは・・・。
「この曲は、人前で演奏するのは今日が初めてです」
そう、新曲「もっと素直に」。今までのドミンゴスのシングルにはなかった、切ない系の曲。
そのメロディ、その歌詞、そして切なそうに歌う一休さんの表情に、思わず涙が出そうになった。なんていい曲なんだろう。誰もがきっとそう思ったはず。曲が終わってからの拍手に、そんな気持ちがこもっていました。

そんな切ない雰囲気が会場を包んだあと、演奏されたのはとてもキュートなナンバー。
「この曲はほんと、年に一度しかやりません。『ネコのニャンギラス』！」
曲名を聞いたとき、「知らない曲だ！ おまけに変な名前だ！」なんて私はなんか知らないけど変な不安のような期待のような気持ちがあった。でもそんなもやもやは、次の瞬間一気にふっとんだ！
「♪ネコのニャンギラスは 僕のネコ♪」
すっごくかわいいー！！ おまけに一休さん、あの笑顔で、
「にゃあ〜♪」
かわいい！ かわいすぎる！！ 失神寸前。クラクラっすよ。

もうライブは最高潮！ しかしこれはミニライブ、そんなときに最後の曲。
一休さんからそのことが告げられたとき当然ながら客席は「え〜っ」と残念がったが、
「野音でやれなかった曲をやります」
と言ったとき、盛り上がりが戻ってきたどころかさっき以上に！
「♪あなたと私 Love Chu! Chu!♪」
そう、ラストは「Love Chu! Chu!」会場じゅう投げキッスが飛ぶ飛ぶ。どうしようもないくらいの盛り上がりに。
ライブは大盛り上がりのうちに終了、メンバーも笑顔でステージから降りていく。

しばらくして、メンバーがステージに再び現れ、どっと歓声があがる。
「まさかここに来てまでアンコールやるとは思わなかったよ・・・」
と一休さんがつぶやく。でもちょっぴりうれしそう。そして、
「合い言葉は、ウーララ！」
アンコールは「ウーララ」。みんなで「ウッ！」と合わせる声もぴったり。
歌詞は一休さんが即興で考えたと思われる「かんざんじ温泉バージョン」。 「♪何をそんなに朝っぱらからそわそわしてんの だって今日はみんなで温泉なんだもーん！♪」
「♪ウーララ ウーラララララ ウーララ みんな風呂行こう ウーララ ウーラララララ ウーララ かんざんじ〜♪」
時事ネタというのはマジ盛り上がる。これまでにないノリだったんではないだろうか、とちょっと感じた。

こうしてミニライブは大盛況のうちに終わった。みんなで口々に「やっぱりライブやってるときがいちばんカッコイイよーぉ」とつぶやいた。当然なんだけど、心底そう思った。